手術後22〜42日目
下書きだけを済ませて2ヶ月くらい経ってて驚いたのだが結末は書いておかねばと思ったので、以下は遅ればせながら通院終了の記事。
サムネはこの間行ってきた旅行先での緑。すっかり健康になって、旅行にも行けるようになったよ!
もはやなんの特記事項もないほどに平穏な日々で、時々お通じの際にポタッと出血したりもするのだけれど痛むわけでもなく違和感も少ないので注入と軟膏を続けながらすごしている。
緩下剤の酸化マグネシウムは夜に1錠飲んでいて、そのおかげなのか便秘をすることはない。尻が痛くない、いぼもコンニチハしない、ほんとうに平和な身体になった。
そうして手術後42日目を迎えた先日、3月14日に久しぶりの通院だった。
ベッドに横たわって診察を待っていると「ぽみさん、痔は出てない〜?」と笑いながらカーテンを開けた先生に「なんとなんと!出てないです〜」と笑って返すところから始まった。はじめての診察のときはシクシク泣いていたのに、尻がよくなると気持ちにもゆとりが出るんだな…としみじみ思う。
そうこうしているうちに尻をちらっと見られて「わーお、めっちゃキレイじゃん!超キレイ!」と先生。私も思わず「やった〜!」と小さく拍手してしまった。尻丸出しで。
尻を丸出しにした状態で拍手するのは、あまりにもなんというか、はちゃめちゃに間抜けだったなと冷静になればそう思うのだが、お医者さんが見て「キレイ」な尻ということは私の尻は疑いようもなく正真正銘の健康を手に入れたのか…と羞恥よりも感動が勝る。
その後は前回同様指と肛門鏡的ななにかを中にグッと入れられたのだけれど、前回ほどの違和感や恐怖はなく、わああ入ってきた!という驚きがある程度であった。
先生はいつも通り、語尾の全てにニコニコの絵文字がついているような優しい口調で「うんうん、これは卒業でいいよ、今日で卒業〜」と言って「マグネシウムどうする?」と聞いてくれた。ズボンを上げつつ前回分がまだ残っていることを伝えると「なら大丈夫だね。飲まないで済むならその方がいいから、マグネシウムも終わりにしようか」とカルテ的なものを書きながら何度か頷いた。
卒業と言われると嬉しい反面、「何かあったときどうしよう」と少し不安になって「出血したり痛くなったらすぐに来たほうがいいですか?」と質問してみた。すると「ちょっと出血したくらいなら様子を見てもいいよ。その時の状況で大丈夫、心配なら連絡してくれたらいいからね」とのこと。
注入は続けるべきかと質問すると「うん!注入も終わりでいいけど何かあったときのお守りに少しだけ出しとこうかな」と。
心配性な私に合わせた回答をいただけて、とても有り難かった。
それから、あまりにも些細なこと過ぎてここには書いていなかったのだが術後にお尻…というか、尾てい骨のあたりからぐ~~という音がよく鳴るようになった。お腹が鳴るときには「お腹が鳴っている」という感覚があるが、あの感覚が尾てい骨のあたりで感じるというわけだ。
それについて先生に音の正体を聞いてみたところ「えっ??お腹すいたみたいな音がお尻の辺りで???なんだろ〜」と先生も首を傾げていた。訳分かんないぞ…というような口調だったが、私もおなら以外でお尻が鳴るというのは訳が分からないので「めっちゃわかる…」と心のなかで同意した。
そしてさらに「ぐ~~って鳴るんです」と言った私の言葉を「お腹すいたみたいな音」と表現する先生、なんかとてもほっこりした。
先生が分かんないと仰るのだから、大した問題ではないのだろうと安心できた。逆に「えっ!!??それは大変だ…」と先生が驚くような、原因がすぐに分かってしまうような何かだったら不安になるに違いない。
「様子見てみて〜」とのことだったので、しばらくは尾てい骨あたりから響く謎の音と付き合っていくことになる。痛みがあるわけではないのでまあよしである。
また、尻の仕上がりについては若干のふわふわもこもこがあるようにも思えるが、最早痔がなければなんでもいい私である。飛び出してくる痔がない、本当に快適。
そして、時折お通じの際にぽた、と出血することもあるにはあるので私の尻は完全体まであと一歩なのかもしれない。ただ毎回ではないので「こんなもんかな」と心配しすぎないようにはしている。通院までは毎日薬を入れていたが、今後は出血したら入れる、というような感じになろうかと思う。
そんなこんなで私の尻が手術され、大きな傷が治るまでの記録はこれで終了となる。特記すべきなにかが起こったときや、何某かの記録をすべきことが起こったときにはまた活用したい。
今後も尻は大切にすべき。ほんとうに。
もしこれを読んでくださっている方がいるのならば、尻になにか問題が発生したときには恥ずかしがらずに肛門科を受診することを心からオススメしたい。
早めの治療なら薬だけで済むかもしれないし、切らなくてもいいかもしれない。怖いのや痛いのを避けたいと思うのならば早いほうがいいというのは、身を持って学んだことである。「痛いのも怖いのも嫌だから肛門科は行かない!」と心に決めて逃げ続けた私が言うのだから個人差はあるにせよ嘘ではない。
逃げに逃げを重ねた結果めちゃくちゃ不安になったし手術は怖かったし、術後はそれなりに痛かった。何事も早めに、というのは割と重要なことかもしれない。
そういえば、術後仕事に復帰してからというもの、お通じの時に焦らなくていいようにとか、薬を注入したり塗ったりするからという理由で2時間くらい起床時間を早めたのだが、これがなかなかいい感じで今も続けている。
美味しく楽しくほどほどに、を心がける晩酌もやってみると結構よくて、痔になったからこそ生活を見直すことが出来たなぁと思っている。
またすぐに書きに来るかもしれないが、取り敢えずは痔日記終了。
なるほどこれがほんとうのジ・エンドというやつか。