生きるための、欲。
「慎ましやかに、欲張らず。日常をただ生きよう。」
本当は欲がどんどん湧き出て来る性格のくせに、こう思って暮らしてみた。
大人になると、叶わないことや考えても仕方のないことがあまりにも多いからだ。こう思ったほうが”楽”になれるから。
すると、エネルギーが0になっちゃったみたいに、”無”がどーんと構えてお迎えに来てしまった。
毎日心が躍らない。実感がわかない。だんだんと怖くなってきた。
いよいよ、心の中から湧き上がってくるあのワクワクの子供たちが姿を見せなくなった。
「これはやばい。生きるエネルギーが減っちゃった。」
直感でこう思った。
生きるための、欲。
それは、
何かを達成したい
経験してみたいそのために頑張りたい
と思うこと。
「ほしいよ、ほしいよ、助けて」のカオナシのような、”与えてほしい欲”、他者を介在させた欲は、不幸への始まりかもしれない。
でも、これと生きるための欲は別物だったと気がついた。
私が前に進むために、もう一人のわたしが送ってくれたエネルギー。
あれしたい。
これしたい。
この子たちが欲となって出てきて、私を鼓舞する。
それに私は、苦しみながら一生懸命に応える。
この繰り返しが生きるということなのかも。
この地獄のような世界で、
たとえそれが現実にならないとも、
湧き上がってくるものを大切にしてあげよう。
世界を船で旅してみたい
海の見える街でのーんびり暮らしてみたい
あのブランドのくそ高い時計が欲しい
・・・たとえ、こんな妄想だとしても。
わたしが送ってくれたエネルギーを、私がしっかり包んであげよう。
そのために、いま自分ができることを頑張ってみよう。
わたしの欲に、私が自分で責任を持とう。
こう覚悟を決めたら、
少しだけワクワクが動き出した。
これから一緒にがんばろう。
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