Web系エンジニアにジョブチェンジするための学習順序と教材一覧
実務未経験からWeb系エンジニア(主にバックエンドエンジニア)へジョブチェンジするための学習順序と学習教材の一覧に関しては、私のYouTubeチャンネルのこちらやこちらの動画でも解説しているのですが、教材に直接リンクされている方が多くの方にとって便利かなということで、こちらの記事にまとめてみました。
ちなみに、この記事の内容に「Webデザイン」「Web技術」「ネットワーク」「データベース」「テスト」「セキュリティ」等に関する補助教材の解説を加えて、さらに「ポートフォリオの作成」と「転職活動」に関する詳細なガイドラインも追加した「モダンなWeb系自社開発企業への転職を成功させるためのロードマップ」は、私の運営する雑食系エンジニアサロンの「スタンダードプラン」以上の料金プランでご参照頂けます。
学習順序
実務未経験の方がWeb系のバックエンドエンジニアにジョブチェンジする上で必要な学習内容はほぼ確定しており、今後も大きく変わることはないでしょう。具体的には下記のような順序になります。
コンピュータサイエンス基礎
↓
Linux基礎
↓
HTML/CSS基礎
↓
JavaScript基礎
↓
Ruby基礎
↓
RDBとSQL基礎
↓
GitとGitHub基礎
↓
Ruby on Rails基礎
もちろん必ずしもこの順序通りに勉強する必要はありませんし、ただ単にプログラミングをちょっとかじってみたいという程度であれば、コンピュータサイエンス基礎やLinux基礎を学ぶ必要はありません。
しかし、Web系エンジニアにジョブチェンジしたいのであればそういった基礎的な知識は必須になりますし、転職用のハイレベルなポートフォリオ(作品)を作る上ではそれらの学習は避けて通れないということは理解しておいた方がよいでしょう。
以下、各分野のお薦めの学習教材について列挙していきます。(アフィリエイトリンクは一切含んでいません)
コンピュータサイエンス基礎
初学者の方がコンピュータサイエンスの基礎を学ぶ際には、基本情報技術者試験の参考書で学習することが効率的です。
評判の良い参考書であればどれを選択しても大きな違いはないと思いますが、イラストが多用されているこちらの書籍は、初学者の方には比較的とっつきやすいと思います。
Linux基礎
Linuxの基礎を学習する上では定評のある書籍です。PDF版なら無料で入手することも可能です。
HTML/CSS基礎
HTMLとCSSに関しては、この段階ではProgateとドットインストールを併用して学習する方式で十分でしょう。
またCSSはかなり範囲が広いため、Progateもドットインストールも「フレックスボックス」と「レスポンシブデザイン」のカリキュラムは一旦後回しにして先に進んでもよいでしょう。
JavaScript基礎
JavaScriptに関しても、この段階ではProgateとドットインストール、および一部のネット記事を併用する方式で十分だと思います。
Ruby基礎
Rubyに関しても、この段階ではProgateとドットインストールを併用する方式で十分だと思います。
RDBとSQL基礎
RDBもSQLも非常に奥の深い分野ですが、最初はProgateとドットインストールを併用して学習する方式で十分でしょう。
ちなみにWeb業界ではPostgreSQLというデータベースも比較的よく使われていますが、現場ではMySQLの方が比較的多く使われているので、MySQLを学習しておく方が賢明でしょう。
この後に紹介する「Ruby on Railsチュートリアル」ではPostgreSQLが使用されますが、MySQLに関して学習した知識の多くはそのまま使えますので心配する必要はありません。
(ポートフォリオに関しても、データベースにはPostgreSQLではなくMySQLを選択することをお薦めします。「現場での使用率が高い技術に合わせておく」方が大抵の場合は無難です)
GitとGitHub基礎
ProgateやドットインストールにもGitの学習教材は存在するのですが、GitHubと一緒に解説されている動画の方が効率がよいため、評価の高いこちらの教材で学習しておくとよいでしょう。
Ruby on Rails基礎
Railsの学習に関しては定評のあるこちらの教材だけで十分です。難易度はやや高めですが、これをやり切ればポートフォリオ作成前の準備は一応完了と考えてよいでしょう。
こちらの教材は複数のRailsのバージョンに対応していますが、5.1はかなり古い&もう6.0向けの記事や情報もネット上に十分に揃っているので、バージョンは6.0を選択しておいた方がよいでしょう。(6.0は第4章以降が有料になりますが980円程度です)
Web業界の基礎知識
手前味噌ではありますが、Web系エンジニアへのジョブチェンジを目指されている方ならば、拙著「Web系エンジニアになろう」は、ご一読頂いて損の無い一冊だと思います。
Web業界の概要やWeb系企業の定義、SIer系企業とWeb系企業の違い、Web制作とWeb開発の違い、Web系エンジニアの各職種における具体的な仕事内容、Web系エンジニアになる方法、フリーランスエンジニアになる方法、必要とされるスキルやキャリア戦略を、できる限り現場の実態に即した形で包括的にわかりやすく解説しております。(こちらのページで目次と第一章の全ページを閲覧できます)
まとめ
こちらの記事で紹介した教材は、どれも無料もしくは数千円程度で購入できるものに限定しています
高額な教材が必ずしも悪いということではありませんが、少なくとも「歴史が長くて広く使われていてアップデートがそれほど頻繁ではない言語や技術」に関しては、安価で良質な教材が既に大量に存在していますので、高額な教材を購入するよりも、評判のよい教材を複数購入して自分に合ったものを選ぶのが大抵の場合は正解です。
また、成果に直結するのはあくまでも「自分の頭で考えて実際に手を動かした時間」であり「教材で学習した時間」ではありませんので、教材を使った学習はあくまでも「頭の中にインデックスを作る作業」と割り切って、できるだけ早めにポートフォリオ作りを開始することをお薦めします。
一つの教材を何周もして一向に手を動かさない、いわゆる「わかってから始めたい病」にかからないように注意しましょう。
おまけ
Youtubeの方で、Web系エンジニアやWeb系エンジニアに興味のある方たち向けの雑食系エンジニアTVというチャンネルをやっています。もしご興味ございましたらチャンネル登録してみて頂けると大変嬉しいです。
また、2019年から「雑食系エンジニアサロン」というオンラインサロンも始めました。(2020年からは「独学支援サービス」と「メンタリングサービス」も新たに開始いたしました)
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