ヘナカラー
ヘナカラーというものをご存知でしょうか。
数日前 ガラケーについて思い出してみた という記事を書いている中で、ふと「ヘナカラー」の存在を思い出したので、今回はそのことについてお話したいと思います。
ヘナカラーとは
ヘナカラーとは、ヘナ(ヘンナ)というミソハギ科の植物の葉を粉末にしたものを水に溶いて、ヘアカラーとして使用するもののことを指します。
植物からできているので、ナチュラル系のカラーとして知られています。
他にもメリットとして豊かな髪を作ることに長けていたり、頭皮の健康を維持したり、便通、更年期障害やPMSを緩和するのにも役立つなどと言われていましたが、そのメカニズムに関しての資料報告は現在のところほとんどないそうです。
参考⇒ ヘンナ
ヘナカラーが流行った
2000年代後期、実は一度ヘナカラーが爆発的に流行った時期があったことをご存知でしょうか。
私は当時高校生だったのですが、親戚から部活動の教師まで話の内容はヘナカラー一色に染まっていました。
気が付けば「ヘナヘナ」と言いながら髪の色について熱く語り出すわけですが、そもそも私たちは学生の身分であったためヘアカラーは許されていなかったのです。
「へえ」としか言いようのない話を、私たちは聞いていました。
店頭からはヘナが消えたほどの流行の勢いだったそうですが、どういう流れで入手したのか、ある日我が家にもヘナカラーがやってきたのです。
そうだ、私も染めよう!
ヘナカラーで染める
ヘナカラーは抹茶のような緑色をした粉末でした。
そこに水を足し、髪に塗っていったら最後にラップを巻きます。
ヘナカラーのデメリットは“におい”であると話では聞いていたのですが、私としてはそんなに耐えられないようなにおいではないように感じられました。
そして置き時間が重要で、「置けば置くほどしっかり染まる」「最低でも数時間は置いた方がいい」とのことだったので、とことん置いておこうと6時間ほど待ちましたがもうヘトヘト。
この頃からスーパーロングだったので、そこにヘナカラーの重みがプラスされ、ずっしりとした頭に首が疲れてしまいました。
しかし仕上がりは楽しみなものです。
どんな色になっているかなと6時間分のヘナカラーを水に流し髪を乾かしたところ......
まったくの変化なし。
その後
そもそも私は「ヘナカラーを使って更に髪を黒くしたい」というゴシック且つメタル思考だったのですが、あまりにも変わっていない姿には肩を落としました。
その上、染めていた時よりも乾かし終えた方がヘナの香りが髪に残っており「これで学校へ行くのはマズいのではないか」と思いながら登校したのですが、まず友達がいない上に人と関わることがないということを思い出した()ので、何の問題もなく乗り切りました。
部活動へ行くとまた教師がヘナカラーの話をしているわけですが
「白髪に色が入って~」という話を聞いた時点でようやく気付きました。
ヘナカラーって、黒髪には色が入りにくいのだということに。
明るい髪色を落ち着かせ、よほど傷んでいる髪に落ち着きを取り戻すようなイメージで使うのがヘナカラー。
ただ家にはヘナカラーがもう一回分残っていたので、1ヵ月経ったあたりにまた懲りずに髪に塗ったのですが、やはり変化は見られませんでした。
今の時代こそ
数日後、久しぶりに登校してきた不登校気味の友達の髪を見ると
ワインレッドになっていたので、ヘナカラーでコソコソ黒染めしている自分の行動がアホらしく思えたのですが、そんな彼女も今はナチュラル思考です。
そう言われてみれば自然派商品が少しずつですが広まりつつあるような気がする今こそ、
ヘナカラーの流行が再燃してもおかしくないのでは?と思ったのでした。
ちなみに当時の私はなぜか白髪が結構あったのですが、今はいくら探しても見当たらないので、今使うともはや何の意味もありません。
また変化の見られない黒染めを行わないよう、自分自身に向けて
「買ってはいけない!」と言い聞かせています。
当時はまだネット通販の利用もしたことがなかったのですが、今は気軽に買える上に種類も豊富で面白そうな製品が複数ありました。
・コシがある太い髪
・黒髪
・特殊なヘアカラーを施したい
これらの方には不向きであると素人ながらに思いますが、気になるようであればまずはヘナカラーを取り扱う美容師さんに相談をしてみてはいかがでしょう。
⇒ 明日 22:00頃 更新
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