もう進められない/2024年春に本を出す(第5話)
Web連載も残すところ、あと2回。しかし、その2回が重くのしかかる。前回も書いたが、まったく進められない。納得のいく文章が書けない。この本のラストを締めくくる大事な回であるというのに。むしろ、だから、だろう。サンタクロースというアイデアが出たと思えば、フィンランドというワードが出て、いまでは枕元の靴下という表現に落ち着いている。この投稿が制作の逃げ場(出口)となっているのは、救いである。
だれと話してもイライラしてしまう。もう何もしたくない。何日か寝込む気だ。ひとりで書いて、ひとりで編むなんて、いまの自分には難しいということがわかった。やり切ろうとは思うが、さすがに何日か休まないと無理だ。休んだところで、回復する目処も立っていない。
きのうは暫定的に目次を決めた。章立てする必要はないように感じられた。章で分けるほど内容がまとまっていないからだ。エッセイということあり、章はいらないだろう。仕事というのは、決定することだなと思わされる。決定は苦手だ。他に余地がないか、どうしても考えてしまう。35編もあるのに、章で構成されなくて平気なのだろうか。それに最終決定するには、全文を読み通さなくてはならない。ノロマではあったが結局、分量は2年ほどかけて8万字に達する。目次を決めれば、それに合わせて書き直さなくてはならない。むちゃくちゃだ。
近い目標でいえば、1月末までに、はじめにやあとがき、扉、目次、本書に出てくる本、参考文献、奥付などの要素と総文字数を決めて、デザイナーへ提出しなければならない。文字数が決まらなければ、ページ数(何行×何字)も決まらない。いまはデザイナーに本文フォーマットのデザインをしてもらうあいだに、原稿整理をするという算段である。そして2月15日にはデザイナーから、カバーも本文フォーマットも上がってくる予定だ。楽しみであるとか、そんな気も起きない。とにかく締切に追われ、なにも手につかない。よくない状況である。間に合うのか。それでも間に合わせる他ないだろう。
のこり2回。書ける気がしない。文字を見ても、集中力がなく気が散り、つい逃げ出してしまう。根気がないとか、やる気がないという問題ではないようだ。状態がよくない。