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25歳地方実家暮らしニートはもう詰みなのか?

高校卒業後にダラダラと実家暮らしをしながらバイトを転々としていた25歳、大学で留年したり休学してふらふら遊んだ挙句に結局退学してしまった25歳、大学卒業後に就活失敗しニート生活をしている25歳……

そんな"職歴に穴をあけてしまった20代中盤の若者"は世の中に沢山いるだろう。日本では同じ職場で数年働いてからの転職であれば問題ないが、非正規雇用で職場を転々としていたり、そもそも無職だったりした地点から就職するのはとても難しい。

日本は解雇規制が強く、一度雇ってしまった正社員を簡単にはクビに出来ない。そのため、会社はまじめに働いてくれそうな人を必死に探している。そんな企業にとっては、履歴書に空白の数年間がある若者を雇うのは正直言って怖いのだ。こいつは卒業後にこれまで一体何をやってきたんだ?という不安を面接で払拭しない限り、正社員としての仕事をゲットすることは難しいのである。

さらに住んでいる街が地方都市であればなおさらだ。地方は仕事の選択肢が少なく、良い仕事は入れ替わりが少ないため、新卒チャンスを逃してしまうとなかなか入社することが難しい

25歳無職が就職できる会社は人の入れ替わりが激しいブラックなところが多い。25歳になりようやく重い腰を上げて働こうとしてもよい職場に出会えず、気が付けば職場を転々として30歳......そんな事態だけは避けなければならない。

30歳という年齢はまだやり直しがきく年齢ではあるが、こと仕事に関しては職歴がない場合はかなり働ける業界、業種が限られてしまう。なんとか20代中盤までには履歴書に書ける職歴、正社員としてどこかの会社に入社する必要があるのだ。

そんなときに地方の25歳実家暮らしニートがとるべき選択肢は一つ。仕事のある都会に出ることだ。都会にはたくさんの会社があり、そこにはまっとうな会社ながらも人手不足で困っている企業がたくさんある。そこへ25歳という若さを武器に就職していくのだ。

ここで迷うのが『どの都市に出て、なんの業界へ向かえばいいのか?』ということだ。迷える若者に筆者から勧めたい地域と業界がある。ずばり大阪と製造業界だ。

筆者はこれまでに地方から大阪に移り、製造業界へ就職することで人生を再出発した若者を沢山観測してきた。今回はその必勝パターンを具体的に書いていこうと思う。地方都市の子供部屋で悶々と過ごしているうちに気が付けば四捨五入して30歳になってしまい途方に暮れている人には是非参考にしてもらいたい。

まずはじめになぜ製造業界なのか?について書いていこう。製造業界はブルーカラーの中では比較的おとなしい人間が多い。ブルーカラーとひとくくりにされがちだが、業界によってその雰囲気は全く違うのである。

筆者の経験上、解体屋や鳶職、電気工事師などの建築業界や、トラックドライバーなどの物流業界はかなり強面の男たちが集まっている。昔明らかにやんちゃしていた風貌の中年男性や、真夏でも長袖のインナーを着込んでいる若者など、かなりのパワーと暴力性がないとなじむのが難しい職場環境が多いのだ。

それに比べれば、町工場の人々はパチスロや車、夜遊び好きなどもいるが、同じぐらいゲーム好きや漫画好きなども多く、比較的社員に多様性が存在している。なので、しばらく働いていなかった無職の若者でも、なんとかなじんでやっている可能性が高い業界なのである。

さらに製造業界は昨今のブルーカラー職の不人気によって人手不足に喘いでいる。円安の影響もありかなり好調な会社も多い半面、増える受注をさばくための人員確保に苦労している会社が多いのだ。そのため、25歳の若者であれば、職歴に数年の空白があったとしても、面接さえきちんとこなしてくれれば採用される可能性が他業種に比べても高いのである

もちろん面接では無職期間にお前は何をやっていたんだ?と突っ込まれるだろうが、笑顔ではハキハキと『実家の家業を手伝って小遣いもらってました』『アルバイトをしながら夢を追いかけていましたが25歳になり諦めてまじめに働こうと思いました』とか、適当にそれっぽいことを言えばOKだ。面接官も『ちょっと嘘くさいな…』と思ってもきちんと受け答えができていれば流してくれるので心配無用である。それほど製造業界では25歳という年齢は強みになるのである。

さらに製造業界は物流や建築よりもステップアップの幅が広いのもおすすめのポイントだ。最初は現場から入っても、そこで仕事を覚えていけば、将来的にエンジニアの道に進んだり、生産管理や保守管理、技術営業、品質保証など様々な分野に移っていくことも可能である。なにも一度現場仕事として採用されれば、定年まで現場オンリーというわけではないのである。もちろん現場で主任や課長といった役職持ちへステップアップしていく道もある。

ちなみにツイッターで人気のフォークリフトの免許は、採用後に会社の経費で合宿へ参加させてもらって取得できるので、事前に自分で取る必要はない。安心してフォークリフト無免許で面接に来てほしい。

次になぜ大阪がおすすめなのか?について書いていこう。東京や名古屋に比べ、どのような点が大阪は優れており、なぜ地方から出てきた元無職の若者にとって住みやすい街なのか?について解説していこう。

まずはじめに、大阪は一人暮らしの若者にとって非常に暮らしやすい環境が揃っている。まず最初に上がるポイントが......

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