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40才妊活日誌。子宮にポリープあるってよ。


ポリープ見つかっちゃった!


「ポリープがありますね。んーーーーーー取った方が良さそう。」
「入院手術になる大きさですね。うちでは手術できないのでどこか自宅近くに総合病院あります?」

すごい効率的なスピードで検査や問診を進めるレディースクリニックの女医さんが、どんどんと選択肢のカードを出してくるではないか。
※決して機械的なわけではなく、丁寧に質疑にお答えもしてくださるし、こちらが迷えばいろんな提案をしてくださる先生です。

自分の頭の中に取り込んで情報処理することもままならず。仕事の時の効率よい優先順位づけ、判断の速さのスキルもこの場では一切生かせなかった。

少なからず
あ、じゃあとりまーすと言えないぐらいのショックを受けていた。

40才だし、何か体の不具合はあるかもという心づもりで挑んでいたつもりだったが、どこかで私は多分大丈夫。と思い込もうとしていたのだ。
そして、ここまでのAMHやホルモンの数値、夫の検査も大きな問題がなかったから尚更だった。

少し思考が落ち着いてから先生に教えてもらったことをまとめると子宮内膜ポリープは良性のものが多く、着床を妨げないものであれば経過観察という選択肢もある。
妊娠を望むのであればその可能性を広げるという意味でとった方が良い場合もある。もちろんポリープがあっても妊娠する方はいると。

決めかねた私は、先生はとった方がいいと思いますか?と素直に意見を求めてみた。
40才を超えてからの妊活は、1日でも早い方がいいの定説を加味すると先生は早めにとって、今後体外受精などのステップを考えてもいい状況だと思うと答えてくれた。正直に迷うところだと思うけどとも。

この検査までに、40才までに起こる女性の体の変化、1日でも妊活が早い方がいいと言われる理由も沢山検索して、40才の妊娠率、高齢出産のリスクにやっと向き合って道のりの険しさを少し学んでいた私は、家の近くの総合病院への紹介状をお願いすることにした。

1日の入院手術ではあるけれど全身麻酔で私の体を心配している夫とも、総合病院での見解も含めて手術するか決めてもいいねと意見が一致した。

妊活スタート、子宮内膜ポリーパーになるまで

40才を迎えて1ヶ月経った頃。
あれ?生理遅れてる?なんか体もしんどいぞ。

多分そうじゃないけどって言い聞かせながら
数十分ドラッグストアをうろうろして妊娠検査薬を手にしていた。検査結果は陰性だった。

妊娠じゃなかったとしたら・・・更年期か?
すぐにこういう考えになったのは、つい2日前に学生時代からの友人の集まりでの会話がきっかけだった。

高校からの同級生の40代同性が集まると、
子どもがいるいないがあるので、主には健康と老化、美容の話になる。
老眼がきはじめているという話から、1人が実は生理周期が早くなって微熱があったりして。調べたら更年期の症状と似ているという。
もう1人も経血の量が減ってるなどと。
私たちもそういう年なのね。そう言いながらビアガーデンで昼間からお酒を楽しんだ。

自分も更年期に向けて、何か体に変化が起きているのかもしれない。妊娠検査薬が陰性だった翌日に生理は来けれど、、、、

色々と考えを巡らせているうちにもう自分は夫との子供に会うことがない人生なのかもしれない。
「悲しい・淋しい・会ってみたかったな」が混ざったような、

一言では表せない感情になっていった。
もしかしたら、子供と会える可能性があるかも。それに向き合わなくて後悔しないか?という葛藤とともに。

とにかく、悩んでる時間がもったいない。自分のことをまずは知りたい。そして夫にその気持ちと状況を共有したいと思った。

そもそもなぜ38才で入籍する時点で妊活を始めなかったのかというと。
結婚するときに、子供を幸せに育てるのか自信がないという正直な夫の意見と、私も絶対に大丈夫と無責任に言い切れなかった背景があった。
お互い全力で愛する自信はあるが、自分たちの手中ではどうすることもできない非情なことが世の中では起こるということを身をもって体験していたからだ。

38才で入籍してから半年経った39才の時に改めて、その考えに変化はないのかと夫に問うてみたが答えは変わらなかった。
私はその頃には子供を育てる未来を望んでいたが
大前提として、夫婦の気持ちが揃わなければ妊活をしないと決めていた。

なので3度目に夫の考えを聞くのは正直勇気がいった。夫もプレッシャーになるかもしれないと思ったからだ。ただ伝えずに時が経って、モヤモヤ過ごしたくなかった私は会社帰りに通えるクリニックの予約をとったその日に夫に打ち明けた。

私の体は更年期に向けて少し変化が起きているかもしれない。授かるチャンスがあるならば、のちに後悔するような気がするから2人で子どもを育てる未来も考えたいと伝えた。泣き落としなんて絶対にしたくなかったが、自分の体に起こる変化の不安をようやく、誰かに聞いてもらったことで涙が止まらなかった。

夫は、正直今も自信はない。けれど2人で2年近く生活をしてきて本当に毎日が幸せで、お互いが思いやりあっている中、子どもを育てていく未来もきっと幸せだと思える。前は心配や不安ばかりだったけど、今はそう思う。1人で悩ませてごめん、本当の気持ちを話してくれてありがとう。

と、彼らしい言葉で伝えてくれた。
こうして、私たちは2人で40才からの妊活への道をスタートした。
まずは自分たちの体を健康にすること。
そしてこれからも夫婦2人で幸せであるという選択をしていくということに変わりなくということを2人で約束した。

自分は結婚も子育てもしないかもと思っていても

自分の心と体のことを大切にして愛してあげればよかったな。女性の体に起こっていく変化のこと、自分の今の体の状態を知っておくことは、
自分の人生の選択肢を増やすことになる。
妊活を始めてから気づいた。何より健康って快適。そう思えるぐらい健康へのアプローチの効果が少しずつ出てくるのと同時に身体の割りとハイペースな新たな不調に改めて年齢を感じる。

私は踏み込んでアドバイスをくれたおせっかい同級生たちに今、感謝している。

結婚報告をしたとき、すでに結婚をしている同級生たちは口々に
「子供は考えてる?」
「今考えてなくても、まずはすぐに病院に行って、
自分の体のことを調べてみたほうがいい」
別々の友達だったけれど彼女たちの、
いつになく少し真剣なトーンの言葉と表情。

あれは、ちゃんと体と向き合った彼女たちからのアドバイスだった。あの言葉たちがなかったら、私もクリニックに行くのは先延ばしだったかも。

「きれいな子宮だね!」
3年前に頻尿や生理のことで気になった時に検査でそう言われたのに今では筋腫もポリープもあるのだから。本当に体はすぐに影響を受けて変化する。良いこともそうじゃないことも。

次は妊活前後から始めたことの備忘録も残しておきたい。

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