火・水曜日『あらたま流きもの雑記』 3月9日 独り着付け特訓
初めましての方、ようこそいらっしゃいました。
二度目以上お運びの方、本日もありがとうございます。
こんにちは、あらたまです。
『あらたま流きもの雑記』とは――
火曜日と水曜日の連載で、きもの文化検定2級ホルダーのあらたまが普段着きもの生活についてアーデモナイコーデモナイと書き散らかします。
火曜日は普段きもの一式の紹介と解説、少々のお出かけレポートをお届け。
・いわゆる『映え』なきものの御提案は無いと思います。
・きものを着た可愛いポージングの女性は出てきません。
・きもので行くべき映えスポット!の御提案もありません。
きものを普段着にしているといっても、洋服を着る日だってありますし、和の習い事経験は皆無です。
大雑把な性格で、かなり雑な暮らしぶりのオバチャンのきもの生活の一端をお見せすることで、きもの生活のハードルが多少低くなり、きものを始めたい方の勇気に繋がることを願っております。
今日は自宅で帯結びの特訓をする!という記事ですので、お出かけレポートはありません。
その代わりと言ってはなんですが、ちょっとだけ半衿のお話を書きますね。
本日ご紹介の一式
肌着類は洋服時のままでしたが、長襦袢に半衿もつけて、基本の着方で『独り着付け教室』をやりました。
今日はね、角だし特訓です!
角だしとは何ぞや?という方へ。帯の結び方の一種です。
ちょいと小粋な結び方と言われてますが、私個人としましては「小粋かどうかはさておき、帯枕を使わなくていいので、これからの季節の天気予報で『初夏の陽気となりそうです~』て言われたら角だしにしたくなるよね」てな帯結び。
帯枕を使わなくていいので、背中が幾分涼しいのです。ですが、御太鼓結びに比べて、イマイチカッコよく決まらないんですよ……不器用大爆発です。
角だしのパッと見はこんな後ろ姿。
さて、そんな本日の一式がこちら。
着物、帯、帯締めがポリエステルなので、ちょっと暑かったです。
ポリ小紋、ポリ袋帯、シロツメクサ帯揚げ、ポリ丸ぐけ帯締め
角だしの手順はマスターしました。
あとはカッコよく形を決めるとこがねえ……練習あるのみです。
押さえるべきポイントはわかってきたので、段々と理想の見た目には近づいてきています。あと、もーちょい!
着たとこは、こんな感じ。
黒を多用してるので、レースやギンガムチェックが入っても甘すぎないと思いますが、いかがでしょうか。
そろそろ髪を切りそろえに行ってこいって感じですよね。
衿合わせの仕上げはちゃんと鏡見てやれば良かったなあ……独り着付け教室に限らず、普段着って鏡を見ないで着てしまうんです。余所行きは姿見で一手ずつチェックするんですけど。そういうところも雑なんですね、私。
半衿のつけかた 安全ピン編
本日使った半衿はコチラの黒綿レースのものです。
真ん中の折山線が、襦袢の衿の山に重なります。
厚手のレースなので、伊達衿としても使えるので重宝です。
私が安全ピンで半衿を付ける時、使うのは八本です。
いろいろ試して、この本数が手数少なく、それでいて着付けに響かない安定感でもってしっかりつけられるかなあって。
右の五本で衿の内側を、左の三本で衿の外側を付けます。
襦袢を中表に置いたら、半衿の裏側を見えるようにして重ねて置きます。重ね幅は3cmくらいかな。半衿の真ん中が襦袢の背中の中心に合うように。
一番大きい安全ピンを背中心に、残りの小さいピンのうち二本を衿肩あき付近に止めます。
衿肩あきについては上の検索結果をご参照ください。
実際は衿ぐりのとこに、控えめなベロ状の布が見えているんですが、そこらあたりを目指してピンをぷすっと!
半衿の折山を襦袢の衿山に沿わせて折って……小さいピンで外側の背中心を止めます。
外側は折しろを作らず、そのまま止めちゃいます(私はね)。
襦袢の外側、衿の端の方です。
表側は端っこギリギリには止めず、15cmくらい上かな?
反対側も同じくらいの位置で。
衿の端っこ、内側です。
襦袢の衿は裾広がり状についているので、背中心で作った折しろを徐々に広げながら沿わせていきます。
折山と衿山を合わせるのが最優先。成り行きで沿わせていくと、折しろゼロで端っこに。ここはギリギリのポイントで止めます。
衿がつけ終わったところ。これは表側なので、着た時に衿元にチラ見えするところです。
レースの半衿はベーシックな白半衿に重ねて使うと、柄がハッキリと浮き立って見えてキレイです。
いかがでしたか
安全ピンは半衿を付ける他にも、襦袢の袖振りがきものの袖振りから飛び出てきちゃうのを防いだり、まさかの糸ほつれを応急処置したり、きものを着る上でなにかと便利なアイテムです。
老眼が始まって、縫い針の穴に糸を通すのがしんどくなってきた私は手放すことができないカワイ子ちゃんなの😅
半衿の付け方に限って言えば、もっとたくさんピンを打つ方もいらっしゃれば、三本しか使わないと仰る巧者もいらっしゃいます。
普段着きものは着る方が気持ちよく楽に着られる方法がなによりですので、どうぞオリジナルの使い方をどんどん見つけていっていただきたいと思います。
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また明日ね、バイバイ~(ΦωΦ)ノシシ