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妊娠したら「わたし」の輪郭がはっきりした話【妊娠記録 #01】
妊娠して早4ヶ月。
もうすぐ5ヶ月になろうとしているところ。
妊娠周期を数えるのは、実際に受精した日や妊娠が発覚した日からではなく、最終月経開始日から。
最終的には赤ちゃんの成長を見て日数の調整が入るので、大体の目安とはなるが自分が認識する前から妊娠期間はスタートしていることになる。
私が妊娠を認識してから2ヶ月弱。
長いようで短くてあっという間だった2ヶ月。
この短い間にたくさんの変化と体感と気づきがあった。
その中でも特に感じでいるのが、「わたし」という存在について。
不必要なものが削ぎ落とされ、本来の望みや喜びを少しずつ思い出し、輪郭がはっきりして、ただ存在することへの安心感が増した。
妊娠前と比べたら、圧倒的にゴロゴログダグダと何もしていない時間が増えている。
迷惑をかけることも、相手に何かをしてもらうことも、自分でスムーズに出来ないことも増えている。
頑張ればできていたことがどんどん出来なくなり、頭の回転スピードや集中力の持続時間も減って、総合的なパフォーマンス力もどんどん落ちている。
それでも体感として、「わたし」というものは色濃くなり、安定感が増し、安心してただここにいられているのだ。
今までいかに社会で生きようとしていたのか、社会というものに合わせようとしていたのか、なにか特別が存在価値がないと存在してはならない / 自分の存在が脅かされると思っていたのか、そんなことを感じて仕方ない。
その枠から、今の私はいっぽ外に出られたのだろう。
こんな状態の私でも、ここにいていいんだ。ここにいられるんだ。
誰にも私の存在を脅かされないんだ。
こんなにも受けいれてもらえるものなんだ。
今までも安心してそこにいられるように、自分をオープンにしてみたり、自分の意見を言ってみたり、私なりに行動してみた部分はある。
それでもきっと、そもそもの前提に頑張ることや不安感や不足を埋めるという部分が多かったのだろう。
手放しに安心したり緩むことは出来ずにいた。どこかで恐れや疑いを持っていたのだろう。
それが今はフラットになっている。ただここにいる。不安が少ない。
この感覚が常に続いているかと言うとそういう訳ではなく、今までの感覚に戻る時間もあるし、なんとなくここにいることもある。
それでもふとした時に、「わたし」を強く感じたり、今までよりも根源に近いような、本当の望みに近いような、そういう感覚のものに出会う。
すぐに変わることは難しいし、この感覚に居続けることも難しい。でも確かにこの感覚はある。
そのことを忘れず、出会った時に手に取れる自分でありたいなと思う。
妊娠期間は浄化期間。
妊婦期間は調整期間。
そんなことを感じる最近のお話でした。