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エアチャイナ渡航記

エアチャイナ(中国国際航空)という航空会社をご存知でしょうか。

スターアライアンスのフルサービスキャリアでありながら、破格でヨーロッパ渡航が可能なため、私はヨーロッパ渡航の以下の3回でエアチャイナを選びました。近いうちにまた利用予定です。
コロナ以前 羽田⇔ストックホルム
コロナ以降 羽田⇔パリ、羽田⇔アテネ

なるべく安くヨーロッパ旅行を検討したい方にとって有用な情報があればと、利用して良かった点、悪かった点をまとめようと思います。

良い点① とにかく安いがフルサービス

中国系フルサービスキャリアはとにかく安いです。
安い日を選んで航空券を取れるのであれば、他のフルサービスキャリアの3分の2程度の価格で利用できます。
2024年には東京⇔ヨーロッパで11-14万円程度で利用できました。(コロナ前は7万円でした)
ヨーロッパ複数都市でも同様の値段の便がありそうです。
LCCではないので、食事や飲み物のサービスがある他、クッションやブランケットも利用可能です。食事以外でも、CAさんが水要りますかとしっかり巡回していらっしゃいます。
食事は、日本系航空会社と比べると微妙ですが、機内食としては及第点だと思います。

良い点② 移動時間が短い

直行便と比較してしまうともちろん劣りますが、トランジット前提であるならば、移動時間が短いです。
日本→北京→ヨーロッパを地図で見ると中東や東南アジアを経由するより最短経路に近いことがわかります。
トランジットの時間にもよりますが、飛行機に乗っていなければいけない時間は短い傾向にあると思います。

良い点③ 無料座席指定可能

後方の座席にはなりますが、無料で座席指定可能です。
私は窓に顔をもたれかけて眠りたいため、座席指定が可能なのはとてもありがたいです。
複数人の利用の際にも言わずもがな便利です。機体の変更でバラバラ座席になってしまったことはありましたが、この便は大変空いていたのでCAさんにお断りの上席を移動しました。
オーバーブッキングなどのトラブルも体験していません。

良い点④ ストライキは少なそう

あくまでも体感ですが、
ストライキが頻繁に行われるヨーロッパ系航空会社と比べると、ストライキなどの情報はあまり聞かれません。

良い点⑤ 今の所ロストバゲージ・大幅遅延なし

3往復しかしておりませんので、今後も利用すればロストや遅延によるトランジットの失敗をする可能性もあるかとは思いますが、
現在のところは問題なく利用できています。

良い点⑥ANAマイルが貯まる

他の航空会社で安い便を選択するとANAマイル対象外となることもありますが、今のところマイルが加算されなかったことはないです。


悪い点① 硬い座席や乏しい機内エンタメ

日本⇔北京便は、機内エンタメなし、中くらいの値段の夜行バスくらいの硬さの座席の機体が使われることもあります。機内エンタメもある比較的良い椅子の機体のこともあります。おそらく搭乗人数がしっかり確保できている便だと良い機体の確率が上がるかと思います。
北京⇔ヨーロッパ便は、機内エンタメはあるものの、中国で検閲を通った映画で中国語音声、英語字幕のものが多く、日本では見たこともない映画が大半を占めています。
おそらく本当は言語を変えるボタンがあるのだろうと思いますが、少なくとも6回乗る限りでは中国語音声から変えることはできませんでした。
興味のある映画の英語音声・英語字幕ならなんとか理解できる映画もあるものの、私にはよくわからない映画の中国語音声・英語字幕は理解しにくかったです。
ある意味、「映画が面白くて寝られない」状況にはならないので、睡眠時間は確保しやすいかもしれません。

悪い点② 長いチェックイン列

チェックインの列があまりにも長いです。他にこんなに長い列になっている航空会社は見たことがないです。人を捌く力は他と同じくらいなものの、webチェックインが機能していない、公式から予約してもなお空港の端末を利用したチェックインができない、搭乗者が多いなどの理由で長蛇の列ができています。
私が利用した際は、パリが本当にあり得ない長さの列で、3時間前に空港について2時間かけてチェックインしました。東京発・アテネ発の時は、1時間程度ではチェックインできたと思います。

悪い点③使いにくいWebサイト

中国国際空港のwebサイトは本当に使いにくいです。不正なアクセスを検知するReCapture®︎的なやつは何をしたらいいのかの指示が曖昧なのにめちゃくちゃ引っ掛けてくきます。簡単なやつが出てくるまで繰り返しています。
複数都市の場合は、全て選択しないと値段が出てこないので値段の比較をしにくいです。スカイスキャナーで調べてから、細かいトランジットの比較をした方がまだマシかと思います。
また、上述のようにwebチェックインが機能していません。往路の便を2つとも選択してチェックインしたいのに片方しか選択されなくてどうしようもなくて進めませんでした。

悪い点④北京空港でのトランジットの不便さ

トランジットの列があまり整備されておらず、2列しかない荷物検査を通るので待ち時間が長いように思います。
急ぎの乗り継ぎの場合には特に困るかもしれません。
トランジットビザはあるものの、空港外にでるには12時間以上のトランジットが必要らしく、さらに空港でトランジットビザ用のシールを手に入れなければならず、長い入国審査の列に並ぶ必要があります。
空港自体は、清潔で給水機などもあるので、特に不足は感じませんでした。

悪い点⑤ 中国のビザ規定への不安

コロナ禍でトランジットですらビザが必要、かつ発給されないなど中国のポリシーの変更がありました。こんな事態になったら取った航空券が無駄になるので大変ですね…。新規で発生する感染症についてはもはやどうしようもないですが、既存の感染症についてのポリシーがどうなるか怪しいくらいの時期には利用しないようにしています。


このようにそれなりに悪いところもありますが、
飛行機はあくまで移動手段、現地でお金を使いたいと考えている私にとっては、ヨーロッパ旅行の際には値段によっては利用したい航空会社です。
とはいいつつ、私も中国国際航空以外にはチャレンジしていません。
※単に利用したことがないvsあるである方を選んでいるだけでweb上の口コミは同じレベルです。
他の中国系フルサービスキャリアを利用したことがある方がいたら、ぜひどのような体験だったか教えてください!

少しでもお役に立てば幸いです。

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