尿膜管遺残の発症

誰かの何かに役に立てばという思いで
自身の尿膜管遺残発症から手術までの経験を書く。
(私自身も他人のブログ等で、病院などがオフィシャルに掲載しない細かい話などを事前に知ることが出来、とても役に立った。)

最初の異変に気がついたのはジムでランニングしているときであった。
何となく異臭がする。
この時は何も気にとめず、ジムや自身の衣服が匂いの原因であると思っていた。

それから数日後、急に腹筋が筋肉痛になったような痛みを感じるようになった。
ジムに通っていたこともあり腹筋の筋肉痛と思い込んでいた。

2,3日経っても筋肉痛のような痛みは収まらず、むしろ悪化していく。
通常であれば筋肉痛は収まっていくので、違和感を覚えた。

ある日痛みも限界に近くなり、屈んだり歩行することも困難なレベルに痛みが強まっていく。
仰向けに寝てる以外は全ての動作が痛く、
何なら仰向けに寝てる時も少し痛い。
また熱が37.6度まで上がってきた。
なんとなく、腹筋の筋肉痛以外が原因であることも考え始める。

その日の夜、風呂に入ろうと上着を脱いだところ、臍から膿のようなものが出ている。
それを見た時点で、腹筋の筋肉痛のような痛みと、いまへそから出ている膿は関連性があり、
筋肉痛などではなく、何か病気の類のものにかかっているのだと思った。

そこからネットで、お腹が痛い、臍から膿が出てるなどの条件で調べたところ、すぐに尿膜管遺残という病気が出てきて、
自分は尿膜管遺残の可能性が高いと思った。

翌日、会社を休み、すぐに最寄りの泌尿器科へ行った。
その病院で予想通り尿膜管遺残の可能性が高く、
まずは疑いの段階なので、薬を飲んで様子を見ましょう、と言われ帰される。

大人しく一週間ほどは薬を飲み続けたが、あまり良くなっている実感はなく、
むしろ臍から赤い腫瘍のようなものが飛び出てきており、物理的に(表面的に)痛い状態が続いた。

その期間、ネットで様々なことを調べ、より大きい病院(専門的な病院)で診てもらったほうが良いことを知り、
少し遠目のセカンドオピニオンへ行った。

そこでも同様に、尿膜管遺残である可能性が高いことと、まずは薬を飲んで自然に治し切る必要があると言われた。

その病院からCT検査の病院を紹介頂き、CTを撮影した。
その結果から、ほぼ尿膜管遺残で確定であることを告げられた。

本格的に手術の相談に入り、手術を行うのはより大きい病院となるので、そこに行って欲しいと紹介され、トータル3つめのさらに遠い病院へ行った。

このまでで発症から1ヶ月ほと経っており、痛みや症状は若干和らいでいた。

手術を行う病院への通院が始まった。

結論から言うとここからが長く、
手術まで約半年通院することになる。

というのも、尿膜管遺残の手術は、しっかりと薬を飲んで治しきって、膿を出し切り、綺麗な臍の状態にしてから行う必要があるからだ。
そうしないと、手術の跡が大きく残ってしまうとのこと。

なので薬で治す期間が必要であったが、私の場合はトータル半年かかった。

途中でほぼ完治のような状態になった時もあったが、油断して長距離歩いたりすると、症状がぶり返してしまった。

最終的な手術の予約は、完全に完治した日から約一ヶ月ほど先になる。尿膜管遺残は割と長い闘いになる。
それまで毎日、シャワーを朝晩の2回浴びて臍を清潔な状態に保ち、その度衛生的な絆創膏を貼っていた。
絆創膏を貼って剥がしてを繰り返しすぎて、絆創膏の形に、皮膚に跡がついてしまった。

手術の二週間前には事前検査ということで、CT検査や、血液検査、尿検査などがある。
(痛い検査はひとつも無い)

ここまでか、症状の発症から、症状の確定、約半年間の薬治療、手術日決定までの話である。

入院、手術については、次の記事で紹介する。

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