視覚の移行(番外編)松果体をいじられる

映画とかで、記憶を断片的に思い出すシーンがよくある。
その記憶に重要なヒントがあるはずなのに、はっきりとは思い出せない。というやつ。

あれは何?
ここはどこ?
あの人は誰?
ここで何をしているの?

時々、忘れていた夢を突然断片的に思い出して、同じような感じになることがあります。
思い出した時、ちょっと軽い恐怖みたいなのがある。
日常の中に、日常を揺るがす記憶の亀裂が入るからだと思う。

今さっき思い出したのは、松果体をいじられていた夢。
そうだ、松果体をいじられていたのだったと思い出した瞬間、こんな大切なことをすっぽりと忘れるもの?という、忘れていたことへの恐怖と、思い出したことへの恐怖がある。

いじっていたのは誰だったのか。
何か言っていたけど、思い出せない。
いじられている間、頭に圧力がかかっていた。うん、そうだった。
あれは、位置調整されていたような…。

この夢の映像としての記憶は、ほんの0.5秒ぐらいの、まるで1枚の写真ぐらいの記憶しかないのだけれど、それが起きている時にスッと目の前に差し出されると、ぎょっとするのだ。
思い出すというか、まるで差し出された。

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