ゆは卒のGIRL ZONEが、本物のガルゾだと思った話
これは勿論ぽんじゅ個人の感想というか見解なので、異論は認めるし、てか多分異論だらけだろうし 最高に褒めてるってことだけは伝わると嬉しい!!勝手に私が感じたことを書いてるだけではありますが、興味があれば読んでやってください
山﨑夢羽の卒業ライブに、GIRL ZONEがセトリ入りした
満を持して!雨ノ森 川海の、本家のGIRL ZONEがセトリ入り。ツアーでは3ユニットの曲をそれぞれメンバーを変えて(ツアーのGIRL ZONEはさやりん、しおり、ほのぴ、うーたんの4人)シャッフルで披露していたので、オリメンが揃う最後のガルゾを見ることが出来て本当によかった!ガルゾはほんとに大好きな曲なんですが、どうも私はことごとくガルゾ披露のタイミングを逃しているので、最初で最後のGIRL ZONEに間に合ってよかった……
曲の流れとしては夢羽メモリーメドレーの最後に来る位置だった気がする。メドレーに組み込まれてたかどうかは忘れたけど、ワンハーフだったから組み込まれているんじゃないかな。雨が降る演出があったのでてっきり循環を披露するのかと思っていたら、ガルゾのイントロが聞こえてもう嬉しくて仕方なかった、アドレナリン!ガルゾのイントロと奉行のイントロがあれば目覚まし時計なんかなくても日々すっきり起床できる自信がある。夢羽メドレーは研修生時代に披露していた楽曲たちで構成されている中で、最後だけ自分の曲で締めるのってすごく粋だった。そうだもんね、BEYOOOOONDSって、雨ノ森 川海って、この曲から始まったもんね 感慨深かったです
気迫がすごかった
多分、RFLOの5人もこれが最後のガルゾって意識してたんだろうな。この曲の一番最初のソロパートは桃々姫の「うるさいよ どこが」なんですが、もうすっげーーー気合入ってるのがひしひしと伝わってくる。(最近のももひからは太シスの匂いを強く感じています 強い女!)清野桃々姫の輝きって、前から知ってたけど、すごいですよね。ゆはが太陽ならももひは流星群だと思ってる。
全体を通してみいももの表現がすごく強い女というか、最初の頃の表現とはまた違って、たくさんのことを乗り越えてきて酸いも甘いも嚙み分けたうえで出てくる怒りとか葛藤とか嘲笑とかが詰まっていた気がします。まえここも同様にかっこいい表現をしていたんだけど、ところどころで空虚さだったり、ちょっぴり斜に構えているような歌い方をしているように感じました。シャハリヤール様を薄っすら感じ取ったのは私がアラビヨ大好きだからなのかな。シャハ様みたいな飢えたギラギラ感はないけど、全てを諦めたうえで怒ってる感じ。ゆはもまっすぐな歌声で殴りに来るのが大好きです。今回のガルゾは夢羽が大きなポイントだと思うのでもうちょっと後でいっぱい語らせてほしい。
一方でくるみんは最初の頃の表現と比べると、かえって幼くなったと言うか、よりGIRL ZONEの女子中学生が濃く出ていた。拗ねている感じだったりかわいらしいニュアンスが加わったなあ、と感じた。もしかしたら周りのメンバーの声や表現が大人っぽくなった分、くるみんの甘い声が引き立つようになったのが影響してるのかもしれない。でもガルゾの高瀬プロってほんとに高瀬プロだよな。本領発揮。
夢羽のアクシデント
ここからが本題。1サビが終わってラップパートに入る前の間奏の振り付けで夢羽が勢い余ってマイクを床に落として(叩きつけて?)、結果的に夢羽は自分のパートに間に合わなかった(配信を確認するに、セリフの最後の「傷ついてないわけないじゃんね」だけここちゃんがカバーしてくれているみたい)。前ここのカバーもまたとっても良かった。とっさに出たものなんだろうと思うけれど、吐き捨てるように平坦につぶやいているように聞こえたのがなんだか鍵垢とか裏垢とかに愚痴を書き込んでいる様子を想起させてたまらん。
ラップパートで他に強い印象が残ってるのがみいみ。もうお姉さんになってるのも知ってるし、てか1個しか歳変わんないからお姉さんも妹も何もないはずなんですが、お姉さんになったね……とヲタクは感涙しました。「な~んの役にも」のところの言い方が今回のにほんまに好きです。同時にこのあたりでゆはが袖に向かって指示を飛ばしていて、多分落としたマイクのことなんだろうけど、その様子がすごい落ち込んでるように見えた。悔しいとかってよりかはただただ落ち込んでるというか、やるせなさとか後悔とか。「次の機会」がない状況だから悔やんでも改善も何もないし、それをわかっているからこその純粋な絶望がそこにあって。そんな弱った夢羽の姿と、自身のパートをこなす強気なみいみの対比がまた曲に深みを出してるなあと。
(あんま関係ないけど、このアクシデントが起きたときに、伝わるかわかんないけど、アイカツ!で氷上スミレちゃんがパフォーマンス中に転倒しちゃって上位争いから転落したシーンを思い出したりした。ほんとにライブって生ものですね。Show must go onなんて言葉も思い浮かべたりした。ここちゃんが喉壊したりみよちゃんが捻挫したり、明らかにダメージを負っている状態でもヲタクに察させず、捌けずにステージを完走したBEYOOOOONDSって、アイドルって、舞台に立つ人間って、すごい)
マイク落とす、歌割飛ばすってしちゃいけないミスとして研究生時代から口酸っぱく言われてることだと思うんですが、それが散々研修生時代の曲やったメドレーの最後の、自分の曲であるガルゾで、かつガルゾを披露できる最後のチャンスで致命的なミスが出ちゃうのって、なんだかとってもGIRL ZONEだと思うんですよね。GIRL ZONEの「なんか」には、この手の失敗とか絶望とか思い通りにならなかったことも含まれてると思うんです。ラストのガルゾでかっこよく決めきれないって残酷さは、本当に、GIRL ZONEそのもの。しかも、その要因っていうのも気持ち入れすぎて勢い余ってマイク叩きつけちゃうって言うのがガルゾらしい!と思います。例えば転倒しちゃうとか、シンプルに歌割忘れるとかじゃなくて、勢い余ってマイクを落とすってところに意味がある。
アクシデントから始まる崩壊
マイク落としてからゆはの様子がもうはっきりわかるくらい落ち込んでいたし追い込まれてた。
(音楽の知識もないし、私の方が間違ってる可能性も私のリズム感の問題でしかないの可能性もとてもあるのでこの話は憶測にはなるんだけど、)動揺が伝播したのかくるみんの落ちサビも最初ちょっと早取りだった気がしていて。最後のMCでも言っていた通り、ゆはをほんとに精神的支柱の一つとして思っていたんだろうなって思いました。BEYOOOOONDSとして、雨ノ森 川海としてのエース的役割を担っていた夢羽が崩れていくのって、扇の要が外れていくみたいだった。でも、他の四人は四人で己のGIRL ZONEを表現していて、強気も斜に構えてるのも閉塞感も拗ねてるのも表現されている中に、夢羽の壁に当たった絶望の色が加わったGIRL ZONEは、本物のGIRL ZONEだったと思う。
アクシデントに直面した後の夢羽のソロで、「動けないところから一歩」があったのもナイスタイミングだった。運命。鏡の前でフリーズして動けないところから一歩踏み出す、って、アクシデントがあって、でもライブは続いていてどうしても切り替えないといけなくていけない状況に重なって見えた。あの時の夢羽は、本当に鏡の前で動けないところから頑張って踏み出していたようで!あれほど歌詞に重なった表現を見たことはあるだろうか。
あれ以降アクシデントというアクシデントはなかったんだけど、一番最後の「来てGIRL ZONE」のところ、スクリーンで見たときにゆはの顔にライトが当たってなかったのかヲタクのペンライトが被ったのかなんなのか、ゆはの顔が見えなかった記憶がある。配信で見ると光は当たってるように見えるけどスクリーンの部分は配信内で映っていなかったので違ったらごめんなさいではあるんですが、かくもGIRL ZONEの女神は残酷なんだ、と強く思った。
最後の「愛!」を言い終わった後の、次のこんハズが始まる直前の夢羽の目に一切のハイライトが入っていなくて、絶望した顔だったことが忘れられない。夢羽ってあんな表情するんだ…… 卒コンで見るような表情では到底なくて、そこにほんとに衝撃を受けた。ゆはが弱ってる印象ってなかなかなくて、ずっと笑顔のあんなキラキラエースが、こんなにも暗い色を湛えているのを見るのは初めてだったから!最後に違う表情を見ることが出来たのってすごいことなんだと思います。
完成しないのがGIRL ZONEなんじゃないか
ゆはと同様に他のメンバーも動揺しちゃってた気がするけど、もう、絶対的エースが弱って崩れていく姿と、そのほかのメンバーがそれでも強いパフォーマンスを続ける姿が相まってGIRL ZONEが完成したような気がした。強いだけじゃなくて、弱さとか理不尽に屈する姿とか絶望も加算されて初めてガルゾなんじゃないか。そもそもGIRL ZONEって屈せざるを得ない状況からもがいて立ち上がろうとする曲だから、強い部分だけじゃなくて弱い部分の表現って必要なんだろうな。上手くいかない青春がガルゾだから、こうやって最後のチャンスをつかみきれずに崩れていくのも上手くいかない青春で、このグロテスクさとか生々しさって言うのが女子中学生のリアルなGIRL ZONEなんだと考えてます。大森靖子が元々好きで時々聞いたりもするんですが、きっと大森靖子の書いたGIRL ZONEに近いんじゃないか。でも勿論靖子ちゃんのガルゾともまた違うガルゾで、ライブの魔物さえも演出に飲み込んだGIRL ZONEだと思う 「ってかなんか」の「なんか」が全部具現化されたパフォーマンスだった!
今回の公演でGIRL ZONEやってほしいな~こぶしがカバーしたやつが褒められてて嬉しいけど同時に悔しいから本家が伝説残してってほしいな~って思っていたんだけど、本当に伝説というか、本物のGIRL ZONEを見ることができて感無量。アクシデントのない、満場一致ですげーってなるガルゾも勿論見たいけど、でも今回の気迫と緊張感と絶望の加わったガルゾはこのアクシデントがなかったら見れなかった作品で。本人たちは悔しいって思ってるかもしれないけれど、私は少なくともとっても虜になっている!こんなに痺れるもの見せられたらたまったもんじゃないし、他のガルゾじゃ満足できないので、私が雨ノ森 川海として見ることのできた最初で最後のガルゾがこのガルゾで良かったなあと改めて思っています。とんでもないものを山﨑夢羽と雨ノ森 川海は私に残していった!
以上の長い文章は、あくまで私の勝手な感想と解釈にすぎないので、皆さんも好きなようにGIRL ZONEを堪能していてください。でも、とにかく、このガルゾにぽんじゅはすっかり虜になってしまっているってお話でした!
早く映像で見たいよ~~~きっと円盤で見たら感想は変わるのかもしれないけど夢羽がマイクを落とすことにも意味があると思っているので、どうか編集されてませんように!