🐍月食サロス128番の旅 32/71(4)

1863/06/01 の皆既月食、ジオルナのドラコニック

　第一印象は、惑星がばらけてるなあ、ということ。このサロス旅、ドラコニックでは、わりと惑星がどこかに集まっている図を見ることが多かった印象ですが、今回はけっこう散らばっています。

太陽から離れた金星と火星

　月・地球から見ると、それよりも内側の金星や水星は太陽からものすごく離れることはありません（金星は48度まで、水星は28度までらしい）。このチャートでは金星と太陽は40度ほど離れていますから、けっこう離れているほうでしょう。
　その金星は火星と合です。

　金星 ♏14: Telephone linemen at work. [仕事をしている電話接続士]
　火星 ♏15: Children playing around five mounds of sand. [５つの砂山のまわりで遊ぶ子供たち]

　さそり座15度のピーク点に近い金星と火星。これまで私は、砂山が5つなら子供も5人だろう、となぜか思い込んでいたのですが、別に砂山の数に合わせることはないですね。子供たちはもっと多くいてもいいわけです。

　この組み合わせで見て、電話接続士が仕事をすればするほど、子どもたちは増えそうに思いました。金星と火星ですから、女男、左右、陰陽の接続と考えてもいいかもしれません。接続すると子供が増える。
　5つの砂山は、5つの地域、5つの大陸のように見てもよさそうで、通常ならそれらは離れていて、交流もなさそうですが、子供たちは元気が有り余っていますから、自分の山からは飛び出して、5つの山の間を自由に動き回ることでしょう。5つの山々は子供たちの移動によって接続されていくわけです。

　そして、走り回る子供たちは互いにぶつかると、小さく割れたり、逆にくっついたりもしそうです。ジオルナの子供なら、この地上の人間の子供とは違いますから、そんな変化を起こすのもありなのでは。いろいろな大きさの子供＝いろいろな大きさの砂粒、ということかもしれません。それらがギュウギュウと混雑しながら動き回ります。
　もしこれが化学変化だとしたら、かなり活性化された状態にありそうです。エネルギーたっぷり、反応の障壁となる山の上に易々と登り、あっちに降りたり、こっちに降りたり。さそり座、錬金釜、後ろスワジスタナ、その中はぐちゃぐちゃの真っ盛り。

金星火星と木星、木星と天王星

　金星火星と木星は90度です。

　木星 ♒11: Man tete-a-tete with his inspiration. [自分のひらめきと向き合う男]

英辞郎 on the WEB より
https://eow.alc.co.jp/search?q=tete-a-tete

　　tete-a-tete はこのような意味らしいですが、テテアテテの語感から、手と手を取り合って、みたいなイメージが私には浮かびます。
　金星と火星が手と手を取り合いイチャイチャしていると、木星はなにかひらめいちゃうのかもしれません。そのひらめきを、天王星はお昼寝しながら受け取っている。
　天王星 ♎14: A noon siesta. [正午の昼寝]

エリスとキロンの合、キロンと地球の90度

　エリス ♋3: A man bundled up in fur leading a shaggy deer. [毛深い鹿を先導する毛皮に包まれた男]
　キロン ♋4: A cat arguing with a mouse. [ネズミと議論する猫]

　楕円軌道仲間のエリスとキロンは、かに座の初めのほうで並んでいます。
　男、鹿、猫、ネズミ、なんだか動物のほうが多く、動物側に片寄った楕円なのかもしれません。新脳よりは旧脳、思考よりは感情に寄っている。

　そして、キロンと太陽はかなりピッタリな度数での90度です。
　太陽 ♎4: A group around a campfire. [キャンプファイヤーを囲むグループ]
　火を囲みながらの議論は盛り上がりそうですが、論理的な思考よりも、感情が優勢になっていそうです。感情的結束が強まりそう。
　この辺のことを書きながら、戊辰戦争のことを思ったりするわけですよ。なんか結構そういう面が強そうな気がするわけです。そこにはキロンの痛みも残る。それも抱えて進めばいいとエリスは導く。

　エリスは木星と五角形アスペクトでした。木星のひらめきはエリスからのものだったのかもしれません。でも、エリスが導いたひらめきなら･･･ちょっと不穏なものかもしれません。

夢を見る冥王星

　冥王星 ♍5: A man dreaming of fairies. [妖精の夢を見る男]

　天王星は昼寝をして、冥王星は夢を見ます。

　海王星 ♋29: A Muse weighing twins. [双子の体重を測るミューズ]

　二つを測ったなら、どちらかを選ばないといけないのかもしれません。片方は夢に引き上げよう。片方は現実へと落とし込もう。

　今はまどろみの干渉地帯です。目覚めたらどちらかに決まっています。錬金釜の中でぐちゃぐちゃと反応中の金星と火星も、釜を開けると生成物が確定します。

　そういえば金星と太陽は40度でしたから、ノヴァイル（Novile）、九角形の角度でもあります。2分差しかないので効きはよさそうです。
　　金星 ♏14: Telephone linemen at work. [仕事をしている電話接続士]
　　太陽 ♎4: A group around a campfire. [キャンプファイヤーを囲むグループ]
　模索する九角形。どことどこを接続するのか、あれこれと試している最中で、それによってグループの仲間も入れ替わりそうです。

　全体として、過渡期、反応中、そんな感じがしました。

　ちょっと頭が回らない感じだったので、少し書いて止めようかと思いましたが、書き始めたら長くなってしまいましたね。