フリーランスデザイナーになるには1000万円貯めてから!? -私たちの自立のための戦略-
フリーランスデザイナーになる前に
こんにちは。
突然ですが、デザインスクール運営しているほりといいます。
スクールやっていてなんですが、個人的にデザイナーにおいてはフリーランスはあまりおすすめしていません。デザイナーは良い仕事だけど、フリーランスは不安定。
でも今回は、フリーランスになる事を否定する記事ではありません。フリーランスになる前にこれらを準備しておけば、なってからだいぶ余裕では?という助走計画を、私が思うことを経験を交えて描いてみました。なってからじゃ遅いので、準備から!
結論を先に言うと、フリーランスになるなら「ある程度、お金をある貯めてからの方がいい」と今は思います。(※これは最後あたりの段落に書いてます。現状の私的最強プラン)
1000万なんか貯めれるかーい!と怒られそうですが、それでもできる限り頑張って500万でも300万でも貯めてからがいいと思います。
でもね、絶対100万よりは多いほうが良い。増やしやすいから。
「自由に生きる」を本気で叶えるなら、目的を意識した助走を数年やっとくと後でイージーモードにしやすい。最初からイージーモードでやってるとハードモードな未来しかないぞ…!!!
で、その助走期間に何をするのか?
【フリーランスがデザインとあまり相性良くないと思う理由】
まずここから。
日本はお客様が神様文化で、受託側は立場が弱い
未払いや業務外対応も多く、クレームをつけやすい。会社という権力と対顧客人員がいるほうが、ストレス少なく得なことが多い
業績が悪かったり不要になれば突然切られる(社員じゃないのでそもそも安定を期待するのは現実的ではない)
明日もし突然体を壊しても、会社も法律も守ってくれない
私がフリーランスになってから9割は、自由ー!楽しいー!と毎日ハッピーな時間がほとんどで、未だに二度と会社では働けないな…と思っています。
でも唯一、何がいやかって、風邪で熱とかかが出て業務ができない&お金入らない時「これいつまで続くのかな…いつまた働けるかな…」という。
熱にうなされながらも、プレッシャーも常にぐるぐるし続けること。フリーランスは本当健康大事ですよ!
最近は、実態は雇用にもかかわらずフリーランスと偽装された「偽装フリーランス」という言葉も。最低賃金なども守られず保険もなく、いいことなしの社員さんみたいな立場ですね。
一方、正社員はなんだかんだ日本で労基で守られているので、体調不良やケガで2週間入院しようとクビになることはないし、失業保険もあります。
女性には、良い選択肢になりえる
でも同時に在宅リモートだと妊娠育児などでキャリアを絶たれる女性たちにとっては、新しい選択肢ともいえます。
育児なんて仕事より大変な面も多いのに、「家庭内で、お金を稼いでないという理由で肩身が狭い」も解決できる手段だし、選択肢が増えたのは本当にいいことだと思います。
なので、女性が将来を考えデザインを学ぶことはめちゃくちゃ勧めたい。助走期間があるので妊娠してからよりはする前、早い方が絶対いいです。
いやいや、フリーランスでも安定できるでしょ…?
フリーランスの方には「今、自分は安定しているしお金も困ってないから大丈夫」と思っている人もいると思いますが、そうでもないと思うのです。
【Case1】 「大きな会社ならの継続依頼があるから、安定してます!」
企業のお抱え外注フリーランス。安定して業務量があり、タスクは細分化・システム化されているので似た作業が多く楽(代理店案件は鬼)。ただし「外注<派遣<正社員」は変わらず、不況や業績不振で真っ先に切られる可能性高め。
※不況は、何年かに一度は必ずくると言われています
【Case2】 「自分は偉い人に気に入られているので、大丈夫」
偉い人に気に入られて懐に入るのも、嫌われるよりは良いと思います。でも経営がピンチな時、仕事が「この人にしかできない」「この人に頼みたい」と思われないと普通に切られます。
特にシビアかつ合理的な感覚がない人は経営者にいないので(古くからの友人知人とか、第二夫人とかなら別かも…)
ごますりに力を入れるくらいなら、デザイン以外のスキルを上げたり、自分がいかに自分にしかできない仕事をしているかアピールしたり、差別化を図る方がおすすめ!👍
結論/変な客はさっさと切る+収入リスク分散
フリーランスになるなら、以下に尽きます。
1. 変な客はさっさと切り、良い人と出会う
2. 収入をリスク分散する
クライアントワークで大事なことは、いかに関係を続けるかじゃなく、いかにダメな縁をサクッと切るかです。簡単に出会える場所ほどダメなクライアントは山のようにいるので、悩むことなくどんどんぶった切っていくのをおすすめします。1000人切ってもいいように、1人失ったら2人の知り合いを増やす。だけ!
リスク分散の内訳として、以下半々持つのが理想。
・安定収入(タスク継続案件・不労所得など)
・スポット収入(大きな一回きりのデザイン制作案件など)
スポット収入の方が瞬間風速的に入るので時給換算するとぱっと見お得に見えますが、安定収入の方がコツコツ積み重ねて長い目で見ると結果が良いことも。同時並行が良し。
中でも、不労所得は例えば不動産や株など資産運用・ブログやテンプレや素材を販売するなどです。最初に労力は必要ですが、あとはほっとくだけでお金が入ってくるシステムを作れば気持ちが楽。
ここ、フリーランスさん結構制作でいっぱいいっぱいで見えてないけど力入れたほうが良いとこだと思うんです。
フリーランスはビジネス経営者でなんでもできるのにデザイン作るだけの人になっても広がりがないし。物を売る立場になると、SNS発信も当事者意識を持って真剣にやるし、デザイン制作にも生きます。
【私の仕事分散の内訳】
・デザインスクール運営
・スポットのデザイン業務(1年に5回あるかないか)
・翻訳系品質評価のバイト
・知人の講師お手伝いバイト
・資産運用(NISA+α)
ちなみに私の上記の業務は、すべてオンラインです。出会う人たちには「自由な生活で羨ましい!」と言われるものの、この生活を叶えるために5年以上は将来像を持ちながら助走してきたので自分としては自然な流れで、棚からぼたもちみたいなラッキー感はないんです。
ただ、都内でマンスリー住んでいると出ていくお金が多すぎてもったいない~~~TT。でも分散で収入&メンタルは安定しています。
助走時期は
オンラインでも目を引けるようデザインスキルはしっかり上げ、
オフィス勤務の求人やオファーは条件良くても全部断り、
行く先々で営業をしまくり、
節約生活も長くしてお金を貯めました(タイで月3.5万くらいのドミトリー生活で、物も買わない、服は上下3枚ずつくらいしかない時期も長かった。)
おまけ:資産運用についても語りたい
資産運用するにしても、まず元々のお金が少ないと運用しても増えるお金はたかだか知れています。
フリーランスになって貧乏生活が待ち受けている可能性も大いにあるので、貯めてからのがいい。それもできるだけ多く。(個人的に500万円~くらい)
お金がないと「やばい毎日不安…お金増やしたい!一攫千金!人生貧乏からの成り上がり大逆転か、いいな…」的な、フリーランス営業してると近づいてくる怪しい方々にも惑わされるかもしれません(普段から無意識に不安というストレスと戦っていたり、節約しないとやばい…と我慢してるので、リバウンドが来やすい)
また、お金がないと判断力がなくなるので、ついリスキーな選択をしてしまいがち。
私が個人的に良かったと思っている資産運用
※投資リスクもあるので調べてから。分からないまま近所の銀行に走るのだけはやめましょうね!
私は20代とかなるはやで始めたほうが良かったなと思います。でも元金が少ないと増える金額も少ない。どれだけ違うのか、100万と300万を一括で入れた際の10年後で資産を比較してみました。このサイト以外にもシミュレーションあるので是非やってみてください~
※新NISAシミュレーション>
※10年間運用・デフォルトのオルカン9.5%計算
【10年後】100万円→247万円(+147万円)
【10年後】300万円→約743万円(+443万円)
ちなみに600万→1482万(+882万)、1000万→2470万(+1470万)、と、元金が大きい程増える計算です。1470万ってもう家賃の安めの地方にでも住んで節約したら、働かなくても7〜10年くらい普通に暮らせそうじゃないですか…?
リスクも、大きなリターンを求めてリスクをとらなければ、できるだけ減らすこともできます(もちろんガクンと落ちるリーマンショックやコロナのような不況もいつかは来るので、心の準備はしていた方がいいですが)
それでも分散したり長く持っていれば、ずっと低いままということはないので…。高くなったときに売ればいい、それまで待つのみ!
と私は考えてますし、長期投資家はそう言う方が多いです。ちなみに仮想通貨とかは歴史が浅かったりするので私は手を出していません。
安定的に投資などお金を増やしつつ(プラスになり続ける数字を見るのは心にも良い)、こつこつ作業し、人脈を増やし、時に飛び込んでくる大きな案件とお金でたまに良い焼肉でも食べ、必要な時には自己投資でスキルアップなどする。
・・・みたいな事叶えるには、元手10万円では難しいので、貯めましょ!
心の余裕を持つためにも複数の食い扶持を持つのがベストですね。おわり。
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