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男にとって最も忌むべき悪癖とは何か?

結論から書こう。それは”優柔不断”である。

男性が自分の人生を幸福に生きるために最も必要なことは”自分で決める力を持つこと”だ。

男の人生は孤独だ。読者の男性に思い出してほしい。人生の大ピンチに応援団が駆けつけて何から何まで解決してくれたことがあるだろうか?他者から同情されやすい女性であれば、助けを求めれば周囲の人間に救い上げてもらえる可能性は高い。

しかし、いい年をした男が大変だ!助けて!と叫んだところで、赤の他人は誰も相手にしてくれない。男が見ず知らずの他人にも助けてもらえるのは子供の間だけだ。健康な身体があるなら自分で何とかしろ、とあしらわれるのがオチである。それはホームレスのほとんどが男性であることからもあきらかだろう。

男の前には白馬の王子様はもちろん、貴方だけを愛してくれる女神さまが空から降ってくることもない。男に生まれた以上、ピンチになれば自ら抗い、ほしいものがあれば自ら動いてそれを掴みにいかなければ何も手に入らないのである。

そのための第一歩、それが”決断する”ということなのだ。ピンチには”戦う”のか”逃げる”のか、欲しいものが手に入るかもしれなチャンスが回ってきたときに”努力して手に入れる”のか、それとも”諦める”のか……

決断できない男はピンチになると何もできず、幸運なチャンスに恵まれてもそれを生かすこともできない。優柔不断な男は自分の人生を歩むことすらままならない。

人生というレールがある程度決められていた昭和であれば、決断力のない男子でも何となく世間のいいなりになって道なりに走っていれば、周囲の助けもありつつ人生のコマを進めることができた。しかし令和はそうではない。

昭和の息苦しいルールや走るべきレールは平成の30年をかけてすべて破棄された。目の前にある道を自由に進んで構わない。さらにスマートフォンとSNSによって、自分が育った階級や生活する階層を飛び越えて違う世界とも交流することも可能になった。スマホの画面を除けば無限の世界が広がる。それが令和なのだ。自由を謳歌できる決断力を持った男子にとっては令和は最高の時代だろう。

だがしかし、そんな時代だからこそ、優柔不断な男性は自分の人生すらどの方向へ進めばいいのかわからなくなっているのだ。自分はどこにいけばいいのだろうか?教えてくれる人はもう誰もいない。AIもまだ人生の師匠にするには心もとない。悩んでいるうちに時間だけが過ぎていく生活に、焦燥感だけが積もっていく。

そんなどうしていいかわからず困り果てた決断力のない男性たちは、獲物を狙うハイエナたちの格好のカモである。孤立し行く当てもなくフラフラしている個体が肉食獣の餌食にされてしまうのは、野生の世界も人間世界も同じなのだ。

マルチ、宗教、情報商材、思想、陰謀論、頂き女子、ロマンス詐欺……彼らはそれぞれ違った主義主張や組織を持っているが、実はその仕組みの根っこはすべて同じだ。彼らが獲物を吊り上げるための餌にしているのが……

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