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足が遅いから抜かれたわけじゃない

あの人はできるのに、わたしにはできない。

それでも、わたしはそれができるようにならなきゃいけない、とは考えない。
たとえばサッカーで、まわりと比べて自分の足が遅いとする。だけど、わたしは足を速くしようとは微塵も考えない。だって、もう、一所懸命走っているのだから。
もし相手に抜かれるとしても、それは自分の足が遅いせいじゃない。

まずは、自分のことを知るべきだ。
自分の足がどのくらい遅いかがわかれば、対処ができる。そうしたら、相手に振り切られることはない。
どんなに準備して作戦を練っても相手に抜かれてしまうなら、仲間を呼び寄せて、2対1や2対2の状況を作ればいい。
それはただ、足が遅いから抜かれるんだと納得してしまっているだけである。そう考えて逃げているだけだ。

結局、自分の足がどれほど遅いかがわかれば、自分より足の速い相手にも勝てるんだ。
これは30年サッカーをやってきた実感からいっている。
能力を上げるよりもまず、自分を知ることだ。
当然だが、これはサッカーに限らない。

サッカーでは無双になれる。
それは、まわりより技術があって体力があってパワーやスピードがあるからではない。自分のできることをよく知っているからだ。

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