【虎徹書林の週報】虎徹書林に激震が走ったのは……か、紙じゃ!紙じゃ!【2021年10月21日版】
こんにちは、こんばんは、おつかれさまです、おはようございます。
WEB書店虎徹書林 週報担当のあらたまです。
昨日の事なんですけども。
電子書籍出版で大変お世話になっておりますAmazonストアさんからチョロッとお知らせがありまして。届いたメールのスクショを貼り付けるのはコンプライアンス的にアレなのでは?と思いますので、コチラをご参考までに。
というわけでしてね!
水面下でチマチマと原稿を書き溜め、別窓口で新刊をオンデマンド印刷出版しようと画策し、しれっと紙の本デビューしようと目論んでおりましたが……一足先にkindle direct publishing さんから紙の本出してみようかな!と急遽、動き始めた次第です。
つきましては本日、電子書籍で発売中の作品の紙書籍化についてのお知らせをどどんと書いてみようかと思います。
その前にいつも通り、ちょこっと宣伝だよ🎶
薄気味悪い。居たたまれない。腑に落ちない。
読んだら『気疎(けうと)い』気分になる(かもしれない)、怪奇系短編小説集。
※Kindle Unlimited 会員は追加料金なし(¥0)で読み放題です。
電子書籍用の原稿を紙書籍用のフォーマットに変換すること
大元になる原稿はWordファイルで作ってあります。
これをコピーして、目的の媒体に合わせたフォーマットに仕上げていくというやり方で作業を進めているのですが、現状全部のファイルが電子書籍用になっておりまして。
……過去の私に「このバカチンが!」と説教入れながらのスタートでした。
電子書籍用のフォーマットであるEPUBってのが中々に難儀でして。
スマホ、PC、タブレット、電子書籍専用端末と読むだけならば基本的にどこでもどの端末でも読めてしまうので、リーダビリティも流動的。まあ、それが電子書籍の良いところなのですけども、ね。
それぞれの環境で無理なく読めるように編集するために、電子書籍でもそれなりに書式やフォント設定をこだわって作り込んだので、最終的にまあまあピーキーなファイルに仕上がっているのです。
ちょっと手を入れると謎の文字化けを起こしたり、行が飛んだりと、怪現象が多発しましたけども。そこら辺りは未だ残っていた前職のスキルと勘が火を吹きまして、なんとかクリア!
こうして、問題だらけの電子書籍仕様を、版型もフォントも文字位置も何もかもが固定式紙書籍仕様へ――PDFファイルへと変換していきました。
現状の作業状況
初めてのデータ変換なので、作業量が少ない方が良いと考え、電子書籍の時点でデータが軽い方の作品を選択――で、一冊目をスキップして『猫又方途』を現状、叩いて叩いて紙に印刷してみようと動いています。
ここで言う『作業量』とは、文字化け等の体裁チェックの事。
ページ数が多いとそれだけ時間がかかります。一ページずつ目視でやるので。
PDFファイルにするということは、文書ファイルを画像化していくようなイメージなのかなあ……やったことないので、まさに手探り!てことで、書式を実際の版型に合わせ、余白や文字の大きさも実際の紙書籍をノギスで測り(嗚呼、この辺りが昭和っ子!)現物合わせで設定。
幸いなことに、我が家には紙書籍の様々な版型が取り揃っておりますので(物は言いようですな)、読みやすいのはどれだろう?と比較検討もしながら決めていきました。
それら作業を進めて、本文はPDF化に成功しました。
文字化けすることなく、行が重なったり飛んだりすることもなく、指定された印刷範囲内にきっちり収まっています。
ページ数ですが、作業開始時に比べるとだいぶページ数は減ったけれど、最終的に「これで行こう」とOKが出せる状態になるころには、想定していたページ数を大幅に上回ってしまいました。
私、けっこうがんばって書いてたんですね。感慨深いです。
表紙は現状、未着手です。
背表紙の幅の問題で、本文の総ページ数が決まらないとデータを起こせないと判断しました。上記の通り、本文データがクリアになったので、これから取り掛かるところです。
主な仕様(暫定版)
【対応言語】
日本国内向けの出版を想定しているので、全編日本語です。
今のところ、他国語翻訳の予定は今のところありません。
【版型・印刷】
日本国内で言われるところの新書版に合わせています。
本文は 9pt の二段組。総ページ数は300ページ強です。
表紙はカラー。本文はモノクロ。
【販売価格】
まだ決まっていません。
極力リーズナブルなものにしたいと考えておりますが、紙・インク・印刷機の動力・職人さんの人件費……等々電子書籍の時とは比べ物にならない手間と時間がかかりますので、紙書籍は電子書籍よりも高くなると知っていただければ幸いです。
今週はここまで!
ざっと駆け足でご説明申し上げました。
なにかご質問あれば、私が答えられる範囲でならば承りますが、書籍化そのものに関する技術的な事であれば kindle direct publishing さんのヘルプページをご覧になることをおススメします。
……昔取ったナンチャラとはいえ、今の技術についていくのは正直、かなりのパワーが要りますな(;^ω^)
背表紙が有る紙書籍を出版することは、叶えたい夢の一つでした。それがもうすぐ現実になるかもしれません。他所から見たら「なにを……馬鹿馬鹿しい」と笑われるかもしれないけれど、私はけっこう大真面目に取り組んでますし、ドキドキわくわくしています。
この楽しさ、ご一緒に味わっていただける方が一人でもいらっしゃったら……大変、光栄に存じます。
あらたま
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