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30歳はもう手遅れなのか?

ツイッターをいつも通り眺めていると、一つの記事が目に入った。その内容は30歳になるまで大した人生経験を積んでこなかった自分と、周囲の人生を前に進めている友人との格差に気づいて絶望する男性の心の叫びであった。

休日は家に引きこもり、ろくに友人と会うこともなく、趣味といえばネット動画を見るだけ。そんな生活をして気が付けば30歳になってしまっていた。もう自分はもう取り返しがつかない、と書かれている。

たしかに人生は本当にあっという間である。人は25歳あたりにあると、自分の好きなものや苦手なものがわかってくる。そして自分の心地よいことばかりを繰り返す生活を始めだすのである。

そこそこ楽しいが代り映えのしない生活を反芻する日々は、時の流れを加速させてしまう。筆者も25歳から30歳までの5年間、好きなことをして楽しく暮らしていたにもかかわらず、何をやっていたんだかよく思い出せない。まるでタイムリープしたかのように気が付けば20代が終わっていた。おそらく上記の文章の作者も同じようなものだろう。

作者が時間を無駄にしてしまった……と嘆く気持ちもよくわかる。しかし、その地点からさらに10年以上生きてきたおじさんとして伝えたい。30歳ならまだ間に合う。30歳は確かにもう若者とは呼べない年齢ではあるが、人生を進めるためにはまだ遅くない年齢でもあるのだ。

ただしここで大切なことがある。それが優先順位だ。

何事を始めるにしても遅すぎるということはない、という言葉がある。しかし残念ながら、タイムリミットが存在するイベントが人生には沢山存在している。

30歳ならまだ巻き返せる年齢ではあるが、20代の頃のように寄り道や回り道をしていては、20代から積み重ねてきた仲間たちに追いつくことは出来ない。20代を無為に過ごしてしまった後悔があるのであれば、尚更30歳を機にすべきことを絞り込んですぐに取り掛かっていく必要があるのだ

記事には友人たちと比較して、フランス料理を食べたり旅行したりしてきた経験がないこと嘆いていたが、はっきり言ってそんなことはどうでもいい。一番の問題は……

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