食べること

姉と姉のお友達の誕生日祝いをした日。
大好きなご家族が営む素敵な四川料理。

調理する姿や音からわくわくが始まり、
お皿に盛り付けられた食材を目で見て、さらに心踊り、
口に入れて全身が喜ぶ。

おいしいね、おいしいね。と言い合いながらひたすら食べる時間。
どんなふうに作られた食材なのか知りながら食べる時間。

食べ終わった後は心が満足して、からだの中はスーッと整う感覚。

競争社会で進化し続けている世界。
即効性や大量生産、消費が続く世界。
その世界があるからよい点もあるけれど、

たまには遅効性に満たされた世界に浸かりたい。
深呼吸するように、ゆっくりと、お互いの交流の間合いを楽しむように。そんな豊かさを育てたい。

迎えにいくのではなく、待つ。
生産ではなく、育てる。
じっくり聞いてから話す。
詰め込むのではなく育つのを見守る。

何かに急かされながら過ぎる世界ではなく、
即効性の世界を生かしつつも、
基本的には遅効性によって満たされている世界。

「たべること」を通じて改めていろいろ感じた日。
「あらゆる子どもに保育を」という目標を心の奥底で感じていた15年前の自分に教えてあげたいヒントを少しつかんだような日。

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