現時点で置かれている環境にまどわされない
今、置かれている環境から大きく環境を変えようとすると、これまでの『当たり前』に大きく振り戻されそうになります。
・自分はとてつもなくバカげたことをやろうとしているのではないか
・現実的に実現できないことばかりを言っているのではないか
・今までいた世界に二度と戻ってこれなくなるのではないか
などの不安が、心を覆いつくす瞬間があります。それも何度も。そんなときに、ネガティブな思考や不安に引っ張られることなく、信念を持って進むために必要だと感じたことを書き留めておきたいと思います。
① 道しるべとなる人の著書を手元においておく
これまでと大きく異なる環境に身を置こうとしているとき、まず、ロールモデルが近くにいないことがあります。
近しい人がいないからこそ、そのアクションには価値があると思うのですが、近くにロールモデルがいないと周囲にビジョンを話しても想いや計画が正しく伝わらないというのは、よく起こることだと思います。
周囲にプランを話せば話すほど、自信を失い、再び案を練り直したり、試行錯誤したり・・。そうするうちに不安が首をもたげ、自分の思考をコントロールできなくなることも出てきます。
そのような危惧を感じたとき、周囲にいる人だけでなく、実現したい未来を実現している人を意図的に選び、接点を持つことが、過去の枠組みにとらわれない手法の一つと感じます。
たとえば、道しるべとなりそうな人の思考や取り組みが分かる著書やメディアの記事に触れることもその一つ。
今回の日本一周の企画は「持続可能で、地球も、社会も、自分たちも、周りも喜ぶ働き方や生活をしたい…!」という心の叫びからスタートしました。
これまでの常識の枠の中にいると「直近の収入はどうするのか」「仕事を確立するほうが先ではないか」など、次々に懸念が湧き起こります。
不安が高まり意気消沈すると、よいアイデアが出なくなり、余計に不安が募るという悪循環。その流れを断ち切るひとつのきっかけが、私の場合、先人の著書やメディアでの発信でした。
私の場合、具体的には、非電化工房・藤村さんの「月3万円ビジネス~非電化・ローカル化・分かち合いで愉しく稼ぐ方法~」や、greenz・鈴木菜央 さんのパーマカルチャーの記事(https://greenz.jp/2019/09/02/npogreenz13th_suzukinao/)など。
自分の考える「よい仕事と、よい消費を増やす」というテーマを体現している人たちのメッセージには、大きな力をいただきました。自分の考えていることは夢物語ではないと信じ通すことができました。
② 「置かれた状況は全員ちがう」を理解する
身近な人の中にも、思考や考え方が近い人がたくさんいると思います。しかし、住んでいる場所や置かれている状況(年齢・役職・職業、住宅ローン・子供の有無など)により、判断基準が異なることは頭に入れておいたほうがいいと思います。
相手の受け取り手が置かれた環境によって、実現は明らかに難しいと感じられることもあるでしょう。しかし、一番大切なのは実行する自分の置かれた状況と、その状況を自分がどうさばいていくかに尽きます。
「身内だから」「仲がいいから」「これまでお世話になったから」などの理由で身近な人のみに相談すると、前に進むエネルギーを失うことがあるかもしれません(もちろん本人には悪気はなく、むしろ本心から応援しようと思ってくださっている場合がほとんどだと思います)。
③ SNSの投稿やコメントの返信は時期をみて
SNSへの自身の状況の投稿やメッセージの返信などについて、この時期はあえて頻繁に行わなくてもいい、と決めていました。
特に新しいチャレンジをしようとするとき、発信することが大切という強迫観念にもかられるのですが、前項で記載したように身近な友達とのあいだであっても置かれた状況は全員ちがっています。
そのため公開SNSに投稿し、コメントや反応で一喜一憂する場をつくることはできる限り避け、すべての状況が過ぎたあと、客観的に何が起きていたか話せるようになったタイミングで、発信するのがよいのではないかと思っています。ただし、今回のnoteのように、そのとき起こったことをこっそり書き留めておくのは、あとになってから役に立つことがあるかもしれないと思っています。
まとめ
・ 思い描くビジョンが近い人の著書や記事を身近におき、信念をぶらさないような環境を作る
・ 「置かれた状況は全員ちがうこと」を理解する
・ SNSへの投稿やコメント返信などは時期を見計らってでもOK
これらのことを心に留めておくことで、周囲の反応やまわりの人の状況に惑わされず、前に進む力の消耗を最小限に留めることができるのではないかと思います。