ジムニー泥沼物語 その12 キーレス編
昭和のクルマにキーレスエントリーなどというものはない。しかもジムニーには助手席側のキー穴すら無いのである。今どきのクルマはキーレスなので、防犯のために助手席側にはキー穴がない(防犯は言い訳で、つまりコストカット)。キーレスなら不自由しないが、助手席の荷物を取りたくても運転席へ回らなければいけない。リアゲートも同様でキーがなければ開かない。まぁフルオープンでも誰も何も盗らないとは思うが、30を盗られたら悲しすぎる。セキュリティを付けることにしたが、このセキュリティにはキーレスのコントロール機能があるので使わない手はない。ここにキーレス計画が発動したのである。ちなみに、セキュリティについては記載も写真もない。これは防犯上の事で悪しからず。
まずはドアの内張りを外す。圧縮ボードにビニールレザーを貼った昭和の内装である。気をつけてクリップを外さないと、圧縮ボードのクリップ取り付け部分がボロボロになってしまう。これを外すと、ビニールがブチルゴムで貼り付けてある。このビニールを撤去してしまうと内装側へ雨水が入って来ることがある。ブチルゴムも付くと取れないので厄介である。
キーレスリモコンの開錠を押せば蛇腹部分が伸び、施錠を押せば縮む。これを物理的にドアロックノブのロッドに接続して、施錠・開錠するのである。上の写真のほぼ水平になっているロッドが、ドアを開けるレバーからドア開放するためのロッドである。ほぼ垂直になっているロッドがドアロックノブからドアロックに繋がるロッドである。この垂直ロッドを上下に動かしたいので、なるべくドアロックモーターをロッドに平行になるように設置したい。しかし、ウインドウレギュレータやドアのサービスホールによって場所はこの位置以外にはない。
ドアロックモーターの蛇腹の横に見える金具がウインドウレギュレータのガラスが乗る部分で、ガラスが乗っているのが見える。ドアガラスはドアロックモーターのギリギリを下がっていく。
ドアロックノブのロッドに、付属のロッドと金具でドアロックモーターを接続する。
リアゲートは大きいのにスペースがない。しかも施錠・開錠の方向が逆である。これは悩まずにドアロックモーターの配線を逆に接続して、逆の動きをさせれば解決である。
ドアの内張りは平成ジムニーの物にした。コレは全くのポン付け(何の加工も不要でそのまま付くこと)だが、ドアを引くパーツのネジの受けがない。元々ドアを内側で閉めるのにはハンドルを引くタイプであり、コレは指を掛けて引くタイプである。JA22Wの部品が付くかわからないが、調べたら製造廃止されていた。仕方ないので、アルミの板でも曲げて製作する予定である。
セキュリティとキーレスエントリーが付いて、一気に乗りやすくなった気がするのである。