犬も歩けば棒に当たる
「犬も歩けば棒に当たる」
この諺を知らない人は滅多にいないだろう。数ある諺の中でも有名な諺である。
しかし、その意味を正確に理解している人はどれだけいるだろうか?
「どんな人でも失敗する事もあるよ」ってな感じの意味だと思っている人も多いだろう。
しかし意味を調べたところ、
①物事をしようとする者は、それだけに災難に会うことも多い。
②なにかやっているうちには、思いがけない幸運に会うこともあるものだ、また、才能のない者でも、数やるうちにはうまいことに行きあたることがある。
という2つの意味がでてきた。
災難説と幸運説である。
犬が歩いて棒に当たることが災難だと感じることは理解ができる。確かに災難だろう。
しかし幸運説については賛同しかねる。犬にとって棒に当たることはいいことなのだろうか。
なので幸運説について考えてみたいと思う。
ここで一つ思い浮かぶことは、犬がぶつかる様な棒とは今で言う電柱だろう。電柱を見つけて犬がすることといえば排泄だ。犬は便意を持っており棒を探しているのである。
だからここで棒に当たるの当たるを「当たる=見つける」と変換すると、「犬が歩くと棒(電柱)を見つける」という意味になる。
何が言いたいかというと、この諺の幸運説は、
「人間にとって棒を見つけることは簡単である。しかし犬であっても歩けば幸運にも棒を見つけることができる」=「犬も歩けば棒に当たる」
という意味なのではないだろうかということである。
ここから、「才能のない人でも数やるうちにうまいことに行きあたることがある」という意味が生まれたのではないだろうか。
この幸運説を人に使うことは失礼なことになってしまう可能性があるので注意する必要があるが、
トイレを必死に探して棒に当たった犬から見習う気持ちの持ちようが現代の人間にもあるかもしれない。(笑)