金曜日、逃避す。
「どのタイミングで休んだろか」と虎視眈々と狙い過ごした1週間だった。
日銭稼ぎのお仕事が精神的にキツくなってきて、いよいよ、いよいよ…という所だった。
昔、「いよいよ」のラインを越えて真面目に働き続けた結果、吐き気・目眩・頭痛・瞬時に首の右半分が凝り固まるという状態になり暫く引き摺った。
「もう辞めると決めたのだから、平気だろう」と考えたが甘かった。肉体のダメージは肉体に残るし、恐らく精神の深い部分では拒絶が満水になって吹きこぼれていたのだと思う。
そういう訳で、仕事は「続けるために休むことも必要」と学んだ。
自分がガス欠を起こした時に行く場所はありますか?
私は心の「HELP」マークが点滅した時、本屋、映画館、健康ランドに行きます。
こういう時に行く本屋さんの「引き」は異常に良く、思いがけず「その時、必要な本」に出会ってきましたし、この度の収穫もなかなかのものでした。
「私の知らない所から、私が欲しかったものが出てくる」感じ。
尋ねよ、さらば見出さん。である。
そういう訳で、追い詰められた時に駆け込む本屋さんは物凄く楽しい。
そしてこの日は、映画も観に行くことにした。映画館で観る映画が大好きなのに、なかなか行かないのは、選り好みが過ぎるのかもしれない。(オタク気質の悪癖)
今年からは好きな事をもっと気軽にしよう。
その日観た映画についてはネタバレになると嫌なので詳細は伏せるが、最近ずっと考えている「加害の罪、後悔、赦しについて」をテーマとしていた。
作中では赦しや浄化までは到達していないものの、「今の私が観る」ことに物凄く意味があった。
偶然、その映画の初日だった。
休む日がズレていたら、観ることはなかったのでは無いかと思う。
私に必要なものは、いつもこのようにして思いがけない所に用意されているのかも知れない。
私が踏み出しさえすれば、出くわすように出来ている。
叩けよ、さらば開かれん。である。
ありがたいことですね。