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出産後①_胎便吸引症候群の診断

出産後、私は病室に運ばれた。


そのあとのことはよく憶えていない。


とりあえず気がついたら寝ていたと思う。


麻酔のせいか頭がボーっとしている。


2〜3時間おきぐらいに看護婦さんが来て、


点滴やお薬、傷口の確認などされる。


終わると寝る。


そしてまた検査で起きる。


しばらくその繰り返しだった。




そして、どのタイミングだったか忘れたが、


先生から赤ちゃんのことで


聞き慣れない言葉を聞かされた。

「胎便吸引症候群」

必ず胎便が羊水中に排泄されており、生まれた新生児の肺から胎便がでてくる、尿が茶褐色になる、胸部レントゲン写真で肺炎がみられる場合に胎便吸引症候群と診断されます。

どうやら陣痛が始まったとき、


赤ちゃんはびっくりした⁈か何かで、


羊水を飲んでしまったらしい。


陣痛で赤ちゃんが弱まってしまった原因は


恐らくそれである。


そのため上手く呼吸が出来なかった。


出産後「おぎゃー」が聞こえなかったのも


それが原因のようだ。


術後、新生児科で診てもらい


ひと通り検査した結果、


赤ちゃんはNICUに入院となった。





先生からひと通り話しを聞いたあと、


私の頭はボーっとしていた。


まさか自分の子が?!


本当?!


頭がまわらない。


相変わらず寝たり起きたり。


夜中も寝たり起きたりだった。


夜になって、やっと頭がまわりだした。




そして


看護婦さんに撮ってもらった


わが子の写真を見て絶句した。




鼻や口から管で繋がれ、


手足も点滴などでチューブだらけの


痛々しい姿だった。。

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