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在日韓国人が韓国で暮らす方法

就職活動も終わり、時間に少しだけ余裕ができたので、今回は在日韓国人が韓国で暮らす方法について書いていこうと思います。

まず、私は日本生まれ日本育ちの韓国人です。
日本では、特別永住の資格を持っており
韓国では、在外国民となります。
そのため、私の場合は日本と韓国、両国ともに滞在するためのビザは不必要です。

*在外国民とは - 国籍は韓国でありながら、外国での在留資格を持っている人たちを言います

ビザが必要ないなら、暮らす方法も何もないんじゃないの?と思われる方もいるかと思いますが、それが蓋を開けてみるとそうでもないんです…

今回は、以下の内容を主に書いていこうと思います

1. 住民登録と住民登録証の発行
2. 国民健康保健への加入
3. パスポート
4. その他

1. 住民登録と住民登録証の発行

まず、韓国では住民登録番号と言い、日本で言うマイナンバーを成人になると発行します。この住民登録番号がないと、銀行開設・各種申請・スマホ契約・サイト登録などをすることができません。簡単に言えば住民登録番号がないと何もできません… 暮らすことはできますが、住民登録番号なしで暮らすことは、もはや韓国にいながらも現代の文明に触れられないようなものです^^


住民登録証 (在外国民用)

この住民登録は、居住地域にある住民センターで申請ができます。
5年前に行ったため記憶がほとんど消えかけていますが、韓国に30日以上滞在する場合発行が可能です。(発行までに最大2ヶ月かかります。)
住民センターへ行き、在外国民枠で住民登録を行います。
必要な書類を記入して、パスポートを提出します。(多分ここで日本の在留カードも見せた気がします)
申請して1ヶ月後くらいに住民登録完了のお知らせが来ます。

お知らせが来たら、再度住民センターへ訪問します。
そして、住民登録番号と住民登録証の発行申請をします。
ここで、さらに必要な書類を記入して指紋登録を行います。(証明写真も必要です。)
2週間前後で、発行完了の通知が来たら住民センターへ行き住民登録証を受け取り終わりです。

2.国民健康保健

国民保険の加入は義務付けられているので加入は必須となります。
国民保険が適用されるのは、入国して6ヶ月後からとなります。
入国後、6ヶ月が過ぎると国民健康保険から加入の案内と同時に保険証が届きます。
大体、月に1万5千円くらいです。
韓国では、日本みたいに病院に行く際に保険証掲示システムがないので携帯する必要はありません。アプリもあるので、携帯していなくてもアプリで確認することができます。システムがないと言うのも、これも住民登録番号さえ照会すれば全て見れるからです。病院に行った際、問診票に住民登録番号記入します。

こちらが国民健康保険のアプリで、ここから保険料納付、保険証の確認など行えます。

病院代は、普通の診察だけだと大体700~800円くらいです。
でも、他の検査や治療を勧めてくる病院も多いので頑張って乗り切ってください^^
私も最初ビクビクしてましたが、いらない検査はいらない!とはっきり言いましょう。じゃないと韓国では生き残るのが大変です(小声)
薬代は、保険適用で量がそこまで多くなければ500円前後で済みます。

3. パスポート

こちらは、必須ではありませんがやっておいて損はありませんし、むしろやっておいた方がいいです!!(と言いながら、私も今年入ってやっと申請しましたが笑)

在日韓国人だと、住民番号を発行する前にパスポートを日本の韓国領事館にて発行するのが一般的なので、そうするとパスポート発行の際に住民登録番号がないため000000-0000000のように0で表記されます。このまま置いておいても問題はありませんが、そうすると住民登録証に記載されている住民番号とパスポートに記載されている住民番号が一致しないため、身分証明にならない場合もあれば、空港で出入国審査をする際、無人審査ではなく有人審査になるので面倒です。

なので!住民登録証が発行されたら、区役所のパスポート課へ行きパスポート再発行申請を行いましょう。再発行の理由は住民登録番号変更で行います。こちらは区によって差はありますが大体5日程度で完了します。

4. その他

韓国ではスマホを契約する際も、住民登録番号が必要です。
なので、もし住民登録番号発行前に韓国の電話番号が必要な際は、必ず日本で事前にsimカードを購入することをお勧めします。

スマホ契約の際にも必要ですが、さらに重要なのが本人認証というものです!
本人認証とは、サイト登録、会員登録、インターネットショッピングなどを行う際に、本人名義のスマホであるのかを電話番号認証を通して確認する段階なのですが、韓国ではこれが本当にないところがないので本人名義のスマホ・電話番号がないと生活が本当に不便です。


本人認証画面

この本人認証は、海外で購入したsimカードを差し込んで使える電話番号では不可能です。なので旅行に来た際に、韓国でネットショッピングしたいだったり、会員登録したいということがあると思いますが、現実を言いますとほとんど無理に近いです(泣)

とにかく韓国では、住民登録番号があるのとないので生活の質が変わります。
この他にも、銀行開設・家の契約・転入届けなどなどあらゆる場面で要求されます。

他に、在日韓国人が韓国で暮らすために気をつけなければならないことが、日本の在留資格を維持するためには2年に1度は必ず日本へ入国しなければなりません
それから、在外国民として韓国で問題なく生活はできますが、思いがけない場面で韓国人と在外国民と枠が異なる場合もあるので、その点は常に注意する必要があります。

ここまでは、在日韓国人として韓国で暮らす際に必要な手続きや制度の紹介をしました。

以下は、実際に韓国で3年半暮らしてみて思って感じたことを赤裸々に書いていきます。

結論から言いますと、幼い頃から韓国語を学び、韓国について学び、韓国に興味がある!何しろ韓国人なんだからと思って、こちらの世界へ飛び込むと、100ある自信も-100000にまで下がります ^^; 

とにかく言語面で、何も通じませんし話しても聞き取ってもらえません。そして何その韓国語と1撃を喰らいます(決して脅しているわけではありません) 私も、発音とイントネーションなので揶揄われたり笑われたりしました。当時はショックでめっちゃ落ち込んで泣いたりしました 笑

とりあえず、現地の人に当たって砕けろって感じです。
正直いって、現地の人と同じ国籍ではあっても育ってきた背景と環境が違うので話せなくて当たり前だし、分からなくて当たり前です。なので、そこで気を落とさず、それ知らない!、まだそこまでは理解できない!って自信持って言ってください。韓国は情の国なので、みんな親切に教えてくれます!!(一部のぞき)

私自身もそうやって何とか生きてます!!笑
普段の生活においても、仕事においても、人間関係においても、とりあえずやってみよう精神です。無理ならそこまで、できたらやった〜!くらいの軽い気持ちを持つのも大事です。

私は、韓国に来て本当に心の底から満足しています。
もし、韓国に住むと言う夢を諦めていたら、こんな経験はもちろんここでの素敵な出会いもなかったと思うと、3年半しか経っていませんが、ここまで苦労して手に入れた今の生活にとても満足しています。それくらい、本当に大切な貴重な経験を毎日しています。

もし、この記事を見る韓国生活を夢見ている在日韓国人がいたら、ほんの少しでも役に立つ情報であればなと思います。
これからも、韓国生活の様子を赤裸々に記録していこうと思います。





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