リリス、ミーンとトゥルーと補間
MeanとTrueとInterpolated
リリスでちょっと困るのは、ミーン(Mean,平均位置)と、トゥルー(True,真位置)があることですが、astro.comだともう一つ、「Interpolated Lunar Apogee (Lilith), (also called 'Natural Apogee') 」というのがあります。訳すと「補間された月の遠地点 (リリス) 、(「ナチュラル・アポジ」とも呼ばれます)」。
![](https://assets.st-note.com/img/1736491086-SOHbZzptW8CXiwey9v4PK3Ya.png?width=1200)
といったって、補間って何? だし、2つが3つに増えて、よりわけがわかりません。
リリスについての説明ページを読む
まずこちら。
![](https://assets.st-note.com/img/1736491740-3ricws89Z2t1lXko6yETqnpg.png?width=1200)
私なりにまとめてみますと、
リリスの定義は二つある。
・月の楕円軌道の空の焦点
・月の軌道の遠地点
が、地球から見れば同じ方向で同じ黄経。でも実際の月の軌道はきれいな楕円ではない。
・平均すれば楕円だが、実際は平均の周りを揺れ動くTrueの値が「真実」になるのは月に 2 回程度、月が実際にその上にあるときだけで、それ以外の時間はMeanと同じくらい「真実ではない」
もうひとつ、AstroWikiのほう。
暦表は、リリスの「真の」位置と「平均」位置を示すことが多いのですが、これらは互いにかなり異なることがあります。しかし、リリスのいわゆる真の位置は、天文学上の現実とは一致しないことが多く、そのため、ある意味では誤った名称です。そのため、リリスを扱う占星術師のほとんどは、「平均」位置を使用します。
平均を使うのがメジャーらしい。
あれこれ探しているうちに面白いものを見つけました。
スイスエフェメリスの取説?
スイスエフェメリスのドキュメント。ここに書いてないなら、無理じゃね?
![](https://assets.st-note.com/img/1736486100-e2hKqJZrEDFQ5LO6TWls3yaM.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1736494588-EvquyCcINJBnoZRL0sjire2d.png?width=1200)
惑星の軌道は 2 体問題に近いため、楕円は惑星の軌道の説明として適しています。しかし、太陽の重力によって強く乱される月の軌道 (3 体問題) には適していません。月の軌道は楕円からはほど遠いのです。
トゥルーリリスと月が合になるとき、月は地球から最も離れる、つまり「真の遠地点」になる。
トゥルーリリスと月が衝になるとき、月は地球に最も近づく、つまり「真の近地点」になる。
実際のホロスコープで確認してみよう
月の遠地点の日時は既に調べてありますから(自作カレンダーが役に立った!)、それでホロスコープを作ってみよう。
![](https://assets.st-note.com/img/1736496050-C2k4HRdxbVS8QEnszmrwLBfh.png?width=1200)
確かに、遠地点の月の位置とトゥルーリリスがほぼ合です。補間リリスのほうがさらに近いけどね。平均リリスは少し離れている。
近地点のほう。
![](https://assets.st-note.com/img/1736496368-A6pxYqtyOudF9GUXnQZ3MhVg.png?width=1200)
近地点の月と、補間のペリジーがほぼ合で、トゥルーリリスとはほぼ衝です。
ミーンリリスと補間リリスは、近地点の月のオポジションからは少し離れています。
とういことは、
もし何かのホロスコープを作って、月とトゥルーリリスがコンジャンクションだったら、その日は月の遠地点でした、っていうことだし、月とトゥルーリリスがオポジションなら、その日は月の近地点でした、っていうことでしょう。そのときにはほんとに「トゥルー」。でも、合でも衝でもない場合は、トゥルー言ってるけど、全然それ真実じゃないよ、ってことらしい。
月が遠地点にあるのに、ミーンリリスが少しずれた位置を示すのは、なんでだろうね。理想の平均はこっちだけど、実際の月ではずれちゃうんだよ、ってことなのか?
となると、補間ってのが、けっこう使えるのかもしれない。
補間リリス、ナチュラルアポジー
![](https://assets.st-note.com/img/1736498380-45bkup8QzqMsN1O7lfoeG3JV.png?width=1200)
2000年って書いてある。わりと最近。ディーターさんって人が頑張ったらしい。
でもこの補間リリス、astro.comにはありますが、astroseekにはないわけで、ミーン使うのが一般的なんだろうかね。
・・・
まあどうでもいいっちゃ、どうでもいいか。めんどくさくなってきた。
目に見える形にしたときに、やっぱ正確に表したいよねって気持ちは分かるけど、自分の能力がついていかんのだよ。説明読んでもわからない。
目に見えないところもよくわからんけど、目に見えるところもよくわからんのだな。あっはっは。
・・・
リリスではないですが、
スイスエフェメリス取説のこの項も面白そうです。恒星暦、アヤナムシャ。
![](https://assets.st-note.com/img/1736501026-F2bjmELnGaRJVDOusfN3A5Kz.png?width=1200)
google翻訳後
時間かけて、ちゃんと読んだほうがよさそうなので、これについてはまた別に書きます。