18になるまでに死ぬつもりだった

半月ほど前に誕生日を迎え、僕は18歳になった。大変不本意ながら、そろそろ自立を迫られる18歳になってしまった。

僕は18歳になりたくなかった。いつまでも守られる子供のままでありたかった。そんなことはできないんだと最初からわかっていた。だから、守られなくなる前に死にたかった。

何度も死のうとした。けれど怖がりかつ夢見がちな性格のおかげで、こうして今も生きながらえている。おそらく明日への希望というよく分からない何かを捨てきれなかったのだろう。

歳を重ねて少しは物事が分かるようになってから、恐ろしいことに気がついた。
「このままでは生きているだけで迷惑がかかるから死にたい」
と思っていたが、人間は死ぬ事でも周りに大いに迷惑をかけるらしい。気づいたその日に18で死ぬ計画は没にした。

18になっても僕の根幹は結局変わらないままで、幼稚で空虚なままだ。たぶんそれはこれからも変わらない、と思う。僕はそんなに困っていないので、このままでいいか、とも思っている。

幼稚で空虚な僕は生きててよかったなんて微塵も思っていない。文字通りなんの楽しみもなく形のない何かに怯えて過ごす毎日は、辛くて馬鹿らしくて、ある意味滑稽ですらある。

でも、「あの時死んでいればよかった」とも思ったことは無い。
今の歪で生きづらい毎日は、確かに僕が必死に生きてきたことの証明であり、僕にとっては何よりも価値を感じられるものだからだ。

幼稚で空虚で愛されたくて、認められたくて自分に価値を感じたくて、最近やっと自傷行為をやめて昼夜逆転もなおして、それでもいくつもあるTwitterのアカウントはまだ消せないでいる「僕」は、確かに今日まで生きてきた。そして明日からも死なない予定です。