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24年2月第1週の買付銘柄・ライオンに新規投資



〇今週の買付銘柄

1月29日(月)~2月2日(金)に買い増しした銘柄と株数は以下の通り。

【買い増し銘柄】
・東京海上×1
・明治HD×3
・ライオン×51🆕


〇ライオンに新規投資

トイレタリー(日用品)で国内3位のライオン(4912)に新規投資しました。

ライオンについては、株式投資を始めた直後から監視銘柄に入れており、値動きや決算を追い続けていました。今回、ポメまるPFの仲間に迎え入れることができて嬉しく思っています。

以下、現状のバリュエーション等。

【ライオン各種バリュエーション等】(※24.2.2終値時点)
・5年PER推移:18.4~25.1~33.7
・現PER:25.25倍
・5年PBR推移:1.33~2.37~3.84
・現PBR:1.34倍
・5年利回り推移:0.79~1.35~2.02
・現利回り:2.01%
・ROE:8.51%
・自己資本比率:56.3%
・30年以上普通配当非減配

業績悪化に伴い、EPSが低下傾向にある為、現PERは25倍と5年平均の平均値付近に位置しており、特段の割安感はありません。一方、PBRと配当利回りについては、5年平均比でそれぞれ最小値付近(PBR)・最大値付近(利回り)となっています。

続いて、月足チャートです。

ライオン月足10年チャート(SBI証券より引用)

2020年までは、24ヵ月or60ヵ月移動平均線に支えられる形で上昇していましたが、21年の5月頃から雲行きが怪しくなり、12ヵ月移動平均線に頭を押さえられる形で下降トレンドへ。22年以降は、1250円から1650円のレンジ内の動きとなっています。

下落の要因は、業績の悪化。悪化の要因として、未曽有と言って良い原材料価格の高騰やインバウンド需要の消失、値上げが原価高騰に中々追いつかなかったということが挙げられます。2016年から19年ごろのインバウンド需要は「特需」であると会社側も認識していたでしょうが、その後のコロナショックや戦争に端を発するインフレ・原料高は想定外だったのではないでしょうか。同業の花王にとってもそうですが、外部環境は最悪でした。

ライオン決算説明資料より引用

直近の3Q決算を見ると、値上げやコストダウンの効果も出てきており、苦しめられた原材料価格高騰の影響も緩和。ちなみに、同影響は1Q→2Qと経るごとに着実に緩和されています。もっとも、各種販促費等の競争費用や一過性の本社移転費用などが嵩み、引き続き業績は苦しい展開が続いています。なお、1月31日に業績の下方修正を発表しています。

さて、来たる2月14日(水)にライオンは本決算を予定しており、そこで来期24年12月期の見通しが発表されます。正直なところ、花王と比較するとライオンについては、心配な所もある(※)のですが、来期は本社移転費用も剥落しますし、原料高の緩和がより効いてくることで、業績が多少なりとも持ち直してくるのではないかと考えています。

※大型新製品2品を新たに上市した衣料用洗剤・柔軟剤が数量的に伸び悩み、差別化戦略と市場シェア獲得に課題。Q3では競争費用(広告投資)を再強化(国内と海外で半々)した一方で、主力のオーラルケア分野(歯磨き粉など)で苦戦、事業ミックスが悪化。

ライオンは減配可能性は低いでしょうし、オマケの株主優待もあります。個人的には現状の水準に納得しての投資ですから、株価動向に関わらず、配当と優待を享受しながら長期保有するつもりです。現在51株保有していますが、値動きや決算を確認しながら買い増しを進め、単元化できればと思っています。

なお、余談ですが、花王やライオンの類似企業としてユニ・チャームがあります。ここでは詳しくは触れませんが、値上げ巧者・したたかかつ緻密な海外戦略が功を奏し、ユニ・チャームはここ数年の原材料価格高騰という外部環境下でも、売上・各種利益ともに堅調に推移しています(直近の3Qでは中国事業の低迷が嫌気されて売られましたが)。長らく監視対象としてはいますが、配当利回りが1%切ってるので投資するのに躊躇してしまいます(._.)





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