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阿部放出!!どうするどうなる中日ドラゴンズ2023

11月15日、衝撃のニュースが飛び込んできた。2022年最も頼れる右の日本人打者だったマスターこと阿部選手がなんと楽天涌井投手と交換トレード。アリエルマルティネスに続き、またしても頼れる右のクラッチヒッターの放出に対して、ツイッターに中日ファンの阿鼻叫喚が響き渡った。

「なぜ中日で一番ホームランを打てる日本人を放出?しかも相手は36歳の投手?」「手薄な野手をさらに薄くして中日は何がしたいの?」「血の入れ替えってただ出血してるだけじゃん。もはや臓器摘出じゃん」「中日フロントアホなん?」

昨年広いバンテリンドームで9本のホームランを放ち、決勝打点は12、2塁打31本、全て日本人野手ではトップの数字である。守備力に関してもサードの守備指標はセリーグトップ、セカンドとレフトも守れるユーティリティプレイヤーの阿部選手を放出できる余裕は中日にはないはずである。

情報によると中日の落合投手コーチがロッテ時代をともにした涌井と入魂の仲であり、どうしても涌井を獲得したい意向が中日に合ったとのことであるが、それならせめて投手同士のトレードや、百歩譲って阿部を放出するのであれば涌井+若手野手の1対2のトレードでも良かったのではないだろうか?

阿部選手に素行不良の問題があったわけでもないのにこのトレードが敢行された裏側には、かつてのロッテサブロートレードといったフロント内や監督コーチ陣の間の何らかの権力争いがあったのではないか?と勘ぐってしまう。

おそらく出場機会や守備機会の問題から折り合いがつかずに退団となったアリエルマルティネスとは違い、一方的に放り出す形で阿部選手を放出してしまったことは本当に理解に苦しむ。楽天は不足する打てる右の内野手を補強することができ万々歳であろうが、投手力が特に不足しているわけでもない中日が涌井を獲得しても果たしてどれほど勝利に結びつくのか疑問である。すでに先発は大野、柳、小笠原、高橋の4本柱がどっしりとしており、そこへ松葉や勝野らが控えている。涌井はどう考えても5番手以降だろう。

同じ最下位でもしっかりとした目的意識をもってトレードや補強を推し進める新庄監督率いる日ハムに対し、中日のフロントのブレ具合はもう目を当てることもできない。はっきり言って中日新聞社はさっさと球団を手放すべきではないか?フライボール革命のnoteでも書いたが、なぜバンテリンドームにさっさとテラスを導入しないのか?補強含めて勝つ気がないとしか思えない。中日が常勝軍団に返り咲くには、もうイーロン・マスクにドラゴンズを買い取ってもらってツイッタードラゴンズになるしかない。

2022年も散々なシーズンであった。「打つ方は何とかします」という力強いメッセージからスタートした新生立浪ドラゴンズだったが、結局打つ方はどうにもならなかった。

竜の未来を背負う存在として期待された石川は怪我で早々に離脱。チームを引っ張るべき高橋周平や京田は相変わらずの非力なバッティングでスタメンを確保することすら難しく、OBの山崎武司らに苦言を何度呈されたかわからない。セリーグ捕手の中でトップクラスの指標をたたき出してきた木下も守備面の問題を指摘され二軍落ちを経験した。野手に足を引っ張られるように左右のエース大野雄大と柳は昨年よりも結果を出せず。

もちろん希望もあった。ライトに定着した岡林は3割近い高打率と外野守備指標でセリーグトップを記録する大活躍、先発の高橋は伸びのあるストレートを武器に侍ジャパン選出までの選手に成長、京田にかわりスタメンに抜擢された土田もしっかりとスタメンをキープできる活躍を見せ、大ベテラン大島も例年通りの安定した結果を出し三冠王村上と最後まで首位打者を争った。怪我に泣いたルーキー鵜飼もバンテリンドームでホームランを連発するなど未来の主砲と成りうる片鱗を見せてくれた。中継ぎでは8回ロドリゲス9回マルティネスの鉄壁の外国人コンビに加え、清水も成長し勝ちパターンを確立した。

中日に足りないものは明白である。中・長距離バッターである。ビシエド一人ではあまりに厳しい。数少ない長打を撃てるバッターであった阿部とアリエルマルティネスは来季もういない。いったい誰がホームランを打ってくれるのだろうか?

2023年シーズンまで半年を切ったが、ドラゴンズの未来にまだ光は見えてこない。

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