木曜日連載 書き下ろしチョイ怖『同人誌の夜』 第一回
初めましての方、ようこそいらっしゃいました。
二度目以上お運びの方、本日もありがとうございます。
こんにちは、あらたまです。
【第一回】
彼と私が同棲を始めてからかれこれ二か月、だろうか?
毎日、寝起きを共にする生活は、楽しいと思いこそすれ日常一般の役割分担において面倒臭いなどと思ったことはない。
彼と出会ったのは、彼が雇われ店長として働く駅前のカフェバーだった。
私が最初に惚れたのは、彼の作るポトフだった。
料理が苦手な独り暮らしの三十路女の心には、素朴な煮込み料理の優しい味わいが殊更に染みた。
「ポトフ、気に入って頂いてるようで。御贔屓にしていただいてありがとうございます」
さりげなく掛けてくれる言葉にも震えた。
彼の声は、私の脳内に常に響く推し声優のそれにどこか似ていた。
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1,008字
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