中世にタイムスリップしてみた(ベルギー・ヘント)
ベルギー ヘント編
ヘントはベルギー第三の都市。よくガンとブリュージュをセットで覚えさせられたものだが、ガンとはヘントの仏語読みらしい。
正直、宿が安かったためだけに訪れる消極的選択でしかなかった。
フランドル伯城
大きな観光スポットとしてはフランドル伯城が挙げられる。(他のスポットは差別化できるに値しないと判断し、割愛w) 城と言えば郊外にあるイメージを抱くが、面白いことに中心街に堂々と建っている。そのためアクセスし易いのは利点だ。
中世の古城で起こった出来事やストーリーがオーディオガイドで案内される。このオーディオガイドがす・ご・い!!!
場面に応じたサウンド(戦士が闘い、殺し殺される時の声から、中世の世界に迷い込んだかのように錯覚させる音楽まで様々)に加えて、ナレーターが声に表情を持たせて穏やかさ・緊張感・ワクワク感を掻き立てる。
完全に僕の中のオーディオガイドの概念が破壊された。どこに行っても優等生のような淡白で一辺倒なオーディオガイドの常識はどこへやら。むしろ、これがフランドル伯城を残念スポットから面白スポットに昇華させる最大の要因と言っても過言ではないだろう。
いざ見学
まず入り口から。初の古城見学にワクワク!
近代を除いて、歴史上の戦いを勉強するが、映像がないために何かお伽話や神話のように扱っていた自分がいた。しかしいざ展示された武具を見ると、紛れもない実話なんだと確信させられる。
こちらは拷問に使われた部屋
敢えてどんな拷問がなされていたのかには言及されていなかった。
処刑の際はギロチンが用いられたそう。
グロい、、
よく中世はキリスト教が主軸の暗黒時代と揶揄されるが、僕にとってはその残忍性をも暗黒と言える気がしてならない。中でも次の写真。罰を受けた者は穴に落とされ、そこで死ぬまで暮らす。穴を覗きながら、当時どんなことを考えて彼らはここで過ごしたのかを考えていた。
アウシュビッツで上からの命令の下、機械的に人間は想像もつかないような残酷な行為ができてしまうことを学んできた。効率よく出来るだけ多くのユダヤ人を殺すことに情熱を注いだアイヒマンですら、その悪は上からの命令、すなわち組織が彼をそうさせたという。今では1人でも多く殺す方法を考えることが仕事だなんて到底考えられないため、彼を″極悪人″と呼んだりもする。当時はそれこそが正義なのに。
だから中世の世界観なんて現代とは乖離し過ぎていて理解し難いし、話を飛躍させて、もはや異なるどんな世界観も自分たちには理解することは一生かけても難しいのではないか?と思ったり、思わなかったり。
なんか何を言いたいのか分からなったのでここで締めます…。とにかくフランドル伯城はオススメです。ではでは。
オススメ度 ★★★⭐︎⭐︎