軍艦防波堤(響灘沈艦護岸)
グーグルマップで北九州市の地図を眺めていたら、埋め立て地の護岸にマークがあり、何だろう?と思ってよくみてみたら、そこには「軍艦防波堤」の文字が。
「軍艦防波堤???」
早速クリックしてみたら、太平洋戦争で使われた駆逐艦を沈めて作られた防波堤とあった。
そんなものがあったの?と急に興味が湧き、ちょうど仕事で近くまで行く機会があったので、仕事帰りに寄ってきた。
いま目の前にあるのは駆逐艦「柳」とのこと。では「涼月」と「冬月」はどこかと周りを見まわしても見当たらない。説明ボードをよーく見てみたら、右上に解説図が!両艦は埋立地に完全に埋もれてしまっていました。
ロケーション的には、左に製鉄所、右に洋上風力の基礎構造物の工場、前方には若戸大橋と皿倉山が見える、北九州らしい場所。
駆逐艦が沈められた軍艦防波堤は、ここ響灘以外にも、秋田港や京都/竹野湊、福島/小名浜港などにもあるそうですが、船の形を見ることができるのはここだけなのだそう。
太平洋戦争が終結して約80年。防波堤として再度活躍の場を得た3つの駆逐艦は、今どんな思いでここにいて、どんな思いで今の日本を見ているのか。終戦記念日を前に思いを馳せる。