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母子留学マンスリーレポート #03

Ramadan Kareem(ラマダン、おめでとう)!今年の3月のマレーシアはラマダン月間です。マレーシアに渡って3か月、「子供が学校行ってる間、何してるの?」と聞かれると答えに詰まるぽんちゃんです。産休以来の人生の夏休み🤗と思って、日本にいたら出会わない人に会う、やらないことをやる、をモットーにフラフラしてますが、まだマレー社会への喰い込み度は自己評価5%くらい(喰い込めてない😭)。どうやったら入っていけるかなあと悶々とする日々。
ということで、今回のマンスリーテーマは、あまり食い込めてないながら、ちょっとずつ感じる「ラマダン」と「マレーシアの教育の話」にします。


ラマダンとハリラヤとは

「ラマダン」=断食月です。英語でFasting month。そして「ハリラヤ」はラマダンが終わった時のお祝いです。
今年のラマダンは全世界で3月11(月)日頃から4月12日(金)頃までだそう。太陰暦&月の満ち欠けでカウントするから、毎年2週間ずつくらい早くなる様子。外務省から先日「イスラム教のラマダン月及びラマダン明けの祭りの期間中やその前後は、テロの脅威が高まる傾向にあります」と注意勧告メールが来たのには驚きましたが(ロシアのテロ起因のメールだったようですが)、元はむしろ「より信心深くすごすための安寧月間」のようです。貧しい人への施しを積極的に行なって、貧しい人にとってはかえって過ごしやすい月なのだとか。「水も飲めないの、暑いから大変じゃない?」とマレー人ママに聞いたところ、「ちょっと食べなくても苦しいってことは、ガザやウクライナの人たちの苦しみが計り知れないって、子供たちにも説明できるでしょ」と言われ、なるほど。わが子に、ガザの話ちゃんとしたことない。(そもそも私が無知で対立構造もよくわかっていない😵‍💫)社会勉強の機会でもあるのかもしれません。
ハリラヤは、これから来るものなのでまだ分かりませんが、新年お祝いのようなものを想像してます。なお、こちら、2月はほぼ1か月間延々とチャイニーズニューイヤー(旧正月)を祝い続けた(=バクチク&花火を深夜まで鳴らしまくって騒音・・・)記憶も新しく、間髪あけずまたお祝い!て感覚。多文化いいけど、ひたすらお祝い続きで、年中暑いし、季節感狂いがち🤣

ラマダンと日常生活

ではムスリムの方はどんな風に「ラマダン」に取り組んでいらっしゃるのか。私のまわりでは、子供のサッカーチームにマレー人家庭が多いので、その方たちを観察してみました。
「ラマダン」て社会の教科書などで聞いたことはありましたが、「断食」って本気?なんちゃってでは?と存在を実は疑ってました😅が、声を大にして言います。本当に飲まず食わずやっていらっしゃいます😲😲😲正確に言うと、日の出から日の入りまで、飲まず食わず。また子供老人、生理や妊婦などは免除OK(ただ生理の場合は、期間がおわったら自主的にラマダン延長すべし。ラマダン月間終わっててもひとりで断食する。)という仕組みだそう。驚くのは「誰かに強制されているわけではなく、みんな自発的にやっている(ように見える)」こと。基本は神様と自分の間のもの。「好きで(慣れているから)やる」らしい(私が話を聞いたサッカーマレーママ談)。これが信仰なのか。
そして、ご飯抜いたら日常生活に影響が出そうなものですが、意外と生活に影響していないところもさらに驚きです。彼らのラマダン中の生活は、聞き取り調査によるとこんな感じのよう。

  • 朝食は早朝(5時半頃らしい)なので早起き

  • マレー系の人の利用が多いレストランは、昼は休業することもある

  • 昼食時間をなくし、1時間前倒しで仕事終わるところが多い=帰宅ラッシュが1時間早まって4時半頃が混む

  • 夕食は遅い(7時半前後)

  • 夕食が遅いので、夜ふかしになりがち

つまり、睡眠不足😅?!学校や仕事は普通のスケジュールだそうで影響ない風です。(といっても、さすがにサッカーに参加しているイスラムの子供たちは激減。プレイヤーの子供が断食してるわけではなく、断食中の親にとって、夕方のサッカー送迎は疲れすぎて、来ないんじゃないかと想像。)仕事の作業効率が落ちるのでは?と思いますが、「最初の1~2日はツライけど、慣れてるから、日中目の前に食べ物来ても全然耐えられる」だそう。日本でよく「正月に餅を詰まらせて亡くなった人」がニュースになりますが「ラマダンで水飲まなくて熱中症で亡くなった人」ニュースないのかしら?(未確認)マレー半島がイスラムになったのは15世紀らしいので、かれこれ500年以上続けているってことで、改めてすごい社会システムだなー、効率より大事なこと(信心)あるんだなー、と感じる日々です。

ラマダンらしいもの

ということで、社会的ビッグイベントなので、イスラム無知の私にも肌で感じるものがいろいろあります。一部ご紹介。

✅色:クリスマス🎄は赤と緑、チャイニーズニューイヤーは中国らしい真っ赤、のようにイベントごとの色があるとすれば、ラマダンはどうやら緑(時々黄色)らしいです。モスクっぽいこの玉ねぎ型ドームの形もよく見かけます。

ラマダンカラーの緑ベースの装飾

✅ラマダンバザール:ラマダン期間中に各地で市(マーケット)がたつ様子。小学生の子を、激混の場所に連れて行く気力がなく行けてないですが、いろいろマレーローカルフードに触れられそう。また、面白いのは、まだ自分たち食べられない夕方からマーケットはやっていて、みんな腹ペコのままいろいろ買い漁って、日没の音楽(お祈り?)流れた瞬間に食べ始めるらしい🤣やっぱりおなかすいてるんやん。

ラマダンバザールやってる場所一覧

✅衣装:男子は「バジュ・マラユ」、女子は「バジュ・クルン」という民族衣装を新年に向けて新調するのが一般的とのこと。毎年新調て非エコでは、という気もしますが、去年のバジュマラユは、翌年の普段着におろす仕組みらしいです。見た目はシンプルです。男子もスカートっぽい布を巻くのがちょっとおしゃれ(巻かなくてもいいそう)。

男の子のバジュマラユ。スカートはつけてもつけなくても。

✅歌:ラマダンソングというのも、毎年いろんな歌手がリリースするそう。たちえば、わが子たちが、学校のハリラヤお祝い集会で踊る曲を指定されてきたのですが、そちらこんなの。

Alamak Raya Lagi - De Famというマレー女性グループのMusic Video

歌詞を見ると、「明日からラマダンって忘れてたわ、ググらないと、アラマ~」って内容で笑えます🤗忘れるレベルて、意外とラマダンはカジュアルなのかしら・・?それにしても、歌手のお姉さんたち可愛い。マレーシアの人気グループの様子。マレー美人て目鼻立ちがはっきりしててキレイ~

マレーシアでの教育の話

さて、本日の最後に、マレーシア独特の教育の話。といってもそんなに堅苦しい話じゃなく、へーっていう話。先日こんな記事がありました。

日本とマレーシアでこんなに違う「学校」事情。義務教育という概念がない!?

ESSE Online編集部 2024/03/20記事

記事は要するに、マレーシアは非常に柔軟な教育システムで、公立学校は基本マレー語なのだけど、中華系の人は中国語の教育カリキュラム、インド系の人はタミル語?教育カリキュラムの私立学校に行ったり、あるいはインターナショナルスクールに行ったり、”ホームスクール”という非認可の?学校に行ったり、いろいろな選択をする人がいて、どれも義務ではなく、かつ、どの道を選択しても、違うなって思ったらすぐに変更できる、という仕組みらしいです。
記事的には「いろんな選択肢があって理想!」て方向で話がまとめられていますが、個人的には、そんなに選択肢あると、人生を誰かに任せることができなくてかえって大変そうだよねえ、、、と思っちゃったり🤣日本だったら、受験があるとはいえ、私立でもある程度、国が定めた学習指導要領に沿うでしょうから(インターは別でしょうが)教育内容に対して一定の安心感がありますが、こんなに自由だと、どんな子に育てたいか、親がわが子の教育に対して明確な思いを持ってないと、「なにもしない」ってこともあり得ちゃって怖い。こどもが、特に小さいうちは自分の意志で教育スタイルを選ぶことがないでしょうから、親の意識次第で、割と人生が変わるチャンスとリスクが両方ありそう。教育の成功例と失敗(というのはなにが失敗というのもありますが)、すごく二極化しそうだなあと感じましたが、実際はどうなのかは分かりません。

ちなみに、実際に、今サッカーチームで同じマレー人のご家族は、こども(8歳)は学校に行っておらず、9歳までは「家でコーランをひたすら勉強して、行動規範と規律を学ぶ」という教育方針だそうで、コーランの家庭教師をつけているそう。コーランを読むから、アラビア語を学ぶ。また、算数は公文(こちらにも普及しているらしい😲)で親が教えていて、日常生活は親子間の会話も英語で徹底(両親ともにマレー人なのに、マレー語基本使わない)。分別つかない小さい頃から学校の集団生活でわちゃわちゃして悪い言葉を覚えるより、ある程度の年になるまでコーランで秩序と規律を学んで、物心ついてから集団生活に合流させる、とのことで、なにからなにまで「そうなんですか~~~😲😲😲」関心することばかり。
そもそも、こどもが学校に行かず、ずっと家にいるって、わが身に置き換えると無理~~~~~ってかんじですが(私ひとりの時間がほしいため😅)そのママはコーランとイスラームで心に平安が保たれているから、子供に声を荒げたりせずに楽しく暮らしているそう(実際に見ていると、本当に愛情たっぷりで穏やかに接している)。心の平安・・・最も私もホシイやつです。

3月の多言語と私

最後に恒例の、今月の多言語。は・・・「アラマ~」です🤣て、なんのこと?
この記事の上のほうで、ハリラヤソングを紹介しましたが、そこに出てきますが、なんと面白いことに!日本の「あらまあ」と全く同じ意味・同じタイミングで「Alamak(発音はアラマッ)」ってマレー語で使うんだそうです✨✨✨
これについて知って、マレー人も「アラマ~😲!」て驚いたみたいで、マレー人によるこんな記事もありました。

Did You Know: The Malay Expression "Alamak!" Is Also Used By The Japanese

マレー語の表現「アラマ~」は日本でも使われているって知ってた?

まだマレー人の人が実際に「アラマ~」って言ってるところは見てないので、どっかで使う機会を狙うぽんちゃんです😊

では、今月も長い記事をお読みいただき、ありがとうございました。Terima Kasih✨

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