火・水曜日連載『あらたま流きもの雑記』 5月26日 カワイイは細部に宿るから、特訓したり作ったりもアリでしょう?
初めましての方、ようこそいらっしゃいました。
二度目以上お運びの方、本日もありがとうございます。
こんにちは、あらたまです。
『あらたま流きもの雑記』とは――
火曜日と水曜日の連載で、きもの文化検定2級ホルダーのあらたまが普段着きもの生活についてアーデモナイコーデモナイと書き散らかします。
主に普段きもの一式の紹介と解説、少々のお出かけレポートをお届けします。そして、火曜日は私がきものに思う事等のエッセイが、水曜日はきもの生活tipsやお寄せいただいた質問への回答が、それぞれミニコーナーとして付いています。
・いわゆる『映え』なきものの御提案は無いと思います。
・きものを着た可愛いポージングの女性は出てきません。
・きもので行くべき映えスポット!の御提案もありません。
きものを普段着にしているといっても、洋服を着る日だってありますし、和の習い事経験は皆無です。
大雑把な性格で、かなり雑な暮らしぶりのオバチャンのきもの生活の一端をお見せすることで、きもの生活のハードルが多少低くなり、きものを始めたい方の勇気に繋がることを願っております。
本日水曜日は不肖ワタクシ定休日なのですけども、まさかの大ポカをやらかしまして、急遽穴埋め対策すべく某老舗デパートへと足を運びました。
ネットショッピングが珍しくもなくなった昨今ですが、やはり配送の日時指定や熨斗の指定、ラッピングのわがままなど、対面でのきめ細やかな対応には敵わないのかなあとも思える場面もありますね。
だからこそ、老舗店のホスピタリティには脱帽。感謝感激いたします。
これだから昭和の古い人は……て思われましたか?たぶん、そういう接客を受けると判って頂けるものと思うのですけどねえ。困りに困りきった時にそっと差し伸べられる救いの手、ありがたいことです。
本日ご紹介の一式
ある日の夏支度とその特訓の一式です。
夏に負けない体作りは今から始めていきます。
遠州木綿、リバーシブル半幅帯、カフェエプロン、襦袢の代わりにハイパー乙女スリップ
ハイパー乙女スリップによる夏の御仕度特訓が続いています。
なぜ特訓が必要なのか?ということなのですけども、以前にも夏の間だけ乙女スリップを使用していたことがあるのですが、着て動いているうちに半衿部分が行方不明になる(きものの中にスルスルッと隠れてしまう)現象に遭いました。浴衣の下に着ている時ならば「まあいいか」で済むのですが、盛夏のきものの下に着ている時だとちょっと……買い求めたお店で相談しましたらば、同じような声がまあまあの数届いていたようで、今回この品をおススメいただいた時には「例のお悩み、解決されてるみたいですよ」と教えていただいたのでした。
見た目はどこが改案されたのかよくわからなかったので、実際に着てみましたら、なるほど、衣紋抜きがパワーアップしているみたい。それに肩山も背中側に倒しやすくなってるみたい(繰り越しが深くなったような感じはないのに?)。まあ、あくまでも私の体感での話なのですけども。
とはいえ、御仕立ての襦袢とは違いますから、紐の掛けどころや抑えるべき布合わせのポイントなんかは独自に研究して、より安定した着心地を追求した方が良いかなとも思いました。そんなわけで、特訓をやっております。
特訓の成果は二枚目の写真の通り。
付属の紐だけでは不安なので、伊達締めを一本追加しております。この場合、日常の家事をしている範囲では、半衿がどっか行っちゃった!ということは起きないようです。
工夫次第で何でも帯留めにできるよ
帯留めは自作することもできるし、帯留めでない物を帯留めにしてしまうこともできます。
私もたまに、自作帯留めで楽しむ事があります。ちょっとしたイベントなどの前の日に、テーマに沿ったモチーフを盛り込んで縫ったり貼り付けたりする作業もまた、普段着の雰囲気を盛り上げてくれるのです。
帯留め変換金具というのがあれば、ブローチを帯留めにすることもできます。無ければヘアゴムを使う方法もあります。
アクセサリー入れの中で眠っているブローチを帯の上で再び活躍させてあげられるのって、ちょっと素敵でしょう?
※ヘアゴムを使ったやり方、来週の小話で実際にやってみましょうね。
自作の帯留めですと、例えば――
瓶ビールの王冠の裏を樹脂粘土で埋めて、手芸屋さんで売られてる帯留め金具をグルーガンなどで接着すれば、キッチュな王冠帯留めができます。
ぽっちりのついたヘアゴムを上手に巻き付ければ、なんちゃって帯留めに見せかけることもできますよ。
これは宇宙飛行士のお人形が付いたヘアゴムを巻き付けてみたところです。太いカラフルなゴムなので、これもまたちょっとしたアクセント。
お子さんがたのハートをキャッチしに行くつもりだったのに、人生の大先輩たるお姉さま方にバカうけでごさいました。何が誰のツボにはまるか、蓋を開けて見ないと判らないものですね。
いかがでしたか
工夫次第でカワイイは作り出せてしまうもの!……というのは、洋の東西を問わないと思います。
まだお洒落に注ぎ込めるお小遣いが潤沢ではなかった頃の、あれこれ工夫してカワイイを追求した気持ちがきものにも活かせるのです。そう考えると、普段着きものって楽しいでしょう?
礼装とは一味違う、日常に寄り添う普段着きもの。アイデアを盛り込んでどんどん楽しんでいくところに醍醐味を感じております。
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