【ボツネタの種まき】削除済みのつぶやきより「希里峰流練習之心得」【希里峰の苗床】
いつもお世話になっております。
虎徹書林所属文筆家の希里峰です。
もうすぐ出版の新刊をコツコツ作り込む日々。初校を出して、束の間の休息を取りつつ、この原稿を書いています。
新刊を書くにあたり掌編作品の特訓をやりました。書きたいテーマとその方向をしっかり定めるために、原稿の作り込みの方法そのものを見直したりもしました。
いくつかの手法を練習する中で、台詞から話を膨らませる、というのがなかなかの難題でした。普段の私の書き方はテーマがあって、舞台を作り、登場人物とその周辺環境を設定します。そうすると、人物たちは思い思いに動きおしゃべりする。それを文字で写し取るという手法なので、台詞から書くというのは全てを逆算するようなもの。
今日はその逆算法の練習から、できたてホヤホヤのボツネタを供養してみたいと思います。
今回のボツネタ
常々、物語を書く立場から産まれる怖い話、というのを書きたいと思っている。
文フリ限定出品で書いた『コトコの言霊』に登場するFさんは、そのたたき台というか牽引役というか、嘘か実かわからない話を拾い集めるライターとして活躍する。が、彼女はあくまでも「怖い話を書く人」であって、産み出す側ではない。
怖い話を産み出す、本性の歪みの土壌たる魂を持った作家とは?
怪異から卵を託されるための素質とは?
そんなこんなを考えつつ、創作練習の軸である『台詞』に立ち戻った時、今回のボツネタが浮かんできたのでメモした。
……手元にメモ帳がなくて、致し方なくnoteのつぶやきにメモしたのだけれど、横書きの丸っこいゴシック体で書くとネットの誹謗中傷合戦の一コマを引き写しただけ感が強く、一気にメンドクセエ……な気分になってしまった。
エッセイ漫画やらまとめ記事やらで散々擦られ、それこそ「小説より奇」な話がごろごろしている。なんなら事件に発展してたりもするのだ。私がどんな怪異を引っ張りだそうが、現実に比されればチープ感は否めないだろう。
練習で書くにしても、誰かに読んでいただくのを想定して書くのが基本だ。恥ずかしくて誰にも読ませられないようなものを書くならば、いっそ書かない方がいい。というわけで、このネタはボツにした。
コメントも閉じてたし「アイデアメモだから、気にせんといて」と但し書きも入れたのだけど、義理堅くスキを押してくださった皆様におかれては、なんとも申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
すいません。ありがとうございます。他所のクリエイターさんの渾身の作品に、たくさんの『スキ』とサポートをよろしくお願いしますm(__)m
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