空耳なら「わら失笑」〜てんやわんやでトンチンカンな茶番〜
【Preface】
Hi mate! How are you doing?
本日は言わずと知れたケアンズ随一のうどん屋からお送りしております。
休憩中です。縁あってお客さんとして来店する前に従業員として入店が決まり、去年の終わり頃から働いています。
ケアンズで日本食が恋しくなったら、Hungry Wombatへ。
案件などではありません。単純に美味しいから言ってるだけ。
そういえばつい先日も友人と仕事観の話になり、自分について再確認できたことがあります。
「働きたいところでしか働かない」
意味不明かもしれませんが、私は給料や待遇よりも「私がやりたい仕事かどうか」端的に言ってしまえば「やり甲斐派」のようです。やりがいといえば、私の敬愛する森博嗣先生がこんな新書を出しておられました。
『「やりがいのある仕事」という幻想』
やりがいのある仕事をしたことない人がそれをいうなら確かに幻想でしかないかもしれませんが、私は実際に初めてのバイトがやりがいありすぎてやめられなくなったので、これに関しては賛同は致しません。
幻想でも抱けるなら叶えちまえ。
想像できることは創造できる。言葉遊びにしか見えなくても、この二つが同じ音素を纏っていることには理由があるはずです。ただ、自分にとって何が「やりがい」の構成要素なのか、そもそも仕事にやりがいを求めるタイプなのかどうかは、まず色々やってみて自分を知らないことにはなんともいえんのでは……
めんどくさいことをぐちぐちと並べてみましたが、前置きだけでエッセイになってしまいそうなのでこの辺で切り上げることにして、本題です。
今日ご紹介するのは、レンタカー屋で教わったらその日にまさにその単語を使える状況がうどん屋で起こって脳内麻薬がドバドバだった話です。
というか、脳内麻薬大分泌させる原因になった英単語をご紹介します。
【Play a Skilled Role】
相変わらず私の日常会話語彙の仕入れ先になっているのはいつものレンタカー屋。自分の感情に素直すぎる同僚Jと久しぶりにシフトが被った時のことです。
ケアンズのレンタカーは観光業界に分類されるので、1年ほど働いていると予約数や自分の勤務時間数なんかで繁忙期や閑散期はわかるようになってきます。そして何を隠そう、2月は地獄の大閑散期。2月丸ごと店をしめてホリデーに行ってしまうカフェも見かけるほど、観光には不向きな時期なのです。
この記事を書いている3月には、少しずつ天候と共に客足も戻ってきています。動詞ても雨だとマリンスポーツには向かないのでね。滝巡りなんかは雨でも違った雰囲気で楽しいんですが、ケアンズ初上陸の人に進めるにはやっぱりちょっとニッチすぎるかな、と。スカイツリーの展望台に初めて登る人に、雨の日をすすめるようなもの。雲の中にいるみたいで楽しいよ!って。どうせなら天気がいい日のほうがいいよね。
一緒に洗車するのもちょっと久しぶりだよね〜なんて言いながら二人で手分けして清掃をしていると、フロントのスタッフが接客の方を手伝ってくれと私を呼びにきました。
彼女は社員ですが、接客はしません。
本当に自分に正直なので、常日頃言っているのです。
I don't like serving customers.と。
単に黙々と洗車するほうが性に合ってるんだとは思います。
私もこの正直さを見習って言うことにしてみました。
I don't cook.と。
そしたら、毎晩お夕飯を用意してくれるシェアメイトができました。
宣言大事。
【Find a Suitable Word】
なんかこの記事いつにも増して脱線激しいな。まあいいか。
てことで、接客に頭を切り替えて日本語で対応し、その後もなんだかんだ何人かお客さんからの質問やら観光案内をしていたら、思ったより時間がかかってしまいました。
洗車一人でやってくれてありがとう〜ごめんね〜!と言いつつ、洗車場に戻ると、待ちかねていたかのように同僚が話しかけてきました。
What were you doing in the front office!? I got a check-in and 〇〇 asked me to drop off customers though he must've been able to do that by himself. I couldn't go because I had a few cars which I needed to clean by 10…..
とまあ、この中身は別に読めなくて大丈夫です。要は「お前がいない間にあれこれやることが飛んできててんやわんやだった」と言うこと。彼女の短気と口調のキツさはもう慣れっこで、悪意があるわけではないこともよく知っている上に何なら私は彼女の歯に絹着せぬ物言いが大好きなので、いつも通り笑ってしまいそうになりながら「ごめんごめん、こっちもお客さんから質問攻めにあって大変でさ〜」と聞き流していました。
聞き流せなかったのは、最後の1単語。
What a shit show! though we've been quiet these days!
今回はね、なんて言ったかは聞き取れました。でもはっきりとした意味はわからなかったので聞き取れたまま反復して意味を聞きます。ちなみに、私の日本人耳にはタイトル通り「わら失笑!」に聞こえました笑
英語圏ではF○ckとかと近い汚めの言葉としてshitがありますね。この単語自体の意味はうんちです。holy shitってなんやねん、聖なるうんこか?とか、そっちに行くとまたキリがないので、それは別の機会に回すことにして、ここでは「くだらないもの」とか「ちくしょう!」となんかやらかした時についでちゃう単語です。ちょっとお上品バージョンでshoot!なんて微妙に母音を言い換える人もいます。うんちって健康状態を知る上では大事だと思うけどね。
つまり、shit showとは……うんちショー!!
ではなく、「くだらないショー」転じて、「収拾のつかない事態」とか「茶番」という意味で使われるそうです。仕事が回らないくらい忙しいとか、みていた舞台が全然まとまりがなくてわからんとか、「あーもう!」って投げ出したくなる時に使えるらしいです。狭い意味の「show:舞台」じゃなくてもいいんですね。まあ、人生なんてshowみたいなもんだしね。
そんなわけで、私が接客に行っている間、本来であれば一人楽しくラジオをBGMに洗車を進めればよかったはずの同僚は、
・車の返却手続きを頼まれ
・お客さんの送迎も行くことになり
・でも時間内に終わらせないといけない車がまだ何台かあって
と、まさに「てんやわんや」だったそうです。What a shit show!
呑気に観光案内しててごめんね、と謝っておきました。
「"わら"シリーズ」は色々使い勝手がいいので、もう少し知りたい方は以下の記事もついでにどうぞ。
【This Is a WHAT-A-SHIT-SHOW Moment!】
さて、ところ変わってレンタカー屋の後、次のバイト先でしっかりとツケが回ってきました。冒頭で紹介したうどん屋さんです。
お店を経営するご夫婦とバイト2人、計4人でお店を回すのですが、
まーーー混んだ。それはそれは大盛況でした。その日までの平日3日間はびっくりするほどお客さんが来なくて、「流石に閑散期なんですねぇ」なんてすることを探す方が大変な時間帯があったくらいなのに。
お客さん貯金でもしていたかのように客足が引きません。4人全員が息つく暇もなく動き続けました。年末年始以来の忙しさだったかもしれません。
そんな中、桶にお湯を溜めていた時、今日のフレーズが脳内に降臨したのです。
いやこれWhat a shit showじゃーーーん!!!
シナプスの突然のつながりに一人でニヤニヤしているところは、忙しかったおかげで誰にもみられずにすみました。あぶね。
【Postscript】
今日のフレーズ通り、脱線の多いshit showをお送りしてきましたが、いかがだったでしょうか。shit showらしく、ちょっとしっちゃかめっちゃかに流れに任せて脱線してみたよ。いつものことですが。
それから、私たちのshit show on YouTubeこと、ケアンズを1000倍楽しむチャンネルも何卒よろしくお願いします。
編集を丸投げしている相方くんがダイビングマスターなるもの(なんかすげえ大変なやつらしい、しかもそれを英語で取ってるとか輪をかけてえらい)を取得中だったことで、のんびり更新になってはおりますが、応援してもらえると励みになります。
ここまで読んでくださる辛抱強い方がいたら、皆さんのwhat a shit show!な瞬間もコメントで教えてもらえたら嬉しいです。欲張りですみません。
それでは、またどこかでお会いしましょう。
May everyone be stronger through shit shows.
See you later.