リリス、ミーンとトゥルーと補間



MeanとTrueとInterpolated

リリスでちょっと困るのは、ミーン(Mean,平均位置)と、トゥルー(True,真位置)があることですが、astro.comだともう一つ、「Interpolated Lunar Apogee (Lilith), (also called 'Natural Apogee') 」というのがあります。訳すと「補間された月の遠地点 (リリス) 、(「ナチュラル・アポジ」とも呼ばれます)」。

といったって、補間って何? だし、2つが3つに増えて、よりわけがわかりません。


リリスについての説明ページを読む

まずこちら。

google翻訳後のスクショ

私なりにまとめてみますと、

  • リリスの定義は二つある。
     ・月の楕円軌道の空の焦点
     ・月の軌道の遠地点
    が、地球から見れば同じ方向で同じ黄経。

  • でも実際の月の軌道はきれいな楕円ではない。
     ・平均すれば楕円だが、実際は平均の周りを揺れ動く

  • Trueの値が「真実」になるのは月に 2 回程度、月が実際にその上にあるときだけで、それ以外の時間はMeanと同じくらい「真実ではない」


もうひとつ、AstroWikiのほう。

暦表は、リリスの「真の」位置と「平均」位置を示すことが多いのですが、これらは互いにかなり異なることがあります。しかし、リリスのいわゆる真の位置は、天文学上の現実とは一致しないことが多く、そのため、ある意味では誤った名称です。そのため、リリスを扱う占星術師のほとんどは、「平均」位置を使用します。

平均を使うのがメジャーらしい。


あれこれ探しているうちに面白いものを見つけました。

スイスエフェメリスの取説?

スイスエフェメリスのドキュメント。ここに書いてないなら、無理じゃね?

このへんに載ってそうだ!
トゥルーリリスの項
  • 惑星の軌道は 2 体問題に近いため、楕円は惑星の軌道の説明として適しています。しかし、太陽の重力によって強く乱される月の軌道 (3 体問題) には適していません。月の軌道は楕円からはほど遠いのです。

  • トゥルーリリスと月が合になるとき、月は地球から最も離れる、つまり「真の遠地点」になる。

  • トゥルーリリスと月が衝になるとき、月は地球に最も近づく、つまり「真の近地点」になる。


実際のホロスコープで確認してみよう

月の遠地点の日時は既に調べてありますから(自作カレンダーが役に立った!)、それでホロスコープを作ってみよう。

確かに、遠地点の月の位置とトゥルーリリスがほぼ合です。補間リリスのほうがさらに近いけどね。平均リリスは少し離れている。


近地点のほう。

近地点の月と、補間のペリジーがほぼ合で、トゥルーリリスとはほぼ衝です。
ミーンリリスと補間リリスは、近地点の月のオポジションからは少し離れています。

とういことは、
もし何かのホロスコープを作って、月とトゥルーリリスがコンジャンクションだったら、その日は月の遠地点でした、っていうことだし、月とトゥルーリリスがオポジションなら、その日は月の近地点でした、っていうことでしょう。そのときにはほんとに「トゥルー」。でも、合でも衝でもない場合は、トゥルー言ってるけど、全然それ真実じゃないよ、ってことらしい。

月が遠地点にあるのに、ミーンリリスが少しずれた位置を示すのは、なんでだろうね。理想の平均はこっちだけど、実際の月ではずれちゃうんだよ、ってことなのか?

となると、補間ってのが、けっこう使えるのかもしれない。


補間リリス、ナチュラルアポジー

2000年って書いてある。わりと最近。ディーターさんって人が頑張ったらしい。

でもこの補間リリス、astro.comにはありますが、astroseekにはないわけで、ミーン使うのが一般的なんだろうかね。


・・・

まあどうでもいいっちゃ、どうでもいいか。めんどくさくなってきた。

目に見える形にしたときに、やっぱ正確に表したいよねって気持ちは分かるけど、自分の能力がついていかんのだよ。説明読んでもわからない。

目に見えないところもよくわからんけど、目に見えるところもよくわからんのだな。あっはっは。


・・・

リリスではないですが、
スイスエフェメリス取説のこの項も面白そうです。恒星暦、アヤナムシャ。

https://www.astro.com/swisseph/swisseph.htm
google翻訳後

時間かけて、ちゃんと読んだほうがよさそうなので、これについてはまた別に書きます。



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