出産後①_胎便吸引症候群の診断
出産後、私は病室に運ばれた。
そのあとのことはよく憶えていない。
とりあえず気がついたら寝ていたと思う。
麻酔のせいか頭がボーっとしている。
2〜3時間おきぐらいに看護婦さんが来て、
点滴やお薬、傷口の確認などされる。
終わると寝る。
そしてまた検査で起きる。
しばらくその繰り返しだった。
◆
そして、どのタイミングだったか忘れたが、
先生から赤ちゃんのことで
聞き慣れない言葉を聞かされた。
「胎便吸引症候群」
どうやら陣痛が始まったとき、
赤ちゃんはびっくりした⁈か何かで、
羊水を飲んでしまったらしい。
陣痛で赤ちゃんが弱まってしまった原因は
恐らくそれである。
そのため上手く呼吸が出来なかった。
出産後「おぎゃー」が聞こえなかったのも
それが原因のようだ。
術後、新生児科で診てもらい
ひと通り検査した結果、
赤ちゃんはNICUに入院となった。
◆
先生からひと通り話しを聞いたあと、
私の頭はボーっとしていた。
まさか自分の子が?!
本当?!
頭がまわらない。
相変わらず寝たり起きたり。
夜中も寝たり起きたりだった。
夜になって、やっと頭がまわりだした。
◆
そして
看護婦さんに撮ってもらった
わが子の写真を見て絶句した。
鼻や口から管で繋がれ、
手足も点滴などでチューブだらけの
痛々しい姿だった。。