火・水曜日連載『あらたま流きもの雑記』 3月2日 和洋折衷でランチビール
初めましての方、ようこそいらっしゃいました。
二度目以上お運びの方、本日もありがとうございます。
こんにちは、あらたまです。
『あらたま流きもの雑記』とは――
火曜日と水曜日の連載で、きもの文化検定2級ホルダーのあらたまが普段着きもの生活についてアーデモナイコーデモナイと書き散らかします。
火曜日は普段きもの一式の紹介と解説、少々のお出かけレポートをお届け。
・いわゆる『映え』なきものの御提案は無いと思います。
・きものを着た可愛いポージングの女性は出てきません。
・きもので行くべき映えスポット!の御提案もありません。
きものを普段着にしているといっても、洋服を着る日だってありますし、和の習い事経験は皆無です。
大雑把な性格で、かなり雑な暮らしぶりのオバチャンのきもの生活の一端をお見せすることで、きもの生活のハードルが多少低くなり、きものを始めたい方の勇気に繋がることを願っております。
さてさて。本日は『あらたま流きもの雑記』第一回です。
ネットでのきもの情報を見て・読んでおりますとね、なんだかモヤモヤすることが多いのです。
書きたいことはたーっくさん!ありますけれど。それは追々、一つ一つ丁寧に書いていくといたしまして。
プロの呉服屋さんや着付け師さん等の発信がこれだけ為されておるのだから、私が今更とやかく書く必要なんて本来はないはず。では何故このような連載をnoteで始めようと思ったかといいますと、ね?
「きもの生活のハードル下げたいと言ってる口で、ハードルをガン上げしてる人の何と多い事か!」
ってことなのです。
和のお稽古をするでもなく、和装業界で働くでもなく。そんな私が、ただきものが好きってだけで『きもの文化検定2級』を取得。
自分でも宝の持ち腐れ感ハンパないんですが、きものに親しみだしてからそこそこの年月が経ち、上記のようなきもの界隈の現実と建前の乖離に触れるにつけ、勉強して良かったなあと思うようになりました。
私のきもの生活は『庶民目線のリアルな日常着きもの』だと思います。可愛くもカッコよくもないのでお見せするのは大変に恐縮なのですが、そのリアルさでもって私が愛してやまないきものというファッションに少しでも恩返しができたらなと思っています。
さ、ここからですよ!
先日のお出かけきものは、こんな感じでした。
私の普段着ってだいたいこういう一式がベースになっています。
木綿単衣、襦袢替わりにハイネックのカットソー(今回はヒートテック)、半幅帯は斜め掛けバッグを背負いやすいようにカルタ結び、帯締めは洋服用ベルトを兼用。
足元は歩きやすいように、履き慣れたブーツを合わせました。
いわゆる和洋折衷の一式です。
肌着類も洋服と兼用ですが、ブラジャーはしません。胸を平たくしないと帯がカッコ悪くなっちゃうのでね。
乳房がほぼ無い鳩胸でくびれ無し。呉服屋さんをして「奇跡の和服向け体形」と言わしめた私は、補正ゼロできものを着ます。あーっはっはっはっはっは!……はぁ(そこはかとない虚しさ)。
なにが言いたいかと申しますと。
木綿単衣と半幅帯を結ぶ以外は、洋服を着るのと同じなので、着装時間は5分かかりません。ここが普段着きもので一番大事なとこかなと思います。朝の御仕度時間は一秒でも短い方が良い!
この日の一式こだわりポイントは、色数を極力抑えたところ。
木綿のきものと半幅帯の組み合わせを決めたら、帯から一色取ってカットソーを選びました。カットソーは紅白のストライプなので、引きで見た時に全体のトーンが統一されて見えます。これを真っ赤ベタ塗りなのにすると首元だけビビットに浮いちゃう。
着るとこんな感じです。
お好みによりますが、私はこの和洋折衷で着る場合、衣紋はほんの少しだけ抜きます。抜かないと小僧感があり過ぎるし、襦袢を着た正攻法着装と同じだけ抜くと間抜けっぽく見えてしまう……試行錯誤の結果、正攻法時のだいたい三分の一程度くらいに落ち着きました。
どうでもいいことなんだけど、二重顎を誤魔化すように撮るの、滅茶苦茶しんどい!
お出かけしたよー
この日は何処に行ったかというとですね、ランチ営業してる居酒屋に行きました。一週間お疲れ様ってのもあるけど、2月は色々と記念日あったりスタートしたりあったので、それらのお祝いも兼ねております。
休日の昼間、飲み屋街の閑散としてることといったら本当に居た堪れなくてですね……どこか一軒を選んでねって言われても、どこのお店も応援したくなっちゃうもんだから、選ぶ方もしんどいですよ。
広々店内でゆっくりランチビールを堪能できたのはありがたかったです。シアワセなひとときでした。
木綿単衣は洗濯機でジャブジャブ洗うことができるので、居酒屋へも気楽にお出かけできます。
ただ、帯はそうもいきませんので、写真のように手拭いを挟んで覆っておきます。よく冷えたジョッキから結露がポタポタしてきても、これなら大丈夫。
いかがでしたか
第一回目なので、正直探り探りで書いてみましたが、伝統ガー民族衣装ガーみたいな構えの無い『その辺に居るオバチャンのリアルな日常』にきものが在るという雰囲気が伝わりましたでしょうか。
なんとなーくでも「お?こんな感じでも良いの??」と心が揺れたり踊ったり、きものオモシロイと思っていただけたなら幸いです。
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また明日ね、バイバイ~(ΦωΦ)ノシシ