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【あらたま流きもの雑記】顔出ししないしポージングも出来ないけど、きもので写真撮りたい時はありますよ【火曜日連載:2022年4月5日版】
初めましての方、ようこそいらっしゃいました。
二度目以上お運びの方、本日もありがとうございます。
こんにちは、あらたまです。
『あらたま流きもの雑記』とは――
火曜日連載で、きもの文化検定2級ホルダーのあらたまが普段着きもの生活についてアーデモナイコーデモナイと書き散らかします。
主に普段きもの一式の紹介と解説、少々のお出かけレポートをお届けします。また、私がきものに思う事、きもの生活tipsやお寄せいただいた質問への回答が、それぞれ小話として付いています。
・いわゆる『映え』なきものの御提案は無いと思います。
・きものを着た可愛いポージングの女性は出てきません。
・きもので行くべき映えスポット!の御提案もありません。
きものを普段着にしているといっても、洋服を着る日だってありますし、和の習い事経験は皆無です。
大雑把な性格で、かなり雑な暮らしぶりのオバチャンのきもの生活の一端をお見せすることで、きもの生活のハードルが多少低くなり、きものを始めたい方の勇気或いは既にきもの生活を楽しんでいる方の更なる楽しみに繋がることを願っております。
今日は朝から大荒れでした。
お天気ではなく、ワタクシが。
髪形が思うように纏まらず、ただそれだけで激イライラ。
個人的にウルセェドウセワシナンテ病の発作と呼んでいる、さして珍しくもないイベントみたいなもんなのですが、ここ最近は鳴りを潜めていたのでちょっと自分でもビックリ。
原因に思い当たるところがなく、何だろなア……とインスタントコーヒーを啜っていましたら大きな欠伸がでました。
「あれ、もしかすると?」
ピンときたのは、たった一つ。
もしかして、眠りが浅いんじゃないかしら?とね。
春の陽気と個人的お楽しみの準備と。
ワクワクも過ぎれば毒になるんでしたっけね。真ん中、真ん中。
ニュートラルポジションに戻ってゆったりと呼吸して、きものに袖を通して、自分らしく書いてまいります。
それでは、本日も始めて参りましょう。
いつもの拙著プチ宣伝のあとに、目次が続きますよ(^▽^)/
【note創作大賞2022応募作品】
『待ち合わせはファインダーと眼球のあいだ』
先日、創作大賞の第一次選考の記事が出まして、やっぱりというかなんというか……選考から外れておりましたΣ(゚∀゚ノ)ノキャー
よろしければ御一読くださいませ💦
作業環境を整えに行った日の一式
おうち内きもの時間の殆んどが書き物作業に占められるようになってだいぶたちますが、その間、きもので作業しやすい環境を必要に迫られて少しずつ整えてまいりました。
例えば……コーヒーをたっぷり入れたマグカップを袖周りに引っ掛けて大惨事にならないように、PC周りの動線をシンプル且つスッキリさせたりとか、ですね。
最後の最後に残っていた改良ポイントは、ズバリ、椅子です。
それまで使っていたのはダイニングテーブルセットの、長時間作業には向かない椅子。お尻や太ももが凝り固まってしまうのは勿論、昔々に傷めてから癖になっている腰痛がまたまた顔を出して来まして、いずれはどうにかせねばと思っていたところでした。
お洋服の時ときものの時とでは、椅子に座る姿勢(というか重心?)が若干違うように感じていましたので、椅子選びの際は「いつもの書き物作業」の様子を極力再現しないといかんな!ということで、ほんとにいつもどおりの、まあまあヤンチャな一式で椅子探しに向かいました……お値段以上のあのお店に。
デニムきもの、ミンサー半幅帯、ヒートテック。
足元はウォーキングシューズ。
ホームセンターってところはとにかく広いですね!
品物がたくさんあって、どれを選んでいいのか?どれも良く見えてこまっちゃう!と独り言を怪しくつぶやきながら、自分で使い心地を試したりしてね。広大な売り場を隅から隅まで歩くのです。
一日仕事になることもあるから、いつもへとへとになるのを覚悟です。
この日は椅子を買い求めに行きましたから、必然的に立ったり座ったりといった動作が多くなりますから、ヘヴィーに着倒してるきものの中でも特に皺になりにくいデニムのきものを選びました。
場合によっては、機械油が付くことも考えられたので、その点でもデニムならまだ心のダメージがマシかなとも思いました(;^ω^)
帯はカルタ結びで。
いつもの書き物作業時の再現を第一に考えると、一番出番の多い結び方が良いですよね。
※カルタ結びについてはコチラの記事でご紹介してます→小話コーナーをご覧くださいませ♪
履物にはウォーキングシューズを選びました。
長時間歩く対策と、元気なチビッ子との激突対策兼ねての判断です。
ホームセンターって大人も子供もテンション上がりますもの、キャーと走り回りたくなるチビッ子を止めるのは大変です。
草履を履いていてチビッ子と激突、転倒を回避しようとして足首を捻挫。転んだチビッ子が小指にだけ尻もちを付き、爪が内出血。それから、前方不注意のベビーバギーにひかれて、足袋にタイヤ痕と機械油の染みがくっきりなんてことも……そういった経験の蓄積で、きものの時も防御力が高い靴を躊躇なく選ぶ私でございます!
普段着と一口に言っても、お洋服と同じようにその場・その時に相応しいアイテムを選ぶのって重要ですね。
小さなお子さんのいらっしゃるきもの好きさん方は、私の想像の枠を越えた工夫をなさりながら、普段着きもの暮らしを楽しんでらっしゃいますし!
これからきものを普段着にしたいとお考えの場合、ライフスタイルが近いきもの好きな方の御知恵をちょこっと覗かせていただくというのは大変におススメですよ。
ちょっとの匙加減で楽しさアップ……かもしれない?きもの時の写真の撮り方
一式ご紹介で引っ張ってきたInstagramのpostは、私には珍しく、複数枚セットでした。
おでかけショットっぽいのも何枚か入っております。
家族に撮ってもらった、あくまでも記録用写真です。
とはいえ、お外(=ネット)に出す写真ですからね。私的記録用の写真とはいえ、見て楽しく・記録情報が少しでも多くなるように、プチ工夫を盛り込みつつ撮っているものもあります。
というわけで!
今日の小話では、私がきもので写真を撮る時のちょっとした下拵えを二つほど、ご紹介してみます。
※下拵えと書きましたが、日常のちょっとした着崩れの直し方にも通じるお話がちょーーーーぴり混じるかもしれません。
トップインスタグラマーの方々のスゴ技には遠く及びませんが、ひとつまみのスパイスみたいに「ほんのり効いてくる」プチ工夫、お役に立ったら嬉しいな🎶
テーブルからちょっと離れる
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帯の形が潰れないようにするため、椅子に浅く座ることが多いと思います。そうすると前帯の柄や帯締め・帯留めがテーブルに隠れてしまうことが。
シルエットやドレープ感で「魅せる」お洋服と違い、きものは面で魅せる衣服と仰る方も居られますから、なるべく広い面積が画面に収まるようにすると素敵に見えるみたいです。
なので、テーブルを前にして座る写真を撮る場合、椅子をちょっと後ろに引いてテーブルと体の距離を取ってから撮ると上半身がバランスよく画面に収まります。上の写真は壁と同体の席でしたので、帯が潰れない程度までギリギリ深く座って撮りました。
私個人が目安としているのは、帯締めのラインが天板からちょいと覗く感じ(上の写真はその点、かなりイイ!と自画自賛~♪)。
また、帯の上辺から両の人差し指を入れて、左右に軽く滑らせるのもおススメの一手間です。脇の下ギリギリまで軽ーく撫でるだけで、帯上の布のたるみが解消されるので「面で魅せる」効果がアップしますよ。
手首丸見えを防ぐ
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「こんなお料理食べましたよ!」とお料理を記録しておきたい写真を撮る時にも、ちょっとした工夫をしています。
主役のお料理を美味しそうに撮りたいと思う時、上の写真のように一匙掬ったり、お箸で持ち上げたりすることがあります。断面が見えると美味しそう度がアップする気がしません(;´∀`)?
そんなとき、手元が画面に入っても大丈夫なように、袖口周りでちょいと一工夫を。
袖口をちょっと摘まんでピンと外側に引っ張ります。手首を隠すような仕草になるでしょうか。こうすると袖の布目が整って、面が広く見えるようになります。そのおかげで、指先までのラインがちょっぴりエレガントに見えるように!
きものを着る時は、シワを取る・体と布の間の空気を抜く、とアドバイスされます。私も、体の上で折り紙を折るイメージで着ていることが多いです。
とはいえ、現代の日々の暮らしでは、お姫様や大奥の偉い方のようにジーっとおしとやかに座って着崩れゼロ、なんてことは有り得ません。どんなにピシッと着たとしても、多少は着崩れしてシワが寄ったり布目がズレてしまいます。
着崩れを極力防ぐための所作を身に付けましょうという考えから、和のお稽古事に取り組むという道もあります。ですが、普段着は着崩れしてなんぼ!と割り切ったからこそ、自由にのびのびきものを楽しめるという一面があることも事実です。
着崩れを極力しない努力と、着崩れをササっと直せる知恵。
この両輪を備えたなら、もっと普段着きものが楽しくなるのではないでしょうか。
スタイルが良く見えるポージングはわかりません。
腰の位置が低いので、どんなに撮り方を工夫しても、脚長効果が望めません。
そんな私でも効果があるかも!と思えた小技をご紹介しましたが、いかがだったでしょう?ご興味わきましたならば、是非お試しくださいませね。
いかがでしたか
Instagramでは顔出しはおろか、着ている全身像も載せていない私です。
日々のきものの記録は頑ななまでに平置きで通しています。
あくまでも個人的記録だから……「映え」なんて要らないから……。
そうは言ってもですよ?
良きカメラというやつを手にしてしまうと、きものや帯といった可愛いアイテムちゃんたちをより素敵に撮りたいという「欲」が出ちゃうんですね。
私はどうでもよろしい、きものは魅力的に撮りたいんじゃ!
小話でご紹介したプチ工夫も、全てはきもののための工夫です。
今後もきっと顔出しすることはないでしょう。
左足をちょっと前に出して、S字カーブを意識してポージングすることも絶対ないです。
チビでおデブな私はこれまでと変わらず……きものを素敵に撮ることを追求していきます。
記事のテーマとして取り上げて欲しいという質問・ふとした疑問がございましたらコメント欄や質問箱でお寄せ下さいませ。
質問箱は匿名でのご質問を受け付けておりますので、恥ずかしがり屋さんでも大丈夫!Twitterに連動していますので、回答がそちらに流れることもございますが、きものに関する回答はnote内で出来る限り分かり易くお答えしていきます(公序良俗に反するもの・個人情報流出の可能性のあるものは、如何なることもお答えできません)。
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それでは。
最後までお読みいただいて、感謝感激アメアラレ♪
次回もお楽しみに、バイバイ~(ΦωΦ)ノシシ
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