見出し画像

Anthropic、Claudeのアップデートと新機能「computer use」を発表 / ChatGPT、月間30億ビューを超え / Adobe、「Adobe Firefly Video Model」を発表 / 声優26人が「NOMORE無断生成AI」を呼び掛ける動画公開 / キリン、新卒採用に“AI面接官”を試験導入 / Microsoft、自律型Copilotエージェントをリリース / …【AI Biweekly News 2024/10/25号 #6】

みなさんこんにちは!Pomaoの佐藤です。

以前、友人にAIの活用について相談されました。noteで発信している内容やAIサービスの紹介や使い方を紹介したのですが、「こんなのもあったんだ」と喜んでもらえました。

なんだか少し嬉しかったです笑。

今後も、AI活用や情報収集のお役に立てるようAIニュースを発信していきます!

今週のトピックはこちら!


Anthropic、Claudeのアップデートと新機能「computer use」を発表

Anthropicは、改良されたClaude 3.5 Sonnetと新しいClaude 3.5 Haikuを発表しました。これらは、特にコーディング能力が向上したとのことです。また、ベータ版として「computer use」という機能を導入し、AIが画面を確認したりカーソルを動かしたりと、コンピュータを操作できるようになりました。

これからは、具体的な指示をすることで、画面の操作まで完結することができ、より業務効率化が進むことが予想されます。

ChatGPT、月間30億ビューを超え、トラフィック記録を更新

ChatGPTは2024年9月、全世界でのアクセス数が31億を超え、前年比112%、前月比18.7%と記録を更新しました。アメリカでは、初めてMicrosoftの検索エンジンBingを追い抜いたそうです…。AIサービスを試すというフェーズから活用するというフェーズに移行してきていると考えられます。

Adobe、「Adobe Firefly Video Model」を搭載したAdobe Premiere ProなどのAI機能を発表

Adobeは、「Adobe Firefly Video Model」などの新しいAI機能を発表しました。 このモデルは、ライセンスされたコンテンツのみで学習されるため、ユーザーにとって商業的な安全性が確保されているとのことです。また、Adobe Premiere Pro Extend機能により、ユーザーは既存の映像にさらに2秒間の映像を追加することができるようになりました。

2秒間の映像を生成している事例を見てみたのですが、違和感なく元の動画と繋がっており非常に高いクオリティでした。

山寺宏一さんら声優26人が「NOMORE無断生成AI」を呼び掛ける動画公開

声優の山寺宏一さんらが「NOMORE無断生成AI」と呼び掛ける動画が10月15日、YouTubeやTikTokにて公開されました。21日には、第一弾の動画と公式サイトが公開されました。「私たち、声優の気持ちを聞いてください」とメッセージを打ち出しています。

こちらに限らず、各所で著作権などの問題が発生しており、実際に訴訟に発展している事例もあります。両者にとってWIN-WINとなるような規制や対応を考えていきたいですね。

キリン、新卒採用に“AI面接官”を試験導入

キリンホールディングスは、生成AIによって面接の質疑や候補者の評価を行うサービス「AI面接官」を試験導入すると発表しました。2026年卒の新卒採用から導入し、エントリーシートの読み込みから1次面接までをAI面接官が担当するそうです。

AI面接官は、人の主観を取り除いて候補者を評価できるとも思います。一方で、対面することで感じられる人間性などの評価は難しいと考えます。候補者側も、エントリーシートや一次面接はAIに評価される内容をAIを使って作成してくるケースが増えてくるのではないでしょうか。

Nvidia、OpenAIとAnthropicを凌駕するAIモデルを発表

Nvidiaは、OpenAIやAnthropicの製品を凌駕する新しいAIモデルを発表しました。「Llama-3.1-Nemotron-70B-Instruct」と名付けられたこのモデルは、「Hugging Face」に登場し、複数のベンチマークテストで並外れたパフォーマンスを発揮したことですぐに注目を集めました。

Nvidiaはモデルを作成するというよりは、AI各社をサポートするというイメージでしたが、モデル開発においても注目されるようになってきました。今後どのように事業を展開していくのか注目ですね。

GoogleのTPUチップ、世界最大のAIコンピューティング能力を持つとの調査結果

エポックAIの分析によると、Googleは独自のTensor Processing Unit(TPU)は、世界最大のAIコンピューティング能力を有しているとの結果が報告されました。TPUは少なくとも60万個のNvidia H100 GPUと同等の性能を持つそうです。

Googleはこれまでチップの領域においては、大きな発表はなかったようにも思いますが、ここにきてNvidiaにも匹敵する性能のチップが表に出てきています。NvidiagがLLMモデルを発表するなど、各社の事業領域が拡大しつつあります。

Google Workspace、AIアシスタント機能が日本語に対応

Googleは、Google Workspace内のAIアシスタント「Gemini for Google Workspace」のサイドパネル機能が日本語を含む7言語に対応したと発表しました。α版として提供され、Gemini Business、Gemini Enterprise、Gemini Education、Gemini Education Premiumアドオンのユーザーが利用可能とのことです。

GmailやGoogle ドライブで利用でき、資料の要約などができます。普段の業務の効率化で何ができるか検討していきたいですね。

Google NotebookLMの新機能を発表

ユーザーは、重点分野や専門知識レベルを指定してAudio Overviewをカスタマイズし、アプリ内で作業しながら音声を聴くことができるようになりましした。 さらに、組織や大学向けに設計されたNotebookLM Businessは、Google Workspace経由でデータのプライバシーと機能を強化して提供されます。

Google Workspaceとの連携ができるので、社内ナレッジの検索であったり、プロジェクトの情報収集などを効率的にできるようになりそうです!

Meta、最新オープンソースリリース

Metaは、音声合成モデル、改良されたSAMなどの研究成果物をリリースしました。いくつか紹介します。

  • Segment Anything 2.1 (SAM 2.1): 画像とビデオのセグメンテーションが強化され、小さなオブジェクトやオクルージョンオブジェクトの取り扱いが改善

  • Meta Spirit LM: テキストと音声を統合するマルチモーダル言語モデル

  • レイヤースキップ: レイヤーを選択的に処理することで言語モデルのパフォーマンスを高速化し、計算コストを削減

  • 材料発見と暗号研究: AIによる材料発見とポスト量子暗号の検証を促進するツールとデータ

これらは、オープンソースとなっているので、無料で試すことができます。どんなことができるのか、興味のある人はぜひ詳細をチェックしてください!

HeyGen、「Interactive Meeting Avatar」を発表

HeyGenが「Interactive Meeting Avatar」を発表しました。AIをZoom会議に参加させることができ、複数の会議を同時に処理するなど、効率化を実現できるそうです。

まだ、多少の時差がありますが、Zoomを通じてAIと会話することができます。営業活動の効率化などに活用可能性がありそうです。

Dify 0.10.0リリース、ファイルのアップロード⁠⁠、すべてのメールアドレスを使ったサインアップ/ログインに対応

Difyの新バージョン0.10.0がリリースされました。バージョン0.10.0では、「ファイルアップロード」の機能がサポートされます。またこれにともない、アップロードしたファイルからデータの抽出やフィルタリングが可能となるドキュメント抽出ノードとリスト操作ノードも追加されました。

他にもログイン機能として、これまでのGmail、GitHubに加えて全てのメールアドレスでサインアップやログインが可能になりました。

DifyはノーコードでAIのアプリケーションを構築できるサービスです。使ったことのある方はまだ多くはない印象です。お試しで使ってみて、AI活用の最前線を走っていきましょう!

Microsoft、自律型Copilotエージェントをクローズドベータからリリース

Microsoftは、企業のビジネスプロセスの自動化と最適化を支援する新しいAI機能を発表しました。Copilot Studioを通じて自律型AIエージェントを作成できるようになります。

Microsoftによると、フォーチュン500社の60%がすでにMicrosoft 365でCopilotを使用しており、生産性の向上とコスト削減を報告しているそうです。

「Gemini Live」日本語対応

Googleは、AIと音声会話できる「Gemini Live」の日本語対応を発表しました。今後は、日本語を含むさまざまな言語で会話したり、コラボレーションしたり、会話を通して AI を体験できるようになります。Androidスマートフォン、タブレットで利用可能です。

面接の練習などGemini Liveを使ってできそうですね。AI面接官の練習にもなるかもしれません…。


最後までお読みいただきありがとうございました!

これまでのAIニュースも含めてマガジンにまとめていますので、過去のニュースもチェックしたい方は下記よりご覧ください。

それではまた、次のAIニュースでお会いしましょう!

この記事を書いた人