多指症*退院後
退院する日
1月中旬のとってもとっても寒い日でした。
しばらく院内生活だったので、外気とはご無沙汰でしたがその冷たさに驚いたのを覚えています。
冷やさないが鉄則だったので、退院時から自宅に帰っても温かい服装、温かい環境づくりを意識しました。
あったか対策その1:服は躊躇なくカット
大きなギブスをしていると、もちろん片手は服に入りません。
(半袖は大丈夫です!)
服はワンサイズ大きめを購入し、片手をハサミでカット。
服は伸縮性があるものを選んでください。
こんなとき、ちょうどいい服、西松屋。
最高です。
手術が確定しているのであればセール時期に購入がオススメです。
肌着も長袖必須の地域はお忘れなく!
あったか対策その2:ポンチョ
日本に初めてポンチョを持ってきた方、本当にありがとうございます。
種子島に鉄砲を伝来した並みの衝撃です。
かわいいと機能性を兼ね備えた最高服は、多指症の術後にも大活躍します。
なぜなら、そのまま羽織るだけで温かいからです!
服を切らなくて良いこの罪悪感の無さ!
ポンチョ様に救われた冬でした。
あったか対策その3:保育園ではスリーパー
保育園にはお願いしてベストのような短めのスリーパーを着用させてもらい防寒対策しました。
片腕が通らないので、ボタン付きorチャック付きのスリーパーは着脱しやすく保育士さんの手を煩わせないアイテムでした。
(これは保育士さんがそう思っていたかは推測です(笑)でもクレーム出てないから…)
ポンチョ賞賛のあとに言いにくいのですが、
スリーパーを開発した人も、天才です。
スリーパーって1家に1着以上と言っていいくらいありませんか?
我が家あるあるですか?たまに疲れているときに、子供が朝から晩までスリーパー羽織っていることもあって、我が家では、もはや服です。
感謝の気持ちを述べたいあまりに、すみません。広げすぎました。
あったか対策その4:レッグウォーマー、もこもこ靴下
手術前日編ブログでも記載したのですが
ギブスした手をまるっと温めるのにレッグウォーマーともこもこ靴下が大活躍しました。
しかも、もこもこ系はかわいいデザインのものが多く、選んでいるときにもテンションが上がりました。
私は、レッグウォーマーは100均で(ダイソー)
もこもこ靴下はチュチュアンナで購入しました。
安く、かわいく、探しましょう!
ギブスとお風呂
体を冷やしてはいけないのに、片腕をあげながらお風呂に入らなければいけないお風呂タイム。
そして、絶対ギブスに入ってはいけないお湯!水!
ここが一番プレッシャーだったかもしれません。
ギブスは防水カバーを買いました。
でも、1歳児にこれだけでは心もとないと思った用心深さ下水道級の母は、
ギブスをビニール袋に入れてガムテープで止め、
さらにその上から農業でつかうようなアームウォーマーを被せてさらに固定。
そして防水カバーを取り付けていました。
子供の手は細いので防水カバーから隙間が生じることもしばしば…
でもギブスを覆いすぎたら、防水カバー手が入らない。
と試行錯誤の日々でした。
一日の疲れを癒すお風呂タイムは、しばらくは一日で最も格闘する時間になりました。
退院後、1ヶ月くらいで再度病院へ
とうとうギブスとお別れ。
術後の指とご対面できるのね!とドキワクしている母と
何が起こるかわかっておらずはしゃぐ子供。
ですが、ここは細心の注意を…と思い、子を眠らせる作戦に突入。
5分後、あっさり寝てくれた子供を連れて病室へ。
ギブスはチェーンソーみたいなんでいきますYO
と言われ、そこもドキワク。
だったのですが、病室の外に出て待機になりました。
さすがMRIで鍛えられただけあって(?)
ギブスカットでも泣かず、終わりました。
指は…
え…
まだ固定されてて見えなーい!
ギブスさよなら…から2日後
包帯を外しました。
自宅で。
もちろん先生の指示を受けてです!!
泣きわめく子をあやす母と
包帯をほどく父、そして私の姉(看護師)の3人で対応。
この時、姉がいなかったら私、ダメだったと思います。
子より母がパニックになっていた気がします。
そして出てきた指は、
こんなにも6本目がくっついているのね!
と思うくらい残してくれていました(´;ω;`)
そして、傷口がとってもキレイ!
姉が見て、先生、腕いいね~と言っていた気がします。
先生、聞こえてますか~!(ブラジルの人聞こえますか風に言うな)
久しぶりの対面。
こんなに浮腫んでしまったけど、無事、無事、終わったんだ…
と。
これから1ヶ月毎日テーピングをつける日々。
テーピングで浮腫みを抑える為、着けるよう指示がありました。
同時にシカペアで傷口を固定する日もありました。
多指症の母として
多指症だけではありませんが、
手術ってその瞬間も大変ですがその後も大変ですよね。
手術しても
無事に治るか…
これからどうなっていくのか…
生活しづらい…
思ったように動けなくてイライラする…
なんて気持ちになりますよね。
不安と闘いながら、少しずつ前に進んでいく。
それが病気と向き合うことなのかもしれません。
現在も経過観察で通院しています。
指は問題なく私生活で使えているのですが、
右手と比べて曲がりにくい状態です。
右親指と全く同じにはならないと言われています。
ショックや申し訳ない想いもありますが、
今は、とにかく元気に何事もなく過ごせているのが幸せなんだと思います。
そして、6本で産まれた奇跡。
6本目が教えてくれたこと、これからも教えられること。
大切にしながら一緒に生きていきます。