スキな曲、熱く語れるもんやなあ
好きな曲。
というと、両手両足に収まりきらないくらいあるが、”熱く語る”となればこの3曲になる。
※今回、Spotifyさん後援の「#スキな3曲を熱く語る」という企画に参加。
1.BE:FIRST/Shining One
何度彼らの名前を記事内で出したことか。今、最も推していきたいと強く思っているボーイズグループである。
デビューすらまだの、産声をあげたばかりの彼ら。知らない人も多いだろう。そのため、はじめにグループの紹介と、メンバーの紹介を簡単に説明してからおススメ内容に入っていく。
▼グループ紹介
朝の情報番組「スッキリ」内で放送されていた「THE FIRST」というオーディションから誕生した7人組ダンス&ボーカルグループ。2021年8月後半にデビューメンバーが決定。その3日後にプレデビュー曲である「Shining One」が各音楽ダウンロードサイトで配信&YouTubeにてMV解禁。配信から1ヶ月現在、初めてのMVが1500万回再生突破。
◆◇デビュー日は11月3日に決定。
▼メンバー紹介
左から
SOTA(ソウタ)
ダンスリーダー。ダンス世界大会で4度の優勝経験あり。ヒット魔人。
SHUNTO(シュント)
エッジボイスの達人。色気のある歌い方をする。オンオフが別人の18歳。
MANATO(マナト)
オールラウンダー。激しいダンスをしながらも口から音源を奏でる。
RYUHEI(リュウヘイ)
最年少14歳身長180㎝。憑依型。ダンス・歌どちらからも目が離せない。
JUNON(ジュノン)
魅力的ハイトーンボイス。歌ダンスほぼ未経験からボーカルの要へ。
RYOKI(リョウキ)
クセのある歌声と爆発的なパフォーマンス。表情の魅せ方がグループ1。
LEO(レオ)
彼自身を表す優しい歌声。生歌でも安定感があり、グループの支柱。
■BE:FIRST公式Twitter
https://twitter.com/BEFIRSTofficial?s=20
■BE:FIRST公式YouTube
https://www.youtube.com/channel/UChNkqst-cjAoIbXb-ukn_tQ
▼熱く、語る。
オススメどころはシンプルに「ワクワクする」だと思う。
多くの曲で、フックが良いと「これは好きな曲だ」と思うことが多い。「Shining One」は面白いことに、4回のフックラインを全て違うメンバーが歌唱。いろんなメンバーの「Be the one〜」が聴けるのだ。異なる歌声、歌い方、センス、個性溢れるメンバーが集まったグループだからこそ面白いと感じるポイントの一つ。サビ大好き人間としても、1曲の中でサビが多く聴けるのはとても楽しい。
曲構成が、A⇨B⇨ラップ⇨B⇨サビ⇨ダンブレ⇨サビ(繰り返し)となっている(おそらく)。ダンスブレイクで彼らから目を離せなくなってからのラスサビへの持っていき方がとてもうまい。テンポがどんどん速くなっていくと同時に研ぎ澄まされていく高揚感。そして、14歳の渾身の「Be the one〜」に繋がっていくのだ…!
ラスサビの繰り返し部分ではビートが変化する。この部分に、音が止まる最後の最後まで感情を途切れさせない、という楽曲の意志が見えてとても心が揺さぶられてしまった。ラストまでワクワクを途切れさせることなく聴ける一曲なのだ。
また、とても中毒性のあるメロディとなっており、配信から約3週間ほど、本当に毎日リピートしていた。連続で聴いても飽きないというのもこの曲の魅力の一つ。
この楽曲を聴いてまず思ったのは聴き慣れたサウンドだということ。しかし、それと同時に何故か今まで聴いたことのないような新鮮な気持ちで聴ける。おそらくここに先ほど面白いとあげた、曲構成が関係してくるように思う。様々なカルチャーから踏襲された楽曲なんだろうなという。他のカルチャーに敬意を示すとともにモデルにしつつトレンドをうまく汲みこんで創り上げた一曲のように感じる。…などと素人ながら思ったり。
そして何より、歌詞が刺さる。
オーディション最終審査の課題曲でもあったプレデビュー曲「Shining One」。この曲は、我々へのメッセージでもあり、彼らへのメッセージでもある。だからこそ、BE:FIRSTが歌うと更に言葉に輝きが増すのだ。これ、書いてて自分で泣けてきたっす。(圧倒的バカ)
以下、めちゃくちゃ好きな歌詞。
あの日の自分の身勝手が胸の中で光ってる
誇って行こう最高の未完成
どれだけ自己探求したらこのリリックに辿り着ける?
すごい。泣ける。(語彙力の崩壊)
そしてこの言葉を受け取ったメンバーのコメントにも泣ける。(8月25日放送スッキリでのインタビュー)培ってきたキャリアを切り捨て、仲間との別離を選び、この道にたどり着いてくれたメンバーを思うと涙出そうになる。すべてに泣ける。
身勝手が胸の中で光るって…。光るとか書ける…?マイナスイメージをそのままで終わらせない彼の言葉選び、大好きです。
いつもアンバランス But so what?
不安なんかない
背中押す 泥まみれのナンバーワン
し、しんどいがすぎる…。涙出てきた。
「背中押す 泥まみれのナンバーワン」
背中を押すのは誰なのか。BE:FIRSTから私たちに向けて、SKY‐HIからBE:FIRSTに向けて、どちらともとれる。
未完成とかアンバランスとか彼ら自身(かつそういう対象の人々全員)を全肯定してくれるそんな歌詞。
響き合うほどに踊り出す鼓動
説明できないけど異様に好きなフック部分の一文。
響き合うくらい踊り出す
響き合うにつれて踊り出す
いろんな可能性がある言葉。た、高まりゅうぅ~~~~…(CV.当麻)
このように、これらが私のこの曲を聴く上でのワクワクポイントとなる。
慣れ親しみがあるのに斬新で、中毒性のあるメロディ。彼らのバックボーン、そして行く先を示唆しつつ、聴く人に希望を与える歌詞。
これがプレデビュー曲と言うのだから、今後のことを考えるとワクワクが止まらない。
そして、この曲をセレクトしたのには、スキだからという以外にもう一つある。
なんと現在Spotifyプレイリスト"Tokyo Super Hits" のカバーにBE:FIRSTが登場しているのだ!!!Spotify後援企画開催中という、神がかっているこのタイミングに彼らを紹介したいという意味も込めて、1曲目に選定。
今後世界に名を馳せるであろう彼らの第1歩目。今の内に聴くことをおススメしたい。
2.SKY-HI/New Verse -Remix- feat. eill
なんというか、私のルーツがSKY-HIであるから、BE:FIRSTに次いでSKY-HIを紹介するのを許してほしいという感情もある。
この曲は、私の背中を押してくれた楽曲である。楽曲の良さはもちろんなのだが、何より”影響力”があり”刺さる”曲というところが好きなので、この曲との出会いや感じたことを中心に記していきたい。
▼熱く、語る。
ソロとしての彼の楽曲に出会ったのは、ちょうど私が仕事を続けるか悩んでいた時期だった。
私は自分の忍耐強さをポリシーの一つ自負しており、仕事を辞めるということは自分に負けることだと思っていた。逡巡する日々の中、この楽曲に出会い、リクルートの企画「Follow Your Heart & Music」特集に提供していることを知る。
楽曲と、FYHM記事の内容を受け取り、今の仕事をやめ、自分が本当に興味のある職種に転職することを決意した。
笑っちまいな その愛情も
逃げちゃった自分も
ありがたいな また僕に会えた
キャリアチェンジとかステップアップとか聞こえは良いけれど、やはりそれは”逃げる”ことの一種だと気づかされたうえで、それを肯定してくれるバース。そして逃げた自分を認めることは新しい自分に出会える「生まれ直せる」一歩であるということを彼のリリックから感じ取ることができた。
愛しても泣いても 何度でも
大したことあっても笑ってやろう
笑っちまいな。笑ってやろう。
決して良いとは思えない今日を、現状を、昨日よりはマシと、「お前なら笑えるだろう?」と「前を向いて君は進んでいけるだろう?」と言われているように感じられる。
どこで何をしている自分がより好きか
自分のために自分があるってことを考えたら、「どこで何をしている自分がより好きか」ということを冷静に考えれば答えが出る気がするんですよね。想像すればするほどいろんな道が浮かぶと思うけど、どの自分が好きな自分かを考えることが大切だと思います。あと、舵を切った先で悪いことが起こるときがあるかもしれないけど、そうなったらもう一度舵を切ればいいというか。それに尽きると思うんですよ。人って意外と死なないから。「New Verse」に込めたメッセージにも通じるけど、生命的に死ななければなんとかなる。それは自信を持って言えます。「なんとかなる」っていう思考はわりと大事な気がしますよ。
https://natalie.mu/music/pp/fyhm02_skyhi
自論だが、自分を綺麗に見せたい、強くありたい、ポジティブに物事を考える、そういう自分でありたいと思う人が多くいると思う。私がまさしくこういうタイプなのだが。
そんな前向きな感情と、そういう自分を“演じてる”時の、ふと疲れた時に黒い感情を吐露したくなる後ろ向きな感情。楽曲を通してこれらを表しているように思う。そこからSKY-HIの「place to be」が、居心地のいい場所・いるべき場所・存在している場所・仲間との場所・自分の居場所。それを感じさせてくれるシーンに繋がっていく。そこに、この曲のストーリー性や彼の音楽性が好きだなと思った大事な曲である。
この曲に当時も、そして今も背中を押されて生きている。
SKY-HIはこの曲のことを”生まれ直しの曲”と呼称している。それが自分にもしっくりくるというか、的を射ていて、その感性と共にとても良い言い回しだなあと思う。
MV directorはSpikey John。もうそれだけで神作品というのが分かる。ヘッズと言うのか、地元の友達感を出すのが上手いと話題の(私の中で)彼と共に手がけた作品。
一度聴いて、見て、音楽を楽しむ人たちが作る"音楽"を感じ取って欲しい。
3.crystal-z /Sai no Kawara
悩んだ。本当に悩んだ。「Mall Boyz (Tohji, gummyboy) /Higher」もこの曲と同レベルにスキなので、どちらを紹介するかとても迷った。
しかし今回は、こちらを紹介したい。
1曲を通してのインパクトやメッセージ性が強くとてもスキな一曲。
1点お願いがあるのだが、この曲に関しては、内容を読む前に一度リンク先のYouTubeでMVを見ながら最後まで聴いてほしい。その後にもう一度戻ってきていただきたい。
よろしく頼む。
▼熱く、語る。
この曲・このアーティストに関して私が知っていることは多くない。などとかっこつけたが、実質ほぼ0に近い。もっと言えば、crystal-z の楽曲はこの1曲しか存じ上げない。(申し訳ない)なのになぜ、自分に馴染みのないアーティストの楽曲をここで紹介するか。それはSpotifyというサブスクが関わっている企画だからこそ、この記事で紹介しておきたかったからである。
この楽曲は、音楽というエンタメで社会問題を昇華し、ギリギリのユーモアで成り立たせた音楽だと思う。音楽に向かうその姿勢がラッパーとして魅力的に映った。ギリギリ、というのは私にはそう思えたという話である。
Youtubeで出会ったこの楽曲。チルさやサーフ系を感じさせる耳当たりの良さで、まるで「EVISBEATS/いい時間」を彷彿とするようなサウンド。心地よくはっきりとした強い歌声。加えて楽曲にマッチした日常を感じるイラスト。たとえるなら、日曜の昼下がりに、ベランダで風を感じながら聴きたくなる曲。
そんな風にゆったりと、何か物思いにふけるような感覚で聴けるこの楽曲の締めくくりは、衝撃的な声だった。
楽曲が提示した問題について、考えさせられることはあるが、それは一度置いておく。私は、この楽曲におけるサブスクの編曲の在り方について考えたい。
そしてこれがSpotify(サブスク)が関わっているからこそ、この記事で紹介しておきたいという点に繋がってくる。しかし、「Spotify」へ向けてではなく、「サブスク」全体への進言だと思っていただきたい。
この楽曲はサブスク展開がされている。しかし、YouTube版とサブスク配信でラストは異なる。最後の声が編曲、切り取られているのだ。
曲への個人的解釈として…あなただけが「勉強になりました。」で終わらせてはいけない問題だからこそ、YouTubeであの公開方法にしたのでは?と思うわけだ。なのでサブスクで聴ける「Sai no Kawara」には不完全であるという印象がどうしてもぬぐえないでいる。
もちろん権利や、提訴後の現状などを考えてその結果のサブスク展開であることに納得はしている。なによりcrystal-zご本人様が納得している・サブスクの内容でもメッセージ性は失われていないと確信しているからこそのサブスク展開となっているのだろう。
諸々承知してはいるのだが、それでもやはりYouTube版でいろいろ考えさせられた者として「ええんか…それでええんか?!?」となってしまう。私がごちゃごちゃ言う事ではないのは前提として、やはり一消費者として、楽曲のメッセージ性が損なわれているように感じてしまったことは事実なのである。
サブスク、もとい日本の音楽市場の限界を感じてしまった。まだCD市場を主としている日本だから個人的にそう感じただけで、日本に限ったことではないかもしれないが。
ま、やんや言ったものの、サブスクでも聴きまくってるんですけどね。
興味を持った方は是非YouTube版、サブスク版どちらも聴いて見てほしい。抜け出せなくなるサウンドに間違いはない。
以上が、是非聴いてほしい私のスキな3曲である。
多方面でいろいろ熱く語った分だけ、誰かの興味に繋がればそれはとても嬉しいことだ。
それでは、また別の記事での邂逅を願って。
以上。
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