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それはどうなのかねと思う記事タイトル
私自身、SEO大事にしてるWEBライターなのであれなんですけど、最近すごい思うのが「引きが強ければ良いという考え方はどうなんだ」ということ。記事タイトルがなんかもう、笑っちゃうんですよね。次のようなやつ。
「〇〇県民の人ずるい!」→土地価格とか太陽光発電のPR記事
「まだ〇〇やってるの?」→レシピとかノウハウ系記事
「〇〇が物議」→SNS引用したような記事
「〇〇県民の人ずるい!」
「〇〇県民の人ずるい!」は、土地価格が上がってますよとか、助成金で太陽光発電つけられますよとかを訴求するためのPR記事というかLPへの回しもんみたいな記事です。「ずるい」って何だよと…。
「ずるい」っていうのは、人をだしぬいてまで、汚い手を使ってまで自分の利を追求するような奴に放つ言葉です。わけのわからない日本語の使い方をするんじゃないよと思うわけですね。
こちとらこの土地に住んでいるだけや。位置情報掴んでわけのわからん文言で訴求してくんな。ちくしょうめが。
「まだ〇〇やってるの?」
ほんで「まだ〇〇やってるの?」。これが一番ひどい。レシピに多いんですけども、具体的にいうと次のようなやつ。
まだ卵焼き焼いてるの?
まだほうれん草おひたしにしてるの?
まだカボチャ煮ものにしてるの?
まだおいなりさんにご飯詰めてるの?
最後のを見たときに、この記事書こうと思ったんです。おいなりさんにご飯詰めるだろ。何をいってんだ。おいなりさんに謝れ。おいしいだろ。
卵も焼くだろうが。ほうれん草もカボチャも、和食なめんなよ。なーにを言ってんだよ。
記事の中身自体はふつーに、レシピなんでね、卵焼かなくてもレンジでもできるよとか、ほうれん草のグラタンおいしいよとか、かぼちゃは焼いてもおいしいよとか、油揚げに肉詰めるのもアリだよとかなんでしょうけどね(画像で判断してるので中身まで読んでません)。
タイトル、どうにかならんかね。昔ながらの料理をバカにしくさった感じが大嫌いなんすよね。レシピ自体は気になっても読む気が失せる。変なマウントとってる奴を見て恥ずかしいと思う気持ちがとても近い気分になる。
ふつーにさ「レンジで卵焼きできるよ!朝でも卵食べやすいね!」とか「ほうれん草グラタンほんとにおいしいからやってみて!」とか「かぼちゃ焼いたら楽でうめーよ、つまみにもなるだよ」とか「油揚げに肉詰めるだけでがっつり飯になるだで」とかでいいじゃないのよ。
「〇〇が物議」
SNSの誰かの投稿に対して色んなリプがきましたよーって紹介する記事を「物議」というお題目でまとめた記事でよく見るタイトルです。
言葉の使い方としては間違っちゃいないんだろうけど、規模よ、規模。
世間が騒いでるほどのもんじゃないじゃない、SNSのリプ論争なんかさ。コメント1,000件ついたとて、たかが1,000じゃない。人口何人だと思ってんのよ。
せまーいコミュニティでちょろちょろっと意見交わしたことが「物議」とは大きく出たものだ。
物議なんていうのは、どっかのとっても偉い人、なんか役職ついてる政治家だとかそういうレベルの人が、とんでもねぇ発言を公でしたときに、そこらへん歩いている人にテキトーに「あれどう思います?」って聞いてもこたえが返ってくるようなレベルなんでないの。
SNSのちょろちょろしたやりとりなんかを世間様に聞いたとて「何の話でござんすか」と言われるのだから、物議なんていう物騒な言葉がしっくりきませんのよ。
妙に恥ずかしいからやめてほしい
物騒な、危機感や焦燥感を煽るような、人の嫌な気持ちを引き起こすタイトルは、目に入ってくるだけでも疲れるし、恥ずかしい気持ちにまでなってくるからやめていただきたい。
「ずるい」だの「まだ〇〇やってんの」だの、クソみたいなマウント合戦を引き起こすタイトルで何がしたいのよ。他者より自分はマシ、こんなことを知っているんだすごいだろう、他人より得してる、そういうのが「引き」になる世の中って恥ずかしすぎるでしょう。
そして、チラ見えしてるのが、とにかく記事読んで欲しいから内容はともかく引きの良いタイトルにしてやろうというケチくささ。こういうタイトルを見ると「アフィアフィ!」「アドセンス!」「金金金!」って言われてる気がしてきて、読む気がべっこり失せます。
もうちょっとこう、ちゃんとしたタイトルでちゃんとしたもん書いてちょんまげ。疲れます。ほんでこういうタイトルを求められたら私は仕事断ります。断ってます。書きたくねぇんだもの。受注したら恥ずかしくて泡吹いて倒れちゃうと思うもんね。