ぽんの夢日記2023/10/23/06:21
私達の子は、魔族の子だ。
大きさはハエぐらい。とても小さい。
姿は、ハエの体に、人間の頭がついているような姿。
生まれて間もない。
完全に弱りきっていて、生きているのが奇跡だ。
食事を与えた。
普通のものは食べられない。
今与えられるのは、人間の血だ。
私は自分の指をナイフで少し切って、血を飲ませてあげた。
その子はゴクゴクと血を飲んでいく。
身体がみるみる真っ赤に染まっていく。
少し元気が出たようだ。
机の脚を伝って、下の方に向かって動きだした。
まだ飛べない。
いつかは飛べるようになるのだろうか。
大人になるまで生きる事が出来るのだろうか。
大人になったら、どんな姿になるのだろうか。
いい子になるのか。悪い子になるのか。
先の事はわからない。
この子が生まれたことに、喜びも、悲しみもない。
ただ、黙々と、淡々と、育てるだけだ。
それが、私に与えられた使命なのだから。
いいなと思ったら応援しよう!
私の文章を読んでいただいて、ありがとうございます。