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鬱とか仕事とか

鬱は甘えとかそういうの、私は否定派である。人は環境で十分鬱になる可能性がある生き物だし、現代社会はそれを作りすぎている。でも気合いと根性でどうにかしろよってのもそれは共感しかないし、そう考えると鬱状態を誘発する要因に対して肯定派であることも否めないわけで、自分って意味わからないところに生きてるなあとも思う。

新卒の頃、人々が病みに病んでいるような場所で働いていた。昭和的なザ・会社という場所ではなかったけれど、考え方として宗教味が強く周りとの比較は当たり前、理不尽は当たり前、追い込んで当たり前、のわりに給料は低くやりがいだけで仕事をするエンタメ関係のお仕事をしていた。みんな泣いてた、みんな病んでた。何人も飛んでった。隠れて泣いてる人も我慢できず泣いてる人もいたし私も最終的にストレスで顔が腫れてパンパンになりトイレで泣きながら仕事をする毎日を超えてやめた。大好きな同期ができたし今の会社もそのツテがあって入れたのでそこで働いたことは後悔してないけど、とにかく辛かったし人ってこんなにバタバタと苦しくなっていくんだと思った。

気づいたら8月が終わる、今月の本業の残業時間は50時間と少し。余裕で休日に仕事をしていたり昼休憩なんてほぼとってないので、実際は70時間くらいってところだと思う。もうコンビニと大きいスーパーしかあいていない帰り道、お腹が空いて灯りのついているお店を虫のようにハシゴするが何にも食べたいものが思いつかない。アア鬱のはじまりを感じる。タバコを片手に人通りのない裏道をヨロヨロと歩いて帰る。休日は大過労で寝ていたら終わるような日々しか過ごせないこと、運動ができていないこと、とにかく仕事が疲れすぎて洗面台がカビているのに掃除ができないこと、全てがストレスである。でもまだ顔も腫れていないし、残業の過労死ラインの80時間まではまだあるわけだしもう少し大丈夫。

実は先日、来年の7月に会社を辞めますと偉い人に伝えた。突然残り1年を切った。毎日毎日朝から晩まで会社に閉じこもり、目の下がどんどん黒くなっていく私を見てか、部署の先輩が頑張らないでねと声をかけてくれる。ついでに差し入れてくれたオロナミンCが体に刺さる。まだ私、食べれているし笑えてるからきっと大丈夫なラインなんだ。鬱なんか気合いと根性ですっ飛ばして乗り切っていくんだ

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