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心の隙間を雑に埋める人

人は皆、心の中にハートの形をしたビンを持っています。

そしてそのビンの中を液体が満たせば満たされるほど幸福感を得ることが出ます。人はそれを求めます。


その液体の量は人によってバラバラです。他人よりその量が少なければ少ないほど劣等感や嫉妬を感じます。

今の世の中、たくさんのモノが蔓延っています。ある一定のコミュニティ、ファッション用品、食べ物、見知らぬ人との交流など、どれも自分たちを満たしてくれます。

しかしそれは自分たちの心のビンを本当に満たしてくれるものなのでしょうか。ただビンの中の液体が増えているようにみせてくれているだけでは無いでしょうか?たくさんの雑なモノで埋めていないですか?

そういう人はあるとき「どうしてこんなに友達やモノに恵まれているのに心の中は腐りかけてきてるんだろう」とふと感じるタイミングがあります。しかしどうすればいいのか分からないのでそれを見て見ぬフリをしてどんどんモノを詰め込みます。それが段々と溜まっていきヘドロのようにドロドロになります。そのときには既に感覚が麻痺している状態です。

そしていざ心を満たしてくれる液体がビンに流れ込んできたとき、ヘドロでいっぱいになった心のビンには全て流れ込まずにあふれ出てしまいます。いつまでたっても「ニセモノの幸福感」で満たされたままなのです。そして感覚が麻痺してしまっているのでそのまま一生過ごす人もいます。

幸運にもそれに気づく人もいます。私はこんなんじゃない、これは幸せじゃない、変わりたい、と。ただしその溜まりに溜まったヘドロをビンから取り除くのはとても困難です。なかなか出て行きません。出そうとするととても臭いので周りから反感を買ったりすることもあります。動けば動くほど何事も上手く行かなくなり正反対に向かって行きます。

そしてどうやっても取り除けず、心のビンには次第にヒビが入ってきます。ここまでくると人は危険を感じて暴走します。人によっては自殺だったり殺人だったり犯罪だったり…。

そして最終的に粉々に砕け散ります。全く身体が動かなくなります。空っぽになります。何をすることもできなくなります。それでも残酷にも辛い現実は目の前に現れます。

そこで辛い現実に立ち向かっていくのか、また元の自分に戻るのか。はたまた諦めるのか。それはその人次第です。一ついえるのは粉々に砕け散ることは決して悪いことではないということです。自分と向き合う時間が生まれます。そこでホントに粉々になった時に助けてくれる、支えてくれる人こそが大切にするべき人だと気づきます。本当にやるべきこと、やりたいことが見えてきます。どうしてモノで心をいっぱいにしていたのかも分かります。何が自分に必要なモノなのか、不要なモノなのか分かります。そして生まれ変わった新たな自分の人生が始まるのです。


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おまけ

ちなみに心を満たす液体の正体も人それぞれ違っていて、ある人から見ると自分自身の心のビンは液体で満たされてるように見えたりします。

「ニセモノの幸福感」で心を満たしてそれに気づかず時間を経ていく…っていうのもある意味幸せなんだろうか…。人生って難しいなぁ。

最後までお読みいただきありがとうございました。