🐍日食サロス116番の旅 61/70(4)

1809年4月14日の金環日食


ドラコニック・ジオセントリック

 普通にドラコニックチャートを作るとこうなります。

 ♈0を上にしたいので、上下を逆にしよう。
 そして地球起点ヘリオと比べてみよう。

 水星と金星は動きますが、他は似通っているよねという話。

 地球は、水星と金星を太陽の近くにしか見ない。太陽のそばに寄せる。
 太陽の大きな渦の、外側からだんだん切り出されていって、冥、海、天、土、木、火、地、金、水。太陽はそれぞれが見える。でも地球には、末の二人はまだ太陽から乳離れしていないかのように見えた。

 ジオと言ってもドラコニックだから、月に頼り、自立した自転はまだ自覚できていない頃。地面が流動していて、昼と夜の区分けができなかったのかもしれないね。自転の自覚にははっきりした輪郭が必要なのだろう。こちらには太陽が当たる、こちらには太陽が当たらない、その区別がまだない。
 なら、分身を使おう。分離させた月を使って自覚する。分離した互いの動きで、太陽を隠しあうリズムを作る。安定したリズムは安定した体を作る。

 月が太陽を隠す打点。暗い太陽のシンボル。
 ♍22: A royal coat of arms. [王家の紋章]
 隠された中心から腕が伸びる。腕の数が紋章の種類。円を分割する数で、王は領土を分割する。

 隠された中心にある家。地球と月は家の外。金星と水星は家の中。

ドラコニックジオの金星
 ♏3: A house-raising. [棟上げ式]
ドラコニックジオの水星
 ♌28: Many little birds on a limb of a large tree. [大きな木の枝にとまるたくさんの小鳥]

 出て見ればそれは家だったけれど、中にいるときには、城や町のような広い世界だったかなあ。乳離れしていない小鳥たちは大きな木に守られて、少し大きくなった子らは城内に小屋を建てて皆で暮らしていた。

 月と地球は、互いの上着に付いている紋章を確認しあう。家の形と同じだね。きっと先に家を出て行った兄弟たちも同じ紋章を付けているよ。




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