火曜日連載『あらたま流きもの雑記』 11月9日 きものを着る機会を逃しまくって、正直なところ機嫌が超絶悪いです
初めましての方、ようこそいらっしゃいました。
二度目以上お運びの方、本日もありがとうございます。
こんにちは、あらたまです。
空き時間が出来た!と思えば、なにやらこまごまとした用事が入り、自分の席をあっためる余裕もありゃしません。嗚呼、繁忙期の後は年末年始ですってよ皆々様(´;ω;`)ウッ…
書き物用作業着とはいえ、そこそこに着替える時間は欲しい。別の作業に入るに至っては、不慮の汚れ(洗濯しても落ちないヤツとかね💦)を考慮して汚してもヘイチャラピーなお洋服の方が都合がいい。他にも諸々ありますが、そういう理由が複合的に組み合わさりますと、どういうことが起きるかと言いますと。
きものを着てニコニコする時間、どこ行った?と虚無的表情で天に真意を問う事になりますのです。
とにかく。
一つ一つ、無駄なトラブルを招かぬように、確実に案件を終わらせていくしかありません。
今日はずっと雨が降り続き、お腹の調子も良くないし……がんばれーわたしー(-ω-)/フレーフレー
こんな時こそ、妄想力の振るい時!
きものと帯を引っ張り出して、合わせる小物をどれにしようか悩んだりして、頭の中限定のファッションショーを楽しみましょう。
そんなわけで本日のきもの雑記はお化粧シミュレーションがメインです。連動する小話は普段着きもののお化粧について書いてみますね。
その前に。
いつものプチ宣伝にお付き合いくださいませ♪
本日ご紹介の一式
年齢は誰の上にも同じだけ降り積もっていくものです。
「御年の割には綺麗だわ」
「同い年とは思えないわ」
……あのですね、自分の年齢を受け入れ生き生きと輝いてらっしゃる方々は、皆様それ相応の努力をなさっておられます(←悔し涙を吞みながら)。
高い化粧品をジャブジャブ使えばいいという話ではありません。
高級リゾートみたいなラグジュアリー感いっぱいのエステのご案内でもありません。
御自分の諸々キャパシティーの許す範囲で、できる限りの創意工夫を凝らして、日々『可愛いを作って』らっしゃるのです!
今日の一式ご紹介は、普段と多少趣向が違います。
私も多少は可愛いを作ってますよ、というお話を後の小話と絡めつつ書いていきます。
秋冬になると、ウサギと桃色の花びらが飛び柄で入っているこちらの大島紬が大活躍します。
泥で染めた独特の色味は、年齢を重ねてきた肌も優しく支えてくれて、同じお化粧品を使っているのにも関わらずお洋服の時よりも一段トーンアップさせてくれるようです(個人的感想。私の気のせいだったらスイマセン)。
とはいえ、やはり「あれ?なんかしっくりこないぞ」とシフトチェンジする瞬間というのは、悲しいかなやってくるのですね。
この大島に袖を通す時は、肌をかなりマットな状態にして、これまたマット系でパキッとした色味の赤い口紅を合わせていたのですが……なんかねえ、仕上がりの着地点がいつもとだいぶ違うのですよ。
昭和の居酒屋女将を通り越して、江戸時代に突如大流行した妖怪みたい感じ。個人的趣味としてはバッチコーイ!なんですけど、さすがにTPOを考慮しますと、やりすぎない方が良い時もあるわけです。
ファッションのトレンドを全て取り入れる必要は無いですけども、やっぱりアップデートはやっといたほうが良いかな。
お洒落は個性のガチンコ勝負とは思います。
けれども、周囲の方々をドン引きさせるようなのは、なんか違うとも思います。
足し算引き算の匙加減、てやつでしょうか。
というわけで、今回普段着きもの向け口紅を変えてみました。
マット系が好きな私は昨今流行りの『内側からジュワッと水分溢れるような、うるうるのジューシー唇』に宗旨替えする気はさらさらありませんから、思い切って色味を変えるという作戦に出ました。赤からピンクへ!しかし、このピンクというのが中々に優秀で驚いています。
年齢肌との馴染みがいいピンク色は、ほんのりくすみ系にシフトしているので、きものの中に潜む差し色にかなり近いのです。
お洋服感を取り入れたいまどきデザインのきものと違い、譲り受けたりリサイクルショップでお迎えした少々古めのきものの場合、こういう色味は大変に合わせやすいなあと思います。
寝坊した、短時間で化けたい、という時に迷わずササっと使える一本というのは普段着きものの強い味方になってくれるでありましょう。
あとは……案件をバッサバッサと片付けて、きものに袖を通すためのまとまった時間を捻り出すのみ!
普段着きものとお化粧のライトでカジュアルな関係
さて、本日の一式。
暑苦しく書いてしまいましたが、あれ?と思われた方いらっしゃるのではないでしょうか。
きものの時って、肌作りはおしろいで真っ白に、唇にはお雛様みたいな紅を引くんじゃないの?と思われてる方、意外と多いんです。
玉虫色の紅の表面に水を含ませた紅筆をサッとひと掃きするのって、確かに私も憧れますけども……普段着きもののお化粧はそこまでガチガチに和の雰囲気に寄せなくても大丈夫です。
私のお化粧道具は和洋どちらにも使っているものしかありません。しかも、ドラッグストアでも買い求められるプチプラ大好き!
今回お迎えしたピンクの口紅もプチプラ、しかも韓国コスメでした。
ここからはいくつか、模擬質疑応答形式で書いてみましょう。
Q.ファンデーションて首まで塗ってるの?
A.フェイスラインまでしか塗りません。
舞妓さん変身サービスや和装の花嫁さんはうなじや首元まで綺麗に真っ白に塗ってもらうので、衣紋を抜いた時に見える範囲までしっかりファンデーションを塗るというイメージがあるのかもしれませんね。
普段着きもののお化粧は、基本的にお洋服の時の御化粧法と変わりません。
むしろフェイスラインを越えてファンデーションを塗ると、きものの衿元を汚してしまうので首回りには何も塗らないのがおススメです。
Q.ツヤ系とマット系、肌はどっちに仕上げてるの?
A.内側から発光するようなセミマット系が、個人的にはきれいかなあと思います。
ちょっとゴージャスな雰囲気の小紋や上品な付け下げなど、エレガントな奥様風を目指す時は目尻や唇、頬などに自然な血色感をプラスしつつマット系の肌に仕上げる方が素敵に見えるかなあ。
私は奥様感を前面に出すことが皆無な生活ですので、肌そのもののツヤ感を補正して、乾燥小じわを目立たなくカバー且つ元気に見える肌を目指しています。
で、たどり着いたのがクッションファンデです。パタパタ叩けば、なんとなくイイ感じにできあがる!
私が今使ってるのは、またしてもプチプラ。
クッションファンデーションは使いこなすのに練習が必要でしたが、コツさえつかめば程よいセミマット肌が素早くできるし、カバー力が高いとマスク移りや化粧崩れも気にならないので大変に助かります。
Q.お洋服の時のお化粧と違うポイントってホントに無いの?
A.骨格を際立たせる手順は省きます
鼻筋をくっきりさせたり、頬骨を前面に押し出したり、等々のシェーディングは私はしていません。前髪を上げるヘアアレンジの時におでこと鼻先にハイライトを入れることはあります。
和洋折衷な一式の時ならお洋服の時と全く同じ、普段着なお化粧でも大丈夫だと思いますが……私は失敗しちゃったのよね。なんかコスプレ感が出ちゃって、目指したカジュアルさを通り過ぎてしまった💦
Q.カラーメイクを取り入れたいけど、なにかアイデアある?
A.きものの柄や帯揚げ、帯締め、柄半衿の中から、差し色を一色取ってみると全体がまとまります
今日の一式のように口紅で遊ぶと、全体のニュアンスがパッと変わるので楽しいですよ。
アイシャドウでカラーメイクを楽しむなら、中間色よりも目の際の締め色や目尻だけに入れるシャドウラインで取り入れるとカジュアルに遊べると思います。毎日楽しめる、秘密の色遊びです(^^♪
――とまあ、こんな感じで、日々アップデートしたり人体実験(!?)したりしております。
同じアイテムでも使い方で印象が変わったりもしますから、ぜひ御自分だけの『きものフェイス』を研究してみてくださいね。
たぁのしいよおぉぉぉ( *´艸`)
いかがでしたか
嗚呼、今日もまた訊かれても居ないことを暑苦しく書いてしまった……でもいいや、私が楽しいことが第一!楽しいことを楽しいままにお届けするのが第二!をモットーに書いてる連載ですからね(;^ω^)
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