【思わぬ刺客】Hidizsのハイコスパな高音質USB-DAC、聴き比べレビュー!【S9PROめっちゃいい】
最近、安価で高音質な製品が多いですね…!
今回も正直にレビューをしていきます。
HIDIZS様より、商品レビューの
依頼をいただきました。
ありがとうございます!
さて、今回は比較レビューです。
HidizsのUSB-DAC「S3PRO/S9PRO」
■そもそもUSB-DACって何?
USB-DACというのは、スマホとケーブルで接続し、有線イヤホンを聴くための、いわゆる「信号増幅機」のようなものです。(音質もメーカーや型番で大きく変わります)
いやいや、スマホにもイヤホンジャック、付いてるし。iPhoneだってLightningからイヤホンの変換ケーブル、あるじゃん。そう思うかもしれません。
そこじゃないねん…
スマホに直接挿しても、複雑な構成をしていたり、鳴らしにくいドライバを積んだイヤホンだと、音量がとれず、物足りない…という事がほとんどです。ヘッドホンなんてまず鳴りません。笑
こんな事を言うと、Bluetoothがあるでしょ…ワイヤレスイヤホンでいいやん。うるせぇなお前。そう思った方も居るかも知れません。
いや、そこじゃないねん…
音質にこだわるオーディオマニアは、どうしても音の再現度に限界があるとされているワイヤレスイヤホンでは、満足出来ないのです。
じゃあBluetooth対応のDAC買えばいいやん。そう思いますよね。確かにもう、iFiAudioのGobluやxDSDGryphon。FiiOのBTR7のように、スマホと無線で繋いで有線イヤホンを楽しむのが当たり前になっています。
ただし…
Bluetoothには致命的な弱点があることも事実です。
通勤・通学で使うと、混線して途切れる。音楽に集中できない…ストレスが溜まる…というユーザーもいらっしゃいます。だからといって、わざわざ音源をDAPに入れて持ち運ぶのもメンドイ…サブスクで楽しみたい…
そんな方のニーズを満たすのが、USB-DACなんです。
さて、では比較レビューをしていきま…その前に。
※HIDIZSさんのS3PRO/S9PROを使うにあたって、注意点があります。
Androidをお使いの方は、何ら問題が無いんですが、iPhoneユーザーは、単品で購入しても、使えません。Apple認定のUSB C to Lightning OTGケーブルをご購入する必要があります。
しかも、僕はiPhoneユーザーなのですが、FiiOのOTGケーブルでは使えませんでした。
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「じゃあどうすれば使えるのよ。」
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iPhoneユーザーのあなた。これを買って下さい。1秒で解決です。笑
■選択肢その1
Hidizs社のLT02ケーブルを使う
■選択肢その2
OTGアダプターを使う
実際、これがあるだけで、もしほかのスティック型USB-DACを購入したとしても、いちいち色々と差し替えなくて済みますから、便利ですよ!
では、聴き比べレビュー、行きましょう!
■HIDIZS S3PROについて
こちら、スティック型というよりは、丸形ですね。笑
良くあるスティック型DACと違い、本体からニョキッとそのままケーブルが伸びているタイプです。
こういった本体とケーブル一体型のモデルは、断線しちゃうと素人では修理不可なので、荒っぽく扱う人には向いてないと思われます。(とはいえ、別に接合部がすぐ断線しそうな作りではないです)
DACチップはESS社のESS9281C PROを搭載しています。audirectのBeam2などにも使われていますね。
iPhoneと接続したらこんな感じ。めちゃくちゃ軽いです。
■音の傾向
━━━━━━━━━━━━━━━
音場: 【狭】・★・・・【広】
解像度:【低】・・★・・【高】
高域: 【少】・・・★・【多】
中域: 【少】・・★・・【多】
低域: 【少】・・★・・【多】
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元が7,000円。クーポンを使えば、5,000円とかなり安い値段で手に入るのですが、価格を考えたら、充分な音ではないでしょうか?
以前、MUSE HiFiという会社の2,000円のUSB-DACを手に入れましたが、音、出力共に恐ろしく微妙で、一瞬にして箱に眠らせました。(なんならMacbook直挿しの方がいい音だった説)
しかし、このS3PROは、小さく、軽く、接続するだけでヘッドホンも鳴らす出力の高さ。これだけで価値がありますよね。
ただ、個人的にはこれを買うなら1万円出してS9PROにするかなぁ?といった所。音場が狭めなのと、少し遠めで鳴っている低音に物足りなさを感じました。
ボーカルメインで聴かれる方だったりとかは、良いかもしれません。とにかく安くてヘッドホンも鳴らせるので。Macbookとかに差すだけで、音質が良くなるってのは良いことです。USB-DAC初心者にもおすすめですね。
■HIDIZS S9PROについて
個人的には圧倒的にこっちです。コスパが良いってのはこういう事を言うと思うんですよね…
DACチップはESS社のESS9038Q2Mを搭載
出力端子は3.5mmアンバランスと、2.5mmバランス。両方に対応しています。
あと、現在再生しているコーデックなどを、色で可視化してくれる機能もあります。(Appleロスレスなどは関係なく常に緑w)
■音の傾向
━━━━━━━━━━━━━━━
音場: 【狭】・・・★・【広】
解像度:【低】・・・★・【高】
高域: 【少】・・・★・【多】
中域: 【少】・・・★・【多】
低域: 【少】・・★・・【多】
━━━━━━━━━━━━━━━
もちろん、価格なりの音ですが、音場は広く、解像度も高めです。音の濃さも濃すぎず、スッキリしすぎずで、聴いてて楽しい音です。
ボーカルの余韻表現などは、この価格とは思えないレベルです。2.5mmバランス接続で聴くと、よりそれを感じられますね。(やはりバランスとアンバランスは、音量の差だけじゃなく、分離感にも変化があるように感じます。ハッキリと。)
もちろん、回路などが一番音質に直結するとは思いますが、DACチップでも結構変わるもんなんですね…ポータブルオーディオ初心者の頃は、なんとなくしか分かりませんでしたが、随分と耳が鍛えられたようですw
■S3PRO/S9PROの比較
簡単に言えば、スッキリめ、かつ音場狭めに聴きたければ、S3PRO。ハッキリクッキリ、迫力もあって音場も広い感じで聴きたければ、S9PROという感じでしょうか。
解像度は圧倒的にS9PROの方が上。ただし、価格なりの性能ではあります。
どっちが良い・悪い、というよりは好き・嫌いの次元です。僕は音場が広く、迫力もある方が好きなので、S9PROが好きでした。
あと、デザイン的にもスティック型の方が良いかなと。胸ポケ運用したい人の為に、付属のクリアケースにはクリップが付いてるのも◎ですね。
あと余談なのですが、デザイン、機能性とえらく気に入って購入したShanring UA3の限定カラーとS9PROを比較しました。
なんとですね…バランス接続で聴いたところ、S9PROの方が好きでした。
UA3は、スマホでも、DAC本体でも音量調節が可能。しかもスマホとは別に、100段階で音量調節が出来るという凄まじい出力が魅力です。AKのDACを搭載しているのもいい部分ですよね。
音質に関しては、UA3はかなり濃厚で、解像度は意外に普通という結論に。
初めて聴いたときは「もうDAPいらねぇんじゃ?」と思ったのですが、S9PROだと「DAPいらねぇな」になります。(そんな事言いながら勿論DAPの方が音質もいいし好みな音だから使うんですけどねw)
これ言うのもう3回目ですが、S9PROの音質で、4.4mm端子が付いてたら最高だったのになぁ…
■総評
・S3PRO
【点数】 79 / 100点
・S9PRO
【点数】 89 / 100点
どちらも、音質で言えば価格なりの性能でした。競合も沢山あるので、次の商品ではもっと差別化してみて欲しい所です。
ただ、S9PROのバランス端子。これには度肝を抜かれましたね。素晴らしい音質。まさか価格も一回り上のUA3より好みとは…やはり、値段は関係ありません。
正直、S9PROは今ならクーポンでほぼ10,000円で変えますので、個人的にはめちゃくちゃ推します。スティック型DACを検討していて、まだ1つも持っていない方は、ぜひ✊
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お読みいただき、ありがとうございました!
NiceHCKのNX7 MK4やFour Mix、他にも龍鱗や紅葉のレビューも控えてるから、ガンガン書かねば…!!!!!!