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しびれの話

みなさん「しびれ」って何か説明できますか?

今日オンラインセミナーを聞いてて、しびれの話が面白かったので少しまとめてみたいと思います。

しびれは麻痺の一種である。何らかの原因で血管内の血流が滞ると、中枢神経・末梢神経に障害が起こり、力が入らない、電撃を常に与えられているような異常な感覚が続くなどの現象が起こる。脳疾患などの重病から起こるものや、正座などによっておこるただの一時的なものまでさまざまである。Wikipediaより引用

しびれと聞いてまっ先に思いつくのって正座してるときじゃないですか?

あれって正座をすることによって体重が膝とか足首にかかって、神経や血管が圧迫されてしびれが出るんですね。要するに、血流なくなってるよ~大変だよ~っていう体を守るための反応ですね。

圧迫されると血流が悪くなって一時的に麻痺するので、立ち上がったりすると圧迫が解除されて血流が戻ってそれがビリビリしびれた感覚として出るんだそうです。

これは末梢神経の障害ですね。

もう一つ中枢性の障害による痺れがあるんですが、その一つとして脳卒中後遺症の痺れがあります。

脳の中の「視床」といわれる部位が障害されるとしびれが出たりするんですが、じゃあ何でしびれが出るのかというと「感覚」が関係しています。

視床って感覚情報を中継する役割があって(感覚以外にも運動とか情動とかにも関わってます)、僕らは常に膨大な量の感覚刺激を受け取っているので、視床が必要な情報とそうでない情報を取捨選択してくれてます。感覚って1つではなくて視覚、聴覚、体性感覚、前庭覚などいろんな感覚があって、それらの情報を振るい分けて大脳皮質に送ってるんですね。

だから視床に問題が起きると、入ってきた感覚情報を正確に処理できなくなります。脳に入ってきた感覚情報と、実際に脳が知覚・認知する情報にズレが生じるので、それが結果として「しびれ」として感じるようになる。(説明合ってるかな・・・)

もともと「しびれ」って感覚はないですよね?

実際脳卒中の患者さんでしびれを訴える患者さんは多いですが、なかなかしびれを無くすって難しいですよね。しびれが残ったまま退院する患者さんも多いと思います。

それでもしびれの評価はしておくことは大切だと思いますし、治らないにしてもしびれに対する教育をしていくことは大事かなと思います。

「正座をしたときのしびれと同じかどうか?」で末梢神経が原因のしびれかどうか、あたりをつけることはできると思います。

あとは、例えば視床の障害が原因でしびれが出現しているとして、もちろん適切な感覚情報を入れてしびれを軽減していくことも治療の選択肢の一つですが、それでも難しい場合は、しびれとうまく付き合っていく方法を患者さんと一緒に考えていかなければいけないと思います。

「しびれがあってつらい」のはそうなんですが、ずっとそう言ってても仕方がないので、「しびれがあると生活が出来ないのか?」「しびれがあっても〇〇は出来るんじゃないか?」みたいな考えに変えていくことも僕ら療法士のスキルなのかなと思います。

何もしないでしびれのことばっかり考えてるとしびれは強く感じたりするけど、何か他のことに集中してたりするとしびれが気にならないなんてことも良くあるので、そのことに気づかせてあげることも一つですね。

今回はしびれについて書いてみました。noteもできるだけ毎日書けるように頑張ります。(ネタがない・・・泣)


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